大原則はコーデ全体の印象! 最小限のアイテムでオシャレに変身するコツ/手持ちの服でなんとかなります

暮らし

公開日:2022/3/26

 クローゼットに服はたくさんあるのに、いつも同じ服ばかり着てしまう。前は大好きだった服が急に似合わなくなった……。服を選ぶとき、そんなふうに悩んだ経験はありませんか?

手持ちの服でなんとかなります』の著者・杉山律子さんは、TVや雑誌の現場でスタイリストが使っているちょっとしたコツを知れば、手持ちの服だけで自分にぴったりな着こなしができると教えてくれます。

 そこで今回は、『手持ちの服でなんとかなります』に掲載されている“ついついやってしまいがちなNGコーデ例”と“いっきに垢抜けするOKコーデ例”を、お悩み別に抜粋してご紹介します。

 プロのちょっとしたコツを使うだけで、クローゼットに眠っている服も魅力的に着こなせます。毎日の服選びがもっと楽しくなりますよ。

※本作品は杉山律子著の書籍『手持ちの服でなんとかなります』から一部抜粋・編集しました

手持ちの服でなんとかなります
『手持ちの服でなんとかなります』(杉山律子/サンマーク出版)

はじめに

 クローゼットに服はたくさんあるのに、着る服がない。

 いつも同じ服ばかり着て、ほとんどの服は眠らせている。

 前は大好きだった服が、急に似合わなくなった。

 おしゃれに見せたいけど、服にお金も時間もかけられない。

 

 この作品は、そんな服選びの「しんどい」をなくします。

 クローゼットから着ない服がなくなって、毎朝、コーディネートで迷わなくなります。

 つまり、手持ちの服を最大限に活かすことができるようになるのです。

 そして、もう二度と「せっかく買ったのに使えない」という買い物の失敗を犯すこともなくなるでしょう。

 今までよりファッションに使うお金と時間を大幅に節約しながら、もっとおしゃれを楽しめる。自分を素敵に見せられる。その方法をまとめています。

 

 私はスタイリストとして映画や広告の世界で仕事をしたのち、専業主婦になりました。家事と子育てに追われるなか、あるとき「服同士が合わせにくい」「コーデがバラバラ」と、自分でも「どうしちゃったの??」と迷子になった時期がありました。

 それは私の人生のうちで最もたくさん服を買っていた時期でした。アウトレットモールができて高価なアイテムが激安で買えるようになったため、「お得!」「かわいい!」と、衝動買いに走っていたのです。

 クローゼットの中はパンパンなのに、今日、着れる服がない……。

 せっかく買った高級ブランドや有名デザイナーの服なのに、着るとちっとも素敵に見えない……。

 結局、買ったのにほとんど身につけていないものばかり……。

 これって、お金を捨てているようなもの???

 はたと我に返りました。そして、ファッションの大原則を思い出しました。

 ファッションは個々のアイテムの素敵さより、コーデ全体のトータルの印象で決まります。

 

 何と何を合わせるか。

 それをどう着こなすか。

 

 どんなにたくさんのアイテムがあっても、合わせにくいものは着なくなります。

 どんなに高価なものでも、合わせ方を失敗すると安っぽく見えてしまいます。

 コーデのせいでその人の魅力が消されてしまうのはとても残念です。

 

 でも、大丈夫。

 合わせ方と着こなし方さえ知れば、手持ちの服でなんとでもできる、のです。

 しかも、そこにセンスは必要ありません。

 流行や旬も追いかけなくて大丈夫です。

 

 この原則に立ち戻ってから、私自身、もうほとんど服を買わなくてすむようになりました。今は新しい服を買うのはほんのときどきです。そのほうが毎日簡単にコーディネートを組めるし、かえって自分らしいおしゃれを楽しめます。

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