「次のステージ」にシフトしていく時期。人生の分岐点、素敵な40代を過ごすには…/40代にとって大切な17のこと

暮らし

公開日:2022/4/26

 人生の折り返し地点である40代は、残りの人生の指針が決まる大事な時期。“自分らしく生きたい”と思いつつもなかなか行動を起こせず、将来に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

 今回ご紹介する書籍は、本田健著の書籍『40代にとって大切な17のこと』。著者の本田健さんも40代のときに、自分の方向性に悩み、未来に希望を持ちながらも、不安を抱えていました。そんな自分自身の体験から、“40代のあなたに伝えたいこと”を1冊の本にまとめました。

 仕事や家族、親などとの関係性の変化。さらに、コロナ禍によってこれまでのルールが変わりつつあり、多くの方が生き方に迷っているはず…。

 40代という節目に、仕事や家族にとらわれて自分自身をないがしろにするか、あるいは自身を尊重して新たなステージに進むか。自分にとってベストな選択を模索してみてはいかがでしょうか。

 人生の折り返し地点である40代。あなたはこれからの人生をどういきますか?

※本作品は 本田健著の書籍『40代にとって大切な17のこと』から一部抜粋・編集しました

40代にとって大切な17のこと
『40代にとって大切な17のこと(きずな出版)』(本田健/PHP研究所)

はじめに―40代、この時代をどう生きますか?

 あなたは今、何を感じて生活しているでしょうか?

 毎日、充実している感じですか?

 忙しいばかりの毎日でしょうか?

 からだが疲れていたり、精神的につらい状態にいるかもしれません。

 あるいは、変化のない日常に、少し退屈している人も、なかにはいるでしょう。

 あなたがどういう状態でも、それが、40代になった、あるいは、40代になろうとしている、あなたの今です。

 さあ、ここから人生をどう変えていきますか?

「いまさら人生が変わるわけがない」

 もしかしたら、あなたは、そんなふうに感じているかもしれません。

 もちろん、いまから人生を変えていくことは、そう簡単ではないでしょう。

「もう20代の自分とは違う」

「30代ならまだしも、40歳を過ぎたらどうしようもない」

 たしかに、その通りです。

 20代の自分、30代になった頃の自分を振り返れば、当時はまだまだ目の前に、いくつもの可能性の扉が用意されていたのではないでしょうか?

 少なくとも、その扉が、あなたには見えていたはずです。

 そして当時、勇気を出して、その扉のいくつかを、あなたは開けてみたかもしれません。おかげで、「いまの自分」がある、という人もいるでしょう。

 なかには、「あんな扉を開けさえしなければ」と、いまでは後悔している人もいるかもしれません。

 40歳を過ぎれば、社会人になって20年近く、あるいはそれ以上の時間がたったわけです。その間に、結婚したり子どもを持ったりして、自分の家庭を築いている人も多いでしょう。友人たちが、そうやって人生のドラマを展開するのを横目で見つつ、自分はずっとシングルで生きてきた人もいると思います。

 どんな状態であれ、「いろんなことがあったなぁ」というのが、「40年」の人生をあらためて振り返ったときに、あなたが感じることではないでしょうか。

 いまが不幸かと聞かれたら、「そんなことはない」という人がほとんどでしょう。けれども、では幸せかといえば、「不幸とはいえない」「こんなものじゃないですかね?」というような、曖昧な答え方になる人が多いのです。

 そして、たいていの人が、ここから先はもう「大きな変化もない」と思っています。

 というか、あんまり変化がないといいなと願っているところもあります。

 あなたも、そうではありませんか?

 ところで、「変化」というのは、必ずしも、よいこととは限りません。

 変化の多い人生は、文字通り、波瀾万丈です。

 退屈からは逃れられますが、安定からは遠ざかります。40歳を過ぎて安定しない人生では、不安がつのるばかりでしょう。

 だから、「あえて変化を望まない」という人も多いはずです。

 それも一つの選択です。

 人生は、自分が選択した通りになっていきます。

 いまのあなたの人生は、これまでのあなたが、選択してきた結果なのです。

 その選択に、あなたは満足しているでしょうか?

 人生を80年とすれば、40代はその折り返し地点になります。

 前半の40年が終わって、いまから後半戦へと入っていきます。

「30代」は人生でいちばん忙しい年代でした。

 働いていれば、任せられる仕事が増えていったでしょう。結婚したり、子どもを持ったりしたことで、それまでの生活が一変してしまったという人もいたでしょう。親が倒れて、否応なしに介護生活が始まったという人もいたはずです。

 職場でも家でも、ゆっくりできる時間はほとんどなく、気づいたら「40歳になっていた」のではありませんか?

 この本のタイトルは、『40代にとって大切な17のこと』です。

 あなたに、自分に何が大切かを見直していただくために、僕は、この本を書いていきます。

 いろんな角度から見直して、いまの人生が素晴らしかったと気づけば、これからの人生にも自信が持てるでしょう。いままで大切にしてきたものを、これからも大切にしていってください。一方で、もしかしたら、これまで少し、おろそかにしていたことがあったとしたら、いまから大切にしましょう。

 仕事に打ち込んで来た人は、家族や自分のことが、おろそかになっていたのではないでしょうか。そういう人は、家族との時間をもっと持てばいいのです。

 親や兄弟姉妹との関係は、どうでしょうか。とくにケンカしたわけでもないのに、「もう何年も帰省していない」「声すら聞いていない」「メッセージのやりとりぐらい」という人が案外、少なくないようです。

 育児や教育、家族の介護をしてきた人は、仕事をしたり、自分の時間を楽しんだり、ということを後まわしにしてしまったかもしれません。

 これまでの生活を、変えたほうがいい、と言いたいのではありません。

 40年生きてきて、「変えない選択」をするのか、「変える選択」をするのか。それを考える時間を持つことは悪いことではないでしょう。

 どうしてかと言えば、それによって、これからの人生が変わっていくからです。

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