40代のイメージは?自分を見つめ直して、「自分取扱説明書」をつくろう/40代にとって大切な17のこと

暮らし

公開日:2022/4/29

 人生の折り返し地点である40代は、残りの人生の指針が決まる大事な時期。“自分らしく生きたい”と思いつつもなかなか行動を起こせず、将来に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

 今回ご紹介する書籍は、本田健著の書籍『40代にとって大切な17のこと』。著者の本田健さんも40代のときに、自分の方向性に悩み、未来に希望を持ちながらも、不安を抱えていました。そんな自分自身の体験から、“40代のあなたに伝えたいこと”を1冊の本にまとめました。

 仕事や家族、親などとの関係性の変化。さらに、コロナ禍によってこれまでのルールが変わりつつあり、多くの方が生き方に迷っているはず…。

 40代という節目に、仕事や家族にとらわれて自分自身をないがしろにするか、あるいは自身を尊重して新たなステージに進むか。自分にとってベストな選択を模索してみてはいかがでしょうか?

 先の人生をどう生きていくかを考え、「自分取扱説明書」をつくろう。

※本作品は 本田健著の書籍『40代にとって大切な17のこと』から一部抜粋・編集しました

40代にとって大切な17のこと
『40代にとって大切な17のこと(きずな出版)』(本田健/PHP研究所)

□「人生とは何か」を考えなければ、一瞬で過ぎる

 あなたが、なりたかったものは何ですか?

「10代」「20代」の頃を思い出してください。それこそ、いろいろな夢がいっぱいあったのではないでしょうか。

「ミュージシャンになるぞ!」
「自分のお店を持つぞ!」
「結婚して子どもを持ちたい!」

 人生とは自分の夢を叶えていくものだと思えるくらい、夢にも人生にも、ポジティブな時代です。

「30代」は、実際にそれをやり始めて、うまくいったり、うまくいかなかったり、その両方を体験したり、という時代です。

 喜びがある一方で、がっかりすることも多いかもしれませんが、どちらにしても「挑戦すること」「挑戦していくこと」にワクワクするはずです。

 山で言えば、登っていく感じです。つらくても、「ここさえ乗り切れば」と思って、希望を持つことができます。

 さあ、これまでは、上にあがっていく人生だったわけですが、「40代」になってくると、必ずしも「上り」とは限りません。むしろ、ここからは下りていくことを意識しておくことです。

 人生80年を観覧車にたとえるなら、「40代」でゴンドラは頂点に達します。

 これまでは、ずっと上がってきたわけですが、ここからは、下がっていくわけです。

「40代」になって、人は「下りの人生」を初めて体験することになります。

 40代に入ったばかりでは、まだ自覚はないと思いますが、年を重ねるごとに、膝や肘が曲がりにくくなったり、目が疲れたり、かすんだり、肩がこったり、腰が痛んだり、なかには大病をわずらう人も出てきます。

 どんなことでも、後半というのは「終わり」に向かって歩いていくもので、人生で言えば「40代」は、その始まりなのです。

 そうかといって、悟れるような感じのことは全然なく、たいていの人は、時間に追いまわされています。

 やらなければならない仕事は一向に減らず、お金もそれほど手元にあるわけでもなく、面倒を見ている子どもには感謝されるどころか避けられたり、面倒を見ている親から返ってくる言葉は文句ばかり、と思うような毎日です。

 パートナーには頼れず、兄弟姉妹は無責任で、自分だけが大変で、孤独感にさいなまれています。

「自分はいったい何をしているんだろう?」

 と、人生がとつぜん虚しくなることもあるでしょう。

 よほど自分のメンタルを整えておかないと、そんな虚しさを抱えたまま、一瞬で過ぎてしまうのが「40代」です。

『40代にとって大切な17のこと』をRenta!で読む >

『40代にとって大切な17のこと』をAmazonで読む >


あわせて読みたい