不調と天気の関係性。「気象病チェック」で自分のタイプを知ろう!/「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本

健康・美容

公開日:2022/4/26

 天気が悪い日に起こる頭痛やだるさなどの不調、いわゆる「気象病」に悩まされている方は多いのではないでしょうか。

 今回ご紹介する書籍は、これまでに1万人以上を診察してきた天気痛ドクター佐藤純氏が、天気が悪いときの不調の原因や、症状を緩和する方法を優しく丁寧に解説。異常気象により不安定な天候が多い現代。『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』で、気象病との上手な付き合い方を学んでみませんか。

 天気に左右されない体を手に入れるためには、まず自分の不調と天気の関係をきちんと把握しておくことが大事!

※本作品は佐藤純著の書籍『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』から一部抜粋・編集しました

「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本
『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』(佐藤純/アスコム)

原因がわかれば対処もできる
まずは自分のタイプを知ろう

 ここまでの話を聞いて、「相手が天気では、どうしようもない」「我慢するしかない」と考えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

 天気をコントロールすることはできませんが、自分の体を変えることはできるからです。不調の原因が天気だとわかれば、症状が出る前に予防したり、天気に左右されにくい体をつくっていくことは十分に可能です。

 私のクリニックには、原因不明の痛みや不調で悩まされてきた方が多く来院されますが、診察により天気が原因だとわかったことで、適切な対処をして症状が改善し、いまでは元気に毎日を過ごしているという方がたくさんいらっしゃいます。

 いま、つらい思いをしているあなたも、同じように天気に左右されない元気な体を手に入れることができるのです。

 そのために必要なのは、自分の不調と天気の関係をきちんと知ることです。

 どんなときにどんな症状が出るのかを把握することで、症状が出る前に予防したり、症状の出にくい体に整えていくことができるでしょう。

 たとえば、頭痛は気象病でもっとも多い症状です。痛くなったらしょうがなく鎮痛薬を飲む、という対処をしている人は多いのではないかと思います。しかし、自分の頭痛と天気との関係がわかれば、薬に頼ることなく、痛くなる前に対処することができるようになります。

 詳しくは本文でお話ししますが、気象病と耳の奥の内耳には深い関係があるので、耳の血行をよくする「くるくる耳マッサージ」や耳を温める「耳温熱」などの対策をするだけで、症状を出にくくしたり、痛みを緩和することもできます。このように、ちょっとした工夫をするだけで、薬を飲むことなく、自分の症状をコントロールすることができるようになるのです。

 気象病や天気痛という言葉は、最近になってやっと少しずつ浸透してきましたが、まだまだ知らない人も多く、つらい不調を「心の問題」や「心の弱さ」として片付けられてしまうことも多いのが現状です。

 そんな状況を変えたい、1人で悩んだりつらい思いをしている方々に少しでもラクになっていただきたいという思いから、本書を執筆しました。

 くり返しになりますが、天気による不調は「気のせい」でも「心の問題」でもありません。しっかりした因果関係のある、誰もが発症する可能性のある症状です。そして、症状に応じた対策を取ることで、状態を改善し、自分でコントロールすることができるようになるものです。

 本書では、気象病のメカニズムから、症状を予防したり改善するために自分でできる対処法までを詳しく解説していきます。

 本書が、気象病への理解を深めることにつながり、いま、気象病でつらい思いをされている方々が、どんな天気のときでも快適に過ごすことができるようになる一助となればこれほど嬉しいことはありません。

◎さっそく次のチェックリストであなたの状態を確認してみましょう。

あなたの不調は天気の影響を受けている?
気象病チェック

まずは、あなたの体と心の状態を教えてください。当てはまる項目をチェックしてください。

Check1

□頭痛持ちである
□首や肩がよくこる
□ひざや腰に痛みがある
□立ちくらみやめまいが起こりやすい
□耳鳴りがすることがある
□以前ケガしたところがときどき痛くなる
□咳が出て、止まらなくなることがある
□手や足に関節痛がある
□理由もなく憂鬱感や不安感に襲われることがある
□気持ちが落ち込み、やる気が起きない
□よくおなかがゆるくなる
□更年期障害の症状がある

次に、Check1の不調が現れる、もしくは症状がひどくなるタイミングを教えてください。当てはまる項目をチェックしてください。

Check2

□天気が崩れる2、3日前
□天気が崩れはじめたとき
□天気が回復してくるとき
□雨の日
□春になって暖かくなると
□梅雨になってじめじめしてくると
□冬になって寒くなると

「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本

Check1でチェックした症状が、Check2のタイミングで発生していたら、あなたの不調は、
天気の影響を受けている可能性があります。

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