ストレスを溜めない方法は、“自分の教科書のページ”を増やすこと/高橋愛のあまくてにがい。⑥

暮らし

公開日:2022/5/6

高橋愛

モーニング娘。に5期生として加入し、後にリーダーとしても“プラチナ期”を支えた高橋愛さん。芸能生活20周年を迎え、ますます活動の場を広げる高橋さんだからこその視点や語れる言葉があります。この連載では、恋愛や結婚、人間関係、職場、友人、家族関係etc…高橋さんが読者のみなさんのお悩みに答えます!

“きっとこの時間はずっと続かない”リモートワークでスイッチを切り替えるには?

Q 自宅でリモートワークをすることが多くなりました。最初の頃はリモートワークにも緊張感があり、それなりにはかどっていたのですが、リモートワークメイン、たまに出社となると自宅での作業がだらだらしがちになってきました。でも冷静にみると出社したときとこなした仕事量がそんなに変わっているわけでもないので、ほんとうは仕事のスイッチがパチっと切り替わらないままリモートワークをしているから、業務をこなしていてもなにかぼんやりしている感じになるのかもしれません。髙橋さんはステージにあがるときなどに衣装に着替えたりメイクをしたりしてスイッチを切り替えていたのかなと思うのですが、もしそういう衣装やメイクをしない場面でスイッチを切り替えるにはどういうことをしていたのでしょうか。リモートワークでスイッチがパチっと切り替わる方法があればうれしいなと思っています。(ぼんやり三平/40代男性)

 ものすごーーく分かります! お家時間も増えて、私もYouTubeの編集をしないといけないのに、なんだかダラダラと過ごしてしまったり、かといってスイッチが入ると、休まず編集を続けてしまう日もあったり、自分でも面白いなぁと思うんですけど。

 なので、作業する場所を変えて気分を変えたりしています。例えば、お家でもできることではありますが、それをあえてホテルでやってみたり、仕事前に少し早めに家を出て、お気に入りのカフェでココアを飲みながら作業してみたり、今色々試しているところです。気分転換にもなりますし、お家よりも捗ることもありますので、おススメですよ。

 そして、ワーケーション(「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語)も流行っているので、リフレッシュがてらやってみるのも良いかもしれません。私はいつか、ドバイでそれをやるのが目標です!

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 あとは、カタチから入る。というのはどうでしょうか? 手っ取り早く試せるので、いいかなと思います。例えば、お家の中だけど、ジャケットを羽織ってみるとか、クールビスということで、ジャケットではなく、シャツだけにしてみた、とか。髪型を、会社に行く時みたいに、キチッとキメてみるとか。いつもよりも時間をとって髪型をセットしてみるとか! 色々試してみるのも、気分も上がっていいと思います!

 私も、お家時間が多かったときに、リップを塗って、スイッチ入れていました。少し状況を変えてみるだけでも、気分が変わって良いものですよ!

 それと、お家にいられる、この時間を楽しむのはいかがでしょうか? きっとこの時間はずっと続かないと思いますので、今しかない、このおうちでのリモートワークの時間を、楽しむのがいいかなと思います。無理せず、楽しみましょうね!

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高橋愛

とにかく自分の教科書のページを増やしたい! と思うこと

Q 独立して6年。自分のペースで気分よく働いています。しかし仕事やプライベートでは継続した人としか関わっていないせいか、初めて会う人や普段会わない人と会うととてもストレスがたまりやすいです。そしてまたいつもの人としか会わなくなります。愛さんは、たくさんの人に出会う機会が多いと思いますが、ストレスをためないためのテクニックや、初対面の人に出会う時に意識している事はありますか。(みかん食べ過ぎちゃう/40代男性)

 自分のペースで気分良く働く。とっても素敵ですね! 自分のことを理解されていて、素敵な選択をされているのだな、と思いました!

 そんな中、ストレスが溜まってしまっている事にも気付けたという事ですね。

 私なりのストレスを溜めないテクニックは、初めましての人でも、とにかく話をしてみることです。自分自身かなりの人見知りだと思っていたのですが、今は、とにかく“自分の教科書のページ”を増やしたい! と思うようになったんですよ。だから、人の話を聞くのが、楽しくて仕方がないんです。

 前からそうだったわけではないんですけど、そういう考え方になってから、悩みを聞くときも、聞いてもらうときも、そっか、そういう考え方もあるのね! と、肯定的になりました。

 むしろ、自分の教科書のページがまた増えるわけですから、感情的に言うと、感謝しかありません。

 角度を変えて、人の話を聞いてみると面白いんだなぁと感じるので、ぜひ、ページを増やすことだと思って、話を聞いてみてください! 人間って本当に面白い生き物ですから、学びしかないはずです! きっと。

〈第7回につづく〉

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イラスト:Yui Takahashi