「最終提案ゲーム」の実験結果でわかる「感情」と「合理性」のバランスの難しさ/いまさら聞けない「数字の読み方」超基本

ビジネス

公開日:2022/5/18

 ロジカルで説得力のある話し方のできる人は仕事もできる! 仕事ができる人に共通しているのは、「数字力」。筋道立てて考えることが苦手…という方は、まずは数字の読み方を身につけて、説得力・伝える力・問題解決力をみがいてみませんか。

 久保憂希也著の書籍『数字が苦手な人のためのいまさら聞けない「数字の読み方」超基本』は、これまであまり数字を意識せずに仕事をしてきたという人に、データに騙されず、賢く数字を使う方法を伝授します。

 本書で身近な問題やクイズを解きながら、ビジネスにも役立つ数字の読み方、数字を使った考え方をマスターしていきましょう。

 あなたは何かを判断するとき、「合理性」を最優先で決定しますか、それとも「感情」を優先して判断していますか?

※本作品は、久保憂希也著の書籍『数字が苦手な人のためのいまさら聞けない「数字の読み方」超基本』から一部抜粋・編集しました

数字が苦手な人のためのいまさら聞けない「数字の読み方」超基本
『数字が苦手な人のためのいまさら聞けない「数字の読み方」超基本』(久保憂希也/アスコム)

目標と現実をそれぞれ数字で表すことが、問題解決の第一歩になります。

STEP1 「根拠」の言える判断をする

♦1000円をいくらずつで分け合うか

 突然ですが、問題です。

 難しい数学ではありませんから安心してください。

 

 あなたは1000円を渡され、A君と分けるように言われました。どう分配するかはあなたの一存で決めることができます。

 ただし、A君には拒否権があります。あなたから提示された金額に不満なら、拒否権を行使することができます。拒否権を行使されると1000円は没収され、あなたにもA君にも1円も残りません。

 あなたはA君にいくら渡すと提案しますか。

 

 いかがでしょうか。難しくはないのですが、人によって回答が分かれる問題です。私がやってきたセミナーの参加者や周囲の人にこの問題を出してみたところ、300円から500円くらいの額を答える人がほとんどでした。

 半分ずつ分けるか、自分がちょっと多めにもらうということですね。

 全額を渡すという気前のいい人もいます。「どうせ手に入らなかったお金だし、1000円くらいあげてしまったほうが気持ちいいや」ということでしょうか。

 一方、A君には1円しか渡さない、という人もいます。

 たったの1円?

 そうです。

 純粋に経済合理性を考えるなら、じつはこれが正解ということになります。

 どう分配するかはあなたが決められるのですから、自分の取り分を最大化し、かつA君に拒否されない金額を考えます。

 0円はありえませんよね。A君に拒否されて、1000円が没収されてしまうでしょう。しかし、1円ならA君は拒否するよりも得です。拒否する理由がありません。だから合理的に考えると、答えは1円となるのです。

数字が苦手な人のためのいまさら聞けない「数字の読み方」超基本

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