「同調圧力」の正体とは? あなたの「同調圧力」かけられやすさ度をチェック! /誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法

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更新日:2022/7/21

 いつも多数派の意見に流されてしまう…。そんな「同調圧力」に弱い方も多いのではないでしょうか?

 今回ご紹介する『誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法』では、臨床数9万件超の経験を持つ、心理カウンセラー大嶋信頼さんが「同調圧力」への向き合い方をわかりやすく解説します。

「同調圧力」のメカニズムがわかれば、もう嫌な方向に流されない!『誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法』を読み終えた後、きっと心も軽くなるはず。

 日常生活の中で、つい周りに流されていませんか? そのメカニズムがわかれば「同調圧力」から抜け出せる自分をつくれます。まずはあなたの「同調圧力」かけられやすさ度をチェックしましょう!

※本作品は大嶋信頼著の書籍『誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法』から一部抜粋・編集しました

誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法
『誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法』(大嶋信頼/祥伝社)

はじめに

 ここ数年で、「同調圧力」という言葉が広く知られるようになりました。

 念のため、辞書の説明を記すと、「集団において、少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように考え行動するよう、暗黙のうちに強制すること」(デジタル大辞泉)だそうです。

 みなさんは、この「同調圧力」という言葉を聞くと、どんなことが思い浮かぶでしょうか?

・職場で多数派の意見に押されて、本当は違う考えなのに流されてしまう
・家庭内でパートナーと子どもの目を気にして、好きなものも買えない
・学校から早く帰りたいけど、グループの友達が来るのを待たなきゃいけない
・保育園のママ友から仲間外れにされないように振る舞わないといけない
・SNSで「〇〇警察」に叩かれないように、品行方正でいないといけない

 ――etc.

 その人ごとに、本当に多種多様なシーンが思い浮かんだのではないかと思います。

 では、どんなふうに同調圧力に対処していけばいいかというと、これが結構難しい。

 よくメディアでは「日本は同調性の強い社会」「異質なものを排除する傾向が強い」なんて評論されますが、正直、そんな評論よりも日常の中で同調圧力にどう向き合えばいいのかを教えてほしいな、と私自身思ったりしていました。

 

 そこで、今回は私なりに、同調圧力でしんどくならないための向き合い方を心理的なメカニズムに基づきながら、まとめてみることにしました。

 心理カウンセラーとして、これまで9万件を超える臨床の機会がありましたが、思えばクライアントさんたちの悩みには、同調圧力が起因となっているものが少なくありませんでした。

「あの人にどう思われるかが怖いから、言うことを聞いちゃう」

「嫌われたくないから、自分が我慢をすればいい」

 そんなふうに、相手の顔色を窺いすぎてしまい、最終的には自分が疲弊してしまっているケースの多いこと。

 でも、そういった事例をたくさん見ているうちに、表面的に見えていたものとは違う、「同調圧力の背景」「同調圧力でしんどくなりやすい人の傾向性」「柳に風のようにサラリと受け流せる人」「攻撃されにくい人の共通項」などなど、新たに浮き上がってきたものがあったのです。

 

 本書では、そんな「同調圧力の正体」「同調圧力に弱い人の根底にあるもの」「同調圧力の捉え方を変える」などについて、なるべく専門用語を使わずに書きながら、私の体験やそれに基づく仮説も述べて、「同調圧力から抜け出せる自分」のつくり方を紹介します。

 タイトルにある「誰にも嫌われずに」については、「誰にも嫌われない人を嫌う人もいる」とご指摘を受けそうですが、この本では「嫌われたくないから同調圧力に従ってしまう人が、相手と闘うことなくその世界観やしがらみから自由になれる」というイメージで用いています。

 話の項目によっては、受け入れがたかったり、理解しづらかったりすることもあるかもしれませんが、あまり根を詰めすぎずに「そういうものなのかもしれない」「だとしたら、私はどうできるだろう?」というふうに思いながら、読んでみていただければありがたいです。

 

 私自身も、もともとは同調圧力に弱いタイプでした。

 しかし、自分の陥っている「同調圧力に弱い自分」の構造に気づけたことで、しんどさを手放すことができました。

 本書によって、一人でも多くの人が、同調圧力から自由になることができれば、著者として嬉しい限りです。

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