『万引き老人』――社会の暗部をのぞきこむようなタイトルだ。 失うものがない人間は、一番強い。その意味でいうと、人生をあきらめている高齢者はかえって最強。刑務所も高…
社会
2016/7/14
2020年に東京オリンピックが開かれる。このため、日本中で様々なオリンピック関連の取り組みが行われている。その1つとして、新宿歌舞伎町を浄化しようとする取り組みをご…
社会
2016/7/14
罪を犯した人間が命をもってその罰を受ける「死刑」。 国が1人の人間の命を合法的に絶つことができる死刑制度は、長い歴史の中でさまざまな議論がなされてきた。しかしそ…
社会
2016/7/1
読者諸氏は「怪死」と聞いてどんなイメージを持つだろうか。「怪しい死」──つまり疑うべき死であるというこの表現は、正常でなくこの世を去った人に対して使われる。自殺…
社会
2016/6/29
僕の地元・宮城県には、「八木山橋」という心霊スポットがある。そこは県民ならば誰もが知っている、自殺の名所だ。だからこそ、誰も近寄ろうとはしない。おもしろ半分で…
マンガ
2016/6/5
戦国時代も遠い昔のように、今やさまざまなアイドルグループが名を連ね活躍し続ける昨今。メディアでもアイドルの話題が尽きないが、多くの場合、映像や写真で見るのはサ…
エンタメ
2016/5/28
「人を見かけで判断してはいけない」といいながら、「人を見たら泥棒と思え」という。不審者に注意して歩きましょうというが何に注意すればよいのかはわからない。犯罪者…
社会
2016/5/20
最近、2時間ドラマをよく見ます。特定のシリーズにハマって、というわけではなく、その時々に放映されているものを何となく見始めることが多いのですが、目まぐるしく変化…
社会
2016/5/16
私はずっと、事件を追うマスコミの姿に否定的な感情を持っていた。大切な家族を失った遺族に対して「今のお気持ちはどうですか」なんてマイクを突きつける神経は一体どん…
社会
2016/5/11
2009年に裁判員制度が導入され、以前よりは身近になった裁判。しかし、裁判員や他の形で裁判に関わったことのある方は、どのくらいいるだろうか。筆者自身も、裁判所に行…
社会
2016/5/8
4月16日、63歳の会社員が東京メトロ千代田線の車内で、つり革を引きちぎったとして逮捕された。えーそんなに簡単にちぎれるもの?犯人は巨漢か筋骨隆々?そう思ったけれど…
社会
2016/4/28
朝日新聞社会部には、裁判の傍聴を専門にする記者たちがいる。そのひとりが上司に「いま担当している裁判で100行書きたい。(紙面の文字数上限の)30行じゃとても書けない…
社会
2016/4/18
推理小説での殺人シーンの定番といえば、毒。そう、毒入りのお茶に口を付けるやいなや、「うっ」と胸に手を当ててバタッと倒れるあのシーン。『名探偵コナン』でも、毒入…
科学
2016/4/7
『モンスターマザー長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』(福田ますみ/新潮社)は、自殺した高校生をめぐる、母親と教師たちの、実在した壮絶な闘いの記録で…
社会
2016/3/29
1931年、ニューヨーク公共図書館から稀覯本が盗まれた。本の奪還に1人の図書館特別捜査員が立ち上がる。手がかりを追ううちに、史上最大の古書窃盗団の存在が明らかになる…
社会
2016/3/24
プーさんのおかげか。それとも、童謡「森のクマさん」が耳にこびりついているからか。クマというと昔から、愛らしくかわいらしいイメージがつきまとう。しかし、今からち…
社会
2015/12/8
『クランI 警視庁捜査一課・晴山旭の密命』(沢村鐵/中公文庫) 現在、劇場映画が公開され注目を集めている逢坂 剛の「MOZU」シリーズは、警察内部の暗闘がテーマのひとつ…
文芸・カルチャー
2015/12/4
今年デビュー25周年を迎えた作家のはやみねかおる氏。彼の作品は、子どもにもわかりやすい児童書でありながら、本格派ミステリー小説として大人にも人気が高い。また、ミ…
マンガ
2015/10/12
『犯人に告ぐ2闇の蜃気楼』(雫井脩介/双葉社) 人間は、自らの「正義」を全うするためならば、他を欺くことさえも厭わない生き物だ。嘘も方便。なにも人を騙すのは、犯罪…
マンガ
2015/10/6
世間を騒がせる事件が起こったとき、男性の場合はそれが加害者であっても被害者であっても容姿ばかりが話題となることはあまりない。あまりにエキセントリックだったり記…
文芸・カルチャー
2015/10/4
『ネット私刑』(安田浩一/扶桑社) 凄惨な事件が起きるたびにネット上で行われる犯人探し。それは時に警察の捜査よりも素早く犯人を特定してしまうほどの情報能力を持つ…
社会
2015/8/17
『九州大学生体解剖事件七0年目の真実』(熊野以素/岩波書店) 今年は戦後70年。戦争関連の講演会やイベントが多い年となっており、関連本も多数出版されている。その中…
社会
2015/7/22
『音楽という<真実>』(新垣隆/小学館) 2014年2月5日、報道陣からカメラのフラッシュが一斉に焚かれる中、静かに一礼して席に座り、「私は佐村河内さんの共犯者です」…
音楽
2015/7/4
18年間に及ぶゴーストライター生活について書かれた『音楽という<真実>』。インタビュー前編では、一連の騒動と佐村河内守氏との関係などについて伺ったが、後編では「…
音楽
2015/7/4
『ゴーストライター論』(神山典士/平凡社) ゴーストライターという、これまでに暗黙の了解として存在しつづけてきた〈職業〉に、にわかに注目が集まったのは、2014年の…
文芸・カルチャー
2015/6/8
『触法少女』(ヒキタクニオ/徳間書店) 腹を痛めて産んでも、子どもは生を受けたその瞬間からひとりの確固たる人間である。しかし、悲しいかな、言うことを聞かない子ど…
文芸・カルチャー
2015/6/5
毎日のようにその動向が報じられているイスラム国。とくに今年の1月から2月、日本人の拉致・殺害という「事実」を突きつけられ、いやおうなくその存在に多くの関心が集ま…
アメリカ
2015/4/18
『拉致と決断』(蓮池薫/新潮社) 北朝鮮から拉致被害者・蓮池薫さん夫妻が帰国して10年目となる2012年、24年間にわたる北朝鮮での記録を蓮池さん本人が執筆した『拉致と…
社会
2015/4/15
『ワイセツって何ですか』(ろくでなし子/金曜日) 2014年7月、3Dプリンターで自分の女性器の造形を出力できるデータを配布したとして、「わいせつ電磁的記録記録媒体頒布…
文芸・カルチャー
2015/4/15
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