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20件

鮎丸の記事一覧

耳鳴りの病と速記者の男の指への偏愛が織りなす幻想的な大人の寓話。透き通る悲しさがせつない
『余白の愛』(小川洋子/中央公論新社)

「指」はある意味、容姿よりも表情豊かで雄弁だ。 だからなのか、男の「指」は女性にとって偏愛の対象になりやすい。たとえば無骨な男の容姿に似合わ…

究極の管理社会、不老不死の遺伝子の秘密を握る少年が旅に出た。近未来を描いた反ユートピア小説
『村上龍 歌うクジラ』(G2010 Co.)

表紙を立ち上げるとクジラが描かれた暗い海中に、主人公の記憶アイテムを内包した気泡がゆっくりと浮かび上がっていく。BGMに鯨の歌声を思わせる効…

性愛のタブーを破り、欲望に忠実に生きようとする大人のオンナを描いた女性のための官能短編集
『アダルト・エデュケーション』(村山由佳/幻冬舎)

性愛のタブーを破り、女性の視点から描いた12のストーリーからなる官能短編小説である。 シチュエーションはバラエティに富んでいて、赤面する描写…

戦前の吉原には「江戸」の情緒や粋が薫っていた! 引手茶屋の女将が語った貴重な昭和の風俗史
『吉原はこんな所でございました』(福田利子/インタープレイ)

戦前までの吉原には、華やかな江戸の伝統や情緒がこんなにも色濃く残っていたのかと驚いた!    3歳のときに引手茶屋「松葉屋」の養女となった、…

吃驚仰天、抱腹絶倒。明治・大正・昭和に生きたあのエライお方は、かような変人であったのか!
『ニッポン奇人伝』(前坂俊之/インタープレイ)

明治、大正、昭和の偉人たちの逸話集。 登場するのはいずれもひと癖ある人物で、ギョッとするふるまいや病的な嗜好、性格の悪さなど、強烈な個性と奇…

貞淑な人妻が嗜虐の快楽に目覚めて堕ちていく。縛りといたぶりの映像的な描写にエロスが匂い立つ
『人妻』(団鬼六/幻冬舎)

大企業の部長を夫に持つ貞淑な美貌の人妻、園江(6歳の女児の母)が、同窓会で出かけた熱海の温泉街でアングラ劇団の演出家だという男と知り合って体…

真実の愛に出会うまでヒゲを剃らないと誓うOL笹子の悲哀に満ちた愛の遍歴に爆笑!
『ヒゲのOL薮内笹子』(しりあがり寿/さるやまハゲの助)

実は今回はIT本の真面目レビューをするつもりだったんだけど、ちょっと肩ほぐしのつもりで読み始めたら、あらら、はまっちゃった!    ヘタウマ…

宵越しの金は持たねぇ「江戸っ子」の暮らしぶりを解き明かすお江戸通の対談集
『その日ぐらし』(杉浦日向子/PHP研究所)

いいねぇ、江戸っ子! 同じ庶民なら、この時代の江戸に生まれたかった。この対談を読むと、そう思わずにはいられない。 「持家なんぞけちくせえ」、…

大胆な解釈に喝采! 敷居の高い古典文学は恋愛と性愛に満ちためくるめく桃色世界
『快楽でよみとく古典文学』(SHOGAKUKAN INC.)

「快楽でよみとく…」というタイトルに、いわば春画のような、かなり淫らな内容を想像しながらダウンロードしたのだが、良い意味で裏切られた。   …

天才アラーキーは猫を撮っても生々しくセンチメンタル。愛猫チロの写真集
『チロとアラーキーと二人のおんな 荒木経惟写真全集 10』(荒木経惟)

「天才・アラーキー」こと荒木経惟の写真全集全20巻が、iPhoneで観られる! これは衝撃的だった。さっそく、その中の一巻「チロとアラーキー…

迷いに迷って、やっぱり買ってしまったものの…。笑いながらも激しく共感する衝動買いの顛末記
『衝動買い日記』(鹿島茂/中央公論新社)

仏文学者の鹿島茂さん、屈指の知識人だけど、どこかそこはかとなくオバさんの香りがするなと思っていましたが、やはり…。 いやあ、安心しました! …

ガラス製の「金色のふくろう」は彼の妻? それとも明日の私?
『ウェイト・オア・ノット/LOVERS』(安達千夏/祥伝社)

妻のある男と割り切って恋愛できる女性は、ある意味、大人だと思う。 よほど鈍感でない限り、ふとした男の仕草や言動に、家庭生活=妻との使い分けが…

平安の世を舞台に、安倍晴明が物の怪の怨念を解きほぐし、呪術を繰って退治する怪異短編集
『陰陽師』(Bungeishunju Ltd.)

舞台は平安時代。 陰陽師の安倍清明のもとに親友の源博雅が事件を持ち込み、晴明が解決するというパターンで、「妖しのもの」退治の摩訶不思議な物語…

昭和を生きた文士や粋人との味のある交流を描いた洒脱な日本版ボエーム。白州次郎ファンも必読!
『花鳥風月の科学』(松岡正剛/中央公論新社)

昭和の直木賞作家で、文化庁初代長官も務めた今日出海の手による人物交友録。文学の師友、酒の友、また政治家など、昭和の前半に名を馳せた人々との交…

恋愛に悩んだ経験のある女性なら共感度100%。甘い幻想をはいで真髄をつくカクタ節にジ~ン!
『今、何してる?』(角田光代/朝日新聞出版)

さすが、直木賞作家。 たぶん、肩の力を抜いてさらりと描いた恋愛観が、オトコという種族の洞察になっている。 「ふつう」をモットーとする著者が「…

一見、平凡な人生にも哀切があり、秘密があり、波乱がある。男女の心の襞を描いた珠玉の短編集
『帽子』(吉村昭/中央公論新社)

2006年に膵臓癌でこの世を去った吉村昭は、私が敬愛する小説家の一人だ。 虚飾をそぎ落とした文章には、どこにもあざとさがなく、いぶし銀のよう…

たった9坪の家で4人家族がどう暮らす?! 主婦目線でユーモアたっぷりに綴った家づくり奮闘記
『9坪ハウス狂騒曲』(萩原百合/光文社)

建築家の増沢洵が1952年に建てたわずか9坪の「最小限住居」は、日本の木造建築の手法を用いたモダニズム住宅で、戦後の建築家に衝撃を与えたこと…

一杯のコーヒーに人生を捧げて美味求道するオヤジたちの生き様は、熱く、深く、シブくて香り高い
『コーヒーに憑かれた男たち』(嶋中労/中央公論新社)

美味しいコーヒーをいれることに人生を捧げ、心血を注ぐ男たちの生き様を描いたユニークな人物伝。マニアックな世界なのに、どんどん感情移入してしま…

あまりにくだんない!だけど奇才・松尾スズキ独得の比喩と毒と脱線に笑える、酔える、共感する
『この日本人に学びたい』(松尾スズキ/光文社)

知る人ぞ知る、演劇界の奇才。 阿部サダヲやクドカンを生んだ劇団大人計画を主宰し、小説でも直木賞候補になった松尾スズキが、音楽雑誌BUZZに9…

超能力開発からダッチワイフの人形師まで アブナイ仕事の実態がわかって目からウロコ!
『危ないお仕事! (新潮文庫)』(北尾 トロ/新潮社)

※このレビューで紹介した電子書籍版の販売は現在は終了しております。 危険な仕事の話じゃない。 清く正しい社会の裏で隠花植物のように咲き誇るア…

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