骨太で精緻なルポルタージュである。尾形誠規氏『完全版 袴田事件を裁いた男』(朝日新聞出版)は、1966年に袴田巌氏が一家4人を殺害して、家に放火したとされる冤罪事件…
文芸・カルチャー
2023/10/18
人生で「できれば行きたくない場所」はいろいろあるが、「裁判所」は確実に上位にランクインする場所だ。訴えるのも訴えられるのも勘弁してもらいたい、できれば争い事に…
暮らし
2020/3/10
痴漢をはじめ、男が加害者となる性犯罪が後を絶たない。しかし一方で、現実には女性が加害者になるというケースもある。 『実録 女の性犯罪事件簿』(諸岡宏樹/鉄人社)は…
社会
2020/2/6
黒い法服をまとう裁判官には、謹厳実直という言葉がよく似合う。だが、裁判官も人間。血も涙もあれば、情にほだされそうになることもあるという。『裁判官失格 法と正義の…
社会
2020/2/4
これほどまでタイトルを二度見し、それでも内容がうまく想像できずに気になった書籍があっただろうか。『なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり35個を万引きしたのか ビジネス…
社会
2019/11/4
北尾トロの『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』(文春文庫)や、裁判傍聴芸人として有名な阿曽山大噴火(あそさんだいふんか)の『裁判大噴火』(河出書房新社)などの…
社会
2019/1/8
検察官「あなた逮捕された時、調書作りましたね?」 被告「ハァ~、作ってましたかね」 検察官「調書、見たことありますか?」 被告「あ〜見たことないすね〜。コレ、ボク…
社会
2018/12/16
あなたの上司とその家族が殺され、「アリバイがない」という理由であなたが逮捕されてしまう。無罪を訴えても聞き入れてもらえず、その後50年にわたり収監され続けたら、…
社会
2018/10/5
ここ数年で会社員の働き方も会社の働かせ方も大きく変わってきた。残業時間やハラスメントに対する管理の目は厳しくなり、啓蒙ポスターもよく見かけるようになった。ブラ…
ビジネス
2018/8/8
薀蓄は過ぎると人に嫌われるけれど、会話の材料にはなる。私の場合、初対面の人にはどんな話題を振れば良いのか分からず、周囲をキョロキョロ見回して話題を探した挙げ句…
暮らし
2018/7/13
あなたは刑務所と聞いて、何を想像するだろう。 さしずめ「和彫りの入った凶悪な面構えの者がゾロゾロ収容されていて、毎日乱闘が絶えない」といったイメージではないだろ…
社会
2018/6/20
先日、刑務所から脱走した囚人が1ヶ月近い逃走劇の末、ようやく逮捕された。私はこの事件によって「刑務所にもいろいろな種類があるのだな」と思ったが、同様に感じた人も…
暮らし
2018/6/17
2007年12月7日、夕方。JR東海道本線共和駅で、高井良雄さんが鉄道事故に遭い亡くなった。良雄さんは認知症を患っており、事故の状況からトイレを探して線路に出てしまい、…
社会
2018/5/26
「この人、痴漢です」 電車内で、こんな女性の叫び声を聞いたことがあるだろうか? もちろん痴漢行為があれば償わなければならないが、「潔白なら大丈夫!」とタカをくく…
文芸・カルチャー
2018/3/30
日本の高齢者の割合は全人口のおよそ30%を占めるようになり、医者にかかる人の割合も同時に増えていることは間違いない。医者の数が変わらないとして医療件数が増えると、…
社会
2018/1/24
男女がいれば、どこでも恋愛が生じる可能性がある。既婚の女性が独身男性を好きになったとき、どういう思いで付き合いに至るのか。そこにどんな葛藤があるのだろうか。 ■…
恋愛・結婚
2017/12/11
2016年のアメリカ大統領選は実質上の「情報戦」だったと言われている。真偽はともかく、より国民の共感を得られるような「物語」を提供できた候補者がトランプ現大統領だ…
文芸・カルチャー
2017/12/8
最近、「裁判傍聴」にハマる人が多いという。傍聴人を数多く集める裁判トップ3は、大事件(大きく報道されている事件)、有名人が被告人、下半身もの(売春防止法違反、強…
暮らし
2017/9/5
口論での「ゴメンで済めば警察はいらない!」というセリフはもはや常套句だが、現実としては対立しても「ゴメン」で済む場合が多く、警察の出る幕はないだろう。ゆえに警…
社会
2017/8/28
警察庁が今年4月、ショッキングなデータを公表した。2016年に摘発した殺人事件(未遂含む)のうち55%、つまり半数以上が、「親族間殺人」だというのだ。いまの日本の家庭…
社会
2017/6/28
結婚すると天国にいけるのか?地獄に落ちるのか?「夫が妻にとって大事なのは、ただ夫が留守の時だけである」(ドストエフスキー)、「もし人生をやり直すのだったら、私…
恋愛・結婚
2017/3/15
結婚は人生の到達点の1つだ。素晴らしいパートナーと出会い、笑いの絶えない温かい家庭を築く。これぞ人生の幸せだ。しかし『損する結婚儲かる離婚』(藤沢数希/新潮社)…
恋愛・結婚
2017/3/14
年々高齢者の被害総額が膨れ上がっている通称「オレオレ詐欺」。これだけ有名になり、注意喚起されても被害額が増え続けるのは、手口がどんどん巧妙になっていくから。あ…
暮らし
2017/1/6
自転車保険市場が活況だそうですね。私も対人補償の手厚いものに入っていますが、朝の通勤時間帯などは、本当に猛スピードで飛ばす人もいたりして…。自転車も免許制にしろ…
社会
2016/12/15
『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』 (大崎善生/KADOKAWA) デビュー作『聖の青春』が映画化され、話題となっている作家・大崎善生の最新作『いつかの夏 名古屋闇サイ…
社会
2016/12/1
『さよなら渓谷』、『悪人』、『怒り』。芥川賞作家・吉田修一はこれまで、犯罪事件によって広がった波紋を描く長編を継続して発表してきた。最新作『犯罪小説集』は5編か…
新刊著者インタビュー
2016/11/14
ブライアン・スティーヴンソン弁護士はアラバマ州モンゴメリーを拠点に「司法の公正構想(EJI)」の事務局長を務める人物だ。30年にもわたるその活動で、ブライアンは冤罪…
社会
2016/11/14
11月4日(金)21時から、殺人事件に関与したとされる女性の人生にスポットをあてたドキュメンタリー番組『追跡!平成オンナの大事件』(フジテレビ系列)が放送される。取…
文芸・カルチャー
2016/11/4
オオカミを殺した「三匹のこぶた」の末っ子ブタは、正当防衛で無罪か?それとも計画的殺人で有罪か?慣れ親しんだ昔話に登場するキャラクターたちが現代の法律で裁かれる…
暮らし
2016/10/27
「この人はいったい、なんの小説の打ち合わせをしているんだろう」 身に覚えのない罪状で警察に逮捕され取り調べを受けることになった小説家、冲方丁は逮捕状の記載を見せ…
社会
2016/10/21
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