「冷えとり靴下」では眠れない! 温めワザの意外な勘違い。足の冷え悩みを解消し、芯から疲れをリセットする方法とは?

健康・美容

更新日:2018/1/22

「睡眠負債」という言葉がトレンドになり、正しい眠りの重要性がこれまでにないほど注目を集めている現在。けれど、睡眠にまつわる正確な知識を持っている人はまだごく少数、と警鐘を鳴らすのが、睡眠コンサルタントの友野なおさんだ。友野さんいわく、「朝起きたときに疲れがとれていない、まだ眠りたいと感じる」という状態は、良質な睡眠がとれていない証なのだとか。そんな、疲れのとれないすべての人に向けて生まれたのが、『朝まで深睡眠 疲れとり足首ウォーマー』(KADOKAWA)である。

トップアスリートも使用するベネクス社のナノプラチナPHT繊維を使用した快適な履き心地「疲れとり足首ウォーマー」

■大切なのは「睡眠時間」よりも「質」。美肌も健康も、ホルモンのカギを握るのは入眠後3時間!

そもそも、疲れとりの本なのになぜ足首ウォーマー…? と思う方がいるだろう。だがこのウォーマーこそが、友野さんの提唱する「QOS(Quality of Sleep=睡眠の質)の向上」の鍵なのだ。「私たちの健康維持にとって重要なホルモンは、睡眠中に分泌されます。ただ、寝ていれば分泌されるというわけではありません。眠りについてからの3時間でどれだけ深いノンレム睡眠に入れているかで、分泌されるホルモンの量が決まってしまいます」。このホルモンの中は、筋肉や肌のダメージを修復する成長ホルモンや良質な眠りを促す睡眠ホルモンのメラトニンなどが含まれており、日中に私たちの心身が受けたダメージやストレスからの回復を司っている。「寝ても疲れがとれない」という人は、かくも大切なホルモンがきちんと分泌されていない可能性大なのだ。

そこで友野さんが「質のよい、深い眠り」のために編み出したのが、この足首ウォーマーというわけ。足首を温めると眠れるという理由を、詳しく見てみよう。

advertisement
「深部体温がスムーズに下がることが大切」と睡眠コンサルタントの、友野なお先生

「私たちの体は、四肢から放熱されて深部の体温が下がると深く眠れるようにできています。ところが現代人は体が冷えきっているため、手足がなかなか温まらず、深部の熱がこもってしまっていることが少なくありません。まずは手足を温めることで、深部体温が下げられる体にすることが重要なんです」と友野さん。特に足が冷える人は多いため、意識して足まわりを温めるのは、全身をぽかぽかにするのに有効なのだとか。

■つま先から「熱を逃がす」ことができれば、ぐっすり眠れる&疲れがとれる!

足裏を覆わないことが上質な睡眠の秘訣! 履いていないような軽い履き心地で睡眠を邪魔しない。

 ちなみに、このウォーマーはナノ化プラチナ等の鉱物を用いているため、生地そのものが遠赤外線を放射している。それゆえ、履いていることを忘れそうなくらい軽い履き心地なのに、冷えとり靴下やルームシューズを履くのとは段違いの「じんわり温まる」パワーを発揮してくれるというから驚きだ。
 もう1つ、友野さんがこだわったのが形だという。それは、つま先や足裏が出る形。これこそが深い眠りへと誘う鍵なのだそう。

「深部体温を下げることで、スムーズな入眠と疲れのとれる良質な眠りが訪れます。深部体温を下げるための放熱を行うのに重要なパーツが、手足の先なんです」。つまり、足先まで覆う靴下は冷え予防にはいいけれど、熱がこもってしまうため、放熱の妨げになってしまう可能性があるということ。温めに効果的な素材と、熱を逃がす設計こそがこのウォーマーの鍵だというのだ。

 やみくもに冷えとり靴下を履いていた人も、すっきり目覚められないという人も。ぜひとも本書を読んで、履いて、子どもの頃のような気持ちいい朝を迎えてみては?

文=高見沢里子