片付けられない女子必見! 片付けのスタートは○○から始めるべし!

暮らし

更新日:2021/8/30

『片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術』(池田暁子/ 文藝春秋)

「どんな片付け本を読んでみても、お部屋が綺麗にならない…」——そんな悩みを抱えている片付け下手女子におすすめしたいのが『片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術』(池田暁子/ 文藝春秋)だ。本書は15万部突破のベストセラーで、イラストレーターである池田氏が自身の体験をもとにし、片付け上手になれる5つのポイントをコミック形式で紹介している。

 そこで本稿では、本書で紹介されている片付けポイントをいくつかご紹介していきたい。

■片付けのスタートは基地づくりから

 汚部屋を綺麗にしようと思っても、いざやり始めようとすると、どこから手を付ければいいのか悩んでしまうものだ。こうした状況に直面すると、一番ごちゃついている場所から片付けようと思う方もいるかもしれない。しかし、池田氏によれば、片付けをスタートさせるときはまず、スタート地点となるような基地を作ることがポイントなのだそう。実際に池田氏も机や椅子を設置し、快適に仕事が行えるようにしていった。

advertisement

 ごちゃついた部屋の中に一角でもこうしたスッキリスペースがあれば、片付けへの意欲も高まってくるのだという。お部屋の片付けは取り掛かり始めても、モチベーションを持続し続けることが難しい。だからこそ、まず片付けを始める前にはその後の暮らしを想像できるような憩いの場を自分の手で設けることが大切なのだ。

■片付けはキッチンから行おう

「もったいなくて物がなかなか捨てられない」という気持ちから、片付けを断念してしまう方も少なくない。そんな方はキッチンから片付けを開始するのがおすすめなのだと池田氏は提案している。服や雑貨などは愛着や思い出があるものも多いため、捨てるときに迷ってしまうこともある。しかし、キッチンにある食料品や冷蔵庫に眠っている古い食材は迷うことなく捨てられるので、断捨離に慣れていくこともできる。

 また、池田氏によればキッチンを片付けるときはよく使う食材となくても困らない食材を分けることも大切なのだそう。スパイスのような、なくても困らない食材は見えない収納をしてしまうと買い置きしてあること自体を忘れてしまうことがある。だからこそ、よく見える場所で収納し、日頃から数をチェックしておくことが大切なのだそう。そう言われてみればたしかに筆者自身もブラックペッパーや常備しているインスタント食品は普段使いしないため、次々と買い足し、溜めこんでしまっているなと反省させられた。

 こうした2つのポイントを押さえるだけでも、キッチンは見違えるほど綺麗になる。食材の管理は簡単そうに思えるが、なかなか手が回らない部分でもあるので、マイルールを決めていくことも大切なのかもしれない。

■手軽で実用的なお掃除テクも学べる!

 本書では片づけ上手になれるポイントとともに、手軽で実用的なお掃除テクも学べる。例えば、重曹やクエン酸はよく耳にするお掃除アイテムだが、どう使えばいいのか分からない方も多いだろう。しかし、こうしたアイテムを賢く使うことができれば、頑固な換気扇の汚れやガス台の焦げつきも楽に落とすことができる。普通に生活を送っていても、カビで浴室のタイルが黒くなってしまったり、流し台の隅にできた水アカが気になってしまったりすることはあるだろう。そんなときは、本書を参考にして清潔感を取り戻してもらいたい。

 水回りが綺麗になると、お部屋自体も見違えるほど明るい印象になるだろう。こうしたお掃除テクニックはイラスト付きで分かりやすく紹介されているため、片付け下手な女子だけではなく、新米主婦も参考にできる。片付けとお掃除は切っても切り離せない関係。片付け術とあわせて効率のいいお掃除テクを学んでおきたいものだ。

 家というプライベートな空間は、自分が行動しないといつまでたっても綺麗にすることができない。

「片付け上手になるのは諦めた…」と思っている方こそ、ぜひこれを機に片付けの技術と意識の変え方を学んでみてほしい。親近感満載な本書はきっと、片付け下手女子の心に刺さるはずだ。

文=古川諭香