キレイのしくみで家事効率を2倍に——片づけや掃除は「しくみ」で回せば挫折しない!?

ライフスタイル

2018/4/19

『トヨタ式超ラク家事』(香村 薫/実務教育出版)

 最近耳にすることが多くなった「ミニマリスト」という言葉。そう、必要最低限のものだけで生活を送る人のことだ。私もミニマリストに憧れ、週に一度は部屋の片づけをしていた。だが、いくら片づけてもすぐに散らかってしまう。みなさんにもこのような経験があるのではないだろうか。そんなみなさんに紹介したいのが、『トヨタ式超ラク家事』(香村 薫/実務教育出版)だ。

 本書の著者である香村氏は、子どものころから「なぜだろう」と考えるのが大好きなリケジョである。以前、トヨタ系列の会社に勤めていた香村氏は、工場内の効率的な製造ラインに着想を得て、その効率性とラクチンさを家事にも取り入れてみることを思いついたのだそう。

 彼女がすすめるラク家事の方法は、練りに練られた「しくみ」に基づいているから、だれでも簡単にでき、かつ失敗しにくいものとなっている。実際、1週間ですぐに散らかってしまう私の部屋も、彼女の「しくみ」を取り入れることで、秩序を保つことができている。本稿ではそんな「しくみ」を少しだけ垣間見てみよう。

■冷蔵庫を空っぽにする日を決めてみる。

 食料品店の特売日に余計なものを買ってしまい、結局食べきれずに賞味期限が切れてゴミになってしまうという経験をおもちの方もいるだろう。香村氏は、これを未然に防ぐために、定期的に冷蔵庫の中身を空にする習慣を身につけることを提案している。週に一度、冷蔵庫の中を空にすることで、食事のための買い物が計画的になっていくのである。

 万一特売日に食材を多めに買ってしまったときでも、冷凍保存をしたり普段は挑戦しない料理にチャレンジしたりといった工夫もできる。

 冷蔵庫を空にする日を決める時のポイントは、ゴミ出しの日の前日にこれを行うことだそう。そうすれば、一度の買い物でたくさんのゴミが出てしまっても、長い間それを台所に溜め込まなくても済むようになるのである。

■使う順番が決まっているものは「立てる」

 メイクのときにコンシーラーが見当たらず、ポーチの中をガサゴソ…。書斎のペンケースにいつも使っている万年筆が見当たらなくてあたふた…。実際、あまり使わないものはどうしてもポーチやケースの下側に沈みがちだ。これらはみなさんにとっても日常茶飯事の光景なのではないだろうか。

 香村氏ならちょっとした工夫でこのようなタイムロスも難なく解決してしまう。その工夫とは、横にして収納するようなものも仕切りのあるボックスに立ててしまっておくことだ。こうすることで、どこに何があるかが一目瞭然となり、探し物のために時間を取られてしまうことはなくなるのである。

 本書には、このほかにも玄関、リビングなど家の中のさまざまな場所の整理整頓術、さらには、出産、子育てに際しての効率的で楽チンな家事のこなし方がたくさんの写真とわかりやすい文章で解説されている。

 また、本書では家の中の散らかりやすい場所ごとに分けて説明がなされているから、家族と暮らしている方もひとり暮らしの方も、自分の片づけたい場所だけを取り上げて実践することができる。しかも、各節末にはワークシートもついているから、整理整頓の計画も立てやすく、かつ挫折しづらくなっている。

 家事や片づけのやり方を見直したいすべての人におすすめの1冊だ。

文=ムラカミ ハヤト