3日間で-2キロ! 「やせ体質」を手に入れる魔法のレシピ【作ってみた】

食・料理

更新日:2018/7/30

『3日で2キロやせる おいしい塩なしレシピ』(吉田麻子/KADOKAWA)

 暑くなると、露出する部分も増えてきますよね。そうなると気になるのが、自分の体型。あれっ、こんなはずじゃなかったのにと、今から短期間で本気のダイエットに取り組もうと思っている人も多いのでは? そんな時に使えるのが『3日で2キロやせる おいしい塩なしレシピ』(吉田麻子/KADOKAWA)です。

 本書では、日常的な塩分過多な食事が肥満や老化の要因になっていることに注目し、月3日だけ塩なしでもうま味を効かせた料理を摂れば自然に“やせ体質”になることを紹介しています。体から余分な水分と老廃物が排出されたり、体内の巡りがよくなることで、代謝がアップするのだとか。さらに、むくみ改善や、皮膚と骨のコンディションがよくなることで、アンチエイジング効果も期待できるそう。

 実際、これを実践した人の中には、3日で2キロやせたという人も。そこで、本稿では塩なしダイエットメニューの中から、肉、魚、ご飯を使った3品を実際3日間作り、体の変化をみてみました。

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1.ついついつまみたくなる「昆布じめのとりから揚げ」

 とりむね肉を昆布ではさみ、ラップをかけて冷蔵室で一晩おいておく。このとり肉に片栗粉を薄くまぶしたら、ししとうがらしと一緒に、180℃くらいの油で5分ほど揚げれば完成。

 1日目は、とりむね肉を使ったから揚げレシピです。から揚げと言えば、塩こしょうがしっかり効いているからこそおいしい料理というイメージですが、ここでは塩こしょうで味付けする代わりに、昆布じめをしました。

 こうすることで、昆布の風味やほのかな塩けが移り、うま味も増しておいしくなるんだとか。実際食べてみると、いつものあのガツンとくるから揚げではなく、上品なから揚げという感じ。でも、噛めば噛むほどうま味が感じられるので、満足度はしっかりあります。また、さっぱりしているので、もたれることがなくヘルシーな一品です。

2.さわやかなソースがおいしさを際立たせる「あじのソテー バジルトマトソースがけ」

 あじをバットに入れ、全体に砂糖をふって約30分おく。オリーブオイルを熱したフライパンに、このあじを入れ、両面色よく焼く。これを器に盛り、この上にトマト、バジル、みょうが、しょうが、レモン汁を合わせて作ったバジルトマトソースをかければ完成。

 2日目は、あじをシンプルに焼いたレシピです。いつもなら塩を効かせて焼くことが多いあじですが、ここでは塩を使わずシンプルに焼いて、トマトや香味野菜をたっぷり使ったソースをかけることで、さわやかな酸味がプラスされ、あじのおいしさを引き立ててくれていました。塩を使わずして、ここまでの味わいを感じられるのはうれしい限り。

 見た目も鮮やかなので、暑い夏でも食欲をかき立ててくれますよ。ちなみに、あじの下ごしらえの際に、塩ではなく砂糖をふりましたが、こうすることで、余分な水分やくさみが抜けて、味を引き締めてくれます。また、魚をふっくらやわらかくし、うま味を閉じ込める効果もあるので、塩なしレシピには欠かせないテクニックの1つです。

3.乾物同士の組み合わせで、うま味が格段にUP「帆立と大根のご飯」

 たっぷりの水に、干し貝柱と昆布を入れて30分以上置いておく。このもどし汁と米、酒を炊飯器に入れ、さらに、貝柱、昆布、切り干し大根をのせて、普通に炊く。炊き上がったら昆布を除き、せりを加えて全体を混ぜ、約10分蒸らせば完成。

 最終日の3日目は、乾物2つを使った炊き込みご飯レシピです。帆立貝柱と大根の組み合わせは、炊き込みご飯ではおなじみですが、ここでは切り干し大根を使うことで、貝柱とは違う食感を楽しめ、何より乾物同士を合わせることで、ほとんど調味料は加えていないにもかかわらずうま味が格段にUPし、このうま味をたっぷり吸ったご飯がもちもちで、お店で出てくるような贅沢な炊き込みご飯になりました。

余計な味付けは不必要。シンプルな味付けこそ、ダイエットへの近道に

 今回、3日間塩なしレシピを作って食べてみましたが、今までしっかり塩が効いた料理を食べてきていただけに、正直なところ初日は少し薄味に感じ、物足りないと思う部分もありました。ただ、いつものから揚げとは別物として考えれば、これはこれでおいしく、逆に今までかなり濃い味付けの料理を食べていたことに気づかされました。その後、2日目、3日目と塩なしレシピを食べるにつれ、だんだん舌もシンプルな味付けに慣れてきて、素材の味を楽しめる余裕も。

 これと同時に、体のむくみも軽減され、いつもは夕方になると足がパンパンで靴が窮屈に感じていたのが、夕方になっても違和感なく靴が履けたり、体自身もどことなく軽く感じられ、体の内側から変わりつつあるのを実感できました。ただ、せっかく体が慣れてきたシンプルな味付けをこの3日間だけで終了してしまうのはもったいないので、普段から塩なしレシピの基本である、だしを効かせる、うま味素材を活用する、酸味で素材の塩味を引き立てる、辛みでアクセントをつける、食感で変化をつける…といったことを取り入れていけば、きっとむくみ知らずなやせ体質を手にいれることができそうです。

 ダイエットのために極端な食事制限をするのではなく、普段の生活からシンプルな味付けを心がけることが、結果的にダイエット成功への近道になるのかもしれませんね。

調理・文=JUNKO