1日24秒だけ! めざせ“肛門キュッ”で体型激変! まずは「お尻にボールペンはさみ」を

健康・美容

更新日:2018/7/30

『やせたいなら肛筋を鍛えなさい』(久嬢由起子/KADOKAWA)

 ぽっこりと出たお腹、ムチムチした二の腕、垂れたおしり…夏のセールシーズンは、試着室で自分の体と向き合う季節でもある。今さら何をやっても無理だと諦めている人にこそ読んでもらいたいのが、『やせたいなら肛筋を鍛えなさい』(久嬢由起子/KADOKAWA)だ。

 そもそも肛筋とは、肛門とそれに関連する筋肉をさす造語とのこと。骨盤をはじめ、骨盤をハンモックのように支える外肛門括約筋や肛門挙筋など、肛門まわりの筋肉群が肛筋だ。実は骨盤を支える筋肉が衰えると骨盤がゆがんで後傾するため、下腹がぽっこりと出てきたり、おしりもどんどん垂れてくるのだとか。

 しかも、生活スタイルが昔とは異なる現代社会。和式トイレで排便する機会も減ったため、日常生活で肛門周辺の筋肉を使う動作も減少するようになった。今、この文を読んでいる人の中には、排便に時間がかかったり、肛門まわりの血流不足による切れ痔に悩む人も多くいるだろう。これらもすべて、肛筋に関係しているという。だからこそ、著者は自分で肛筋を鍛えることを提唱する。

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「肛門にキューッと力を入れてみてください」と、いきなり冒頭から肛門で始まる本書には、身長158cm、体重41kgという美ボディをキープする著者のカラー写真がふんだんに入っているのが特徴だ。今でこそ人も羨むようなスタイルだが、実は幼い頃から続けてきたバレエをやめたとたん体重が急増。そこから10kg以上の減量に成功した経験から生まれたのが、本書にある肛筋ストレッチだ。しかも1日8秒を3セット、わずか24秒という秒速技のストレッチだけでいいというからうれしい限り。「肛門キューッの正しい感覚が身につけば、体質も体型も激変します」と著者が力説するのも、納得できる。

 とはいえ、肛門にキュッと力を入れるだけでは、本当に効いているのかどうかがわからない人が大半だろう。本書ではまずお尻にボールペンを挟むことで、肛筋を締める感覚をつかむことを推奨している。

 ちなみに手元にあったボールペンをおしりに挟んで写真と同じポーズを試してみたところ、8秒間のキープは何とかクリアできたが、2セット目になるとこれまでにない筋肉への緊張感がお腹とお尻に走った。さらに3セット目が終わる頃には、どことなくお尻の奥あたりがキュッと締まってきたような気持ちがする。翌日から家事の合間に1週間ほど肛筋ストレッチを試してみたところ、駅の階段をスイスイっと楽に上れるようになった。確かにこれなら、続けられそうだ。

 本書には夏前のこの時期に試したい「緊急事態!3日間集中肛筋ストレッチ」という即席バージョンの肛筋ストレッチから、ズボラ派にちょうどいい「やる気のない日専用のストレッチ」もある。

「明日の、半年後の、3年後の、10年後の自分が、どうあれば楽しいでしょうか。(中略)明日の自分がイメージできると、ダイエットは自然と続いていきます。頑張らなくても、無理をしなくても理想の体型、体質になっていくはずです」と本書にはある。まずは1日24秒間だけ肛門をキューッと締め続けることを、この夏の新習慣にしたい。

文=富田チヤコ