好みの表紙から本を選ぶ! “ジャケ買い”のススメーー青い表紙編

文芸・カルチャー

2019/11/2

 本との出会いは一期一会。何の気なしに本屋さんやネットで本を探していて、ふと出会ってしまう素敵な表紙の書籍。心をグッとつかまれたならそれは「買い」で間違いなし! 本稿では、ダ・ヴィンチニュース編集部がオススメする、“ジャケ買い”してハズレなしの作品のうち、青い表紙の作品をご紹介。

ドーナツを穴だけ残して食べる方法はあるのか? 【学者たちが真剣に解答】

『ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問 穴からのぞく大学講義』(大阪大学ショセキカプロジェクト:編/大阪大学出版会)

 ドーナツを穴だけ残して食べる方法はあるか。大人の私たちは、疑いもなくそんなの不可能だと思ってしまう。

 この命題をどこかで目にしたという人もいるだろう。かつてネットで取り上げられたこのネタには、次のような書き込みがされている。

統計派:「100万回食べれば1回くらい穴だけ残っているかもしれない」
芸術派:「私が存在しない穴を写実することでなんとかできないだろうか?」
言語派:「問いかけが漠然としていて厳密な対策が不可能」
報道派:「まずはドーナツに穴が空いているか世論調査すべき」…

 となかなか秀逸で答えを導き出す前に納得してしまいそうだ。

イヤホンが絡まるイライラも解消! 知っておきたい日常の様々なライフハック

『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』(堀正岳/KADOKAWA)

 人生というのは、小さな習慣の積み重ねでできている。大きなきっかけで劇的な変化がもたらされることはそうそうなく、今よりもさらに充実させたいのであれば、何かしらの「ライフハック」が必要になってくる。

 近年、ネット界隈でよく目にするライフハックとは「毎日の行動を、毎日数分で実践できるような小さな近道で入れ替えてゆくだけで、やがて大きな変化を生み出せること」だという。

 その範囲はビジネス上のタスク管理や日頃からのストレス対策、さらに、日常のちょっとした所作一つに至るまで多岐にわたるが、あらゆるジャンルを網羅した書籍『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』(堀正岳/KADOKAWA)には今すぐにでも試せるような“ライフハック”が凝縮されている。

高橋一生主演でドラマ化もされた『みかづき』原作の感想は?

『みかづき』(森絵都/集英社)

… 高橋一生が演じるのは、教員免許はないが勉強を教える才能を持つ大島吾郎。彼は、小学校の用務員室で生徒の補習を行っていた。そこに突如現れるのが、永作博美演じる赤坂千明だ。吾郎が教えていた生徒の母親である千明は、吾郎の指導力に目をつけ、彼を自分の立ち上げる学習塾へとヘッドハンティングするのだ。おっとりした吾郎と過激な性格の千明。2人がタッグを組むことで、塾業界に新たな歴史が生み出されていく。昭和から平成にかけて、教育にすべてを捧げてきた家族の、50年に及ぶ変化が描かれていく。

 すでに小説を読んだ読者たちは、この物語にどのような感想を抱いたのだろう。

わかりあえなくてもいい。人と触れあえば摩擦で光が起こる――切なくまぶしい青春小説『スベらない同盟』

『スベらない同盟』(にかいどう青/講談社)

 自分の想いや意見を表明するには、多少なりとも勇気が必要だ。たとえば、友達に変な癖を直したほうがいいよと伝えるとき。たとえば、上司に辞表を提出するとき。そしてたとえば、ビルの屋上から飛び降りるとき――。言葉や行動になってはじめて、周囲はその人が抱えてきたものを知るのだろう。

 もちろん、『スベらない同盟』(にかいどう青/講談社)の主人公・レオが抱えているものも、周囲の人間にはわからない。

新海誠の新境地がここに!『小説 天気の子』が描き出す、“大人になること”と見えない明日への希望

『小説 天気の子』(新海 誠/KADOKAWA)

 言葉と映像の両方が溢れだしている人の頭の中って、どんなふうになっているんだろう。と、『小説 天気の子』(新海 誠/KADOKAWA)を読んで考えた。新海誠さんは、切り取られた一瞬の美に言葉などいらないことを知っている。だけど同時に、比喩を尽くして語ることで見えないはずの情景を読む者に届けることができることも知っている。そのうえで、どちらも実現させることができる。それって、ものすごいことじゃないだろうか。

 読み終えて驚いたのは、本作が「ただのボーイミーツガールの物語ではない」ということだ。離島から東京に出てきた家出少年・帆高と、祈るだけで空に晴れ間を見せることができる少女・陽菜が、異常気象が続き雨のやまない東京で出会う物語。あらすじを聞いたときは、これまでどおり、初恋の甘酸っぱさやすれ違いの切なさを想像するだけだった。

キキがジジと話せなくなった理由は? ジブリ映画には禅問答が隠されていた!

『禅とジブリ』(鈴木敏夫/淡交社)

 仏教は多くの日本人にとって身近な教えのひとつ。強く信心している人もいれば、物心つく前から大人の真似をして家の仏壇に手を合わせていた程度という人もいるだろう。また、信徒ではないけれども禅寺に行き、坐禅会に参加したことがあるという人もいるかもしれない。

『禅とジブリ』(鈴木敏夫/淡交社)は、スタジオジブリのプロデューサーとして知られる鈴木氏と、細川晋輔和尚(龍雲寺住職)、横田南嶺老師(円覚寺派管長)、玄侑宗久和尚(作家・福聚寺住職)の3人の禅僧との対談集である。

自ら名乗った「おかま」の衣を脱ぎ捨て、なまものとして生きる。少年アヤの最新エッセイ

『なまものを生きる』(少年アヤ/双葉社)

 つつがなく過ぎていく私達の日常には、ときどき小さなほころびが見える瞬間がある。友人がちょっとしたウソをついていることが分かったり、寂しさや辛さを隠すために、自分が人前で無理におどけているのに気づいたり。

 ふつう人は、そうした違和感には気づかないフリをして生きているのだが(そのほうが楽だから)、そこで立ち止まり、真剣に考え込んでしまう人もいる。エッセイストの少年アヤさんは、きっとそんな人だ。

 その新刊の『なまものを生きる』(双葉社)は、アヤさんが半ば自覚的に選択した貧乏な日常を綴るエッセイだ。そこでもアヤさんは、いろんなことに気づいてしまう。

「世界史を嫌いになる理由」をすべてそぎ落としたら…

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』(山崎圭一/SBクリエイティブ)

 高校生の頃、筆者は「世界史とは年号を覚える教科である」と信じて疑わなかった。そして、いまだに全国には年号を覚えることに必死になっている高校生が数多くいることは想像に難くない。

 その理由は、世界史の先生から「年号を覚えろ!」と言われるからである。しかも世界史は、世界各地の歴史の集合体なので、同時期にどこで何が起こったのかを横展開で見ていく必要がある。時系列だけでなく空間を移動しなければならない“アクロバティックな教科”なのである。さらに登場人物がたくさん出てきてしまう。年号を覚え、地域ごとの出来事を覚え、膨大な人物名を覚える。もうお手上げである。

 世界史は覚えることが多すぎるから、よっぽど物好きな人でないと高得点が取れないと思い込んでいる人も相当数いるに違いない。

 しかし、そんな多くの生徒が苦手とする世界史に、救世主的な教科書が登場した。『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』(山崎圭一/SBクリエイティブ)である。

 いかがだっただろうか。どの書籍の内容も、ダ・ヴィンチニュース編集部のお墨付き! 今日は青の気分、と思ったら、この中で気になった書籍を手にとってみてほしい。