泉鏡花作品を朗読・演奏するイベント ゲストに京極夏彦氏

更新日:2013/8/13

 2012年に、スガダイロー(Pf)、日比谷カタン(Gt・朗読)、石井千鶴(小鼓・朗読)という異色ユニットによりおこなわれた、朗読演奏会「泉鏡花ナイト」。その発展形ともいえるイベント「朗読幻奏【姫と鬼】」がゲストに作家・京極夏彦を迎えて開催される。

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 朗読されるのは、泉鏡花「天守物語」と、京極夏彦「鬼縁」。
「天守物語」は泉鏡花が1971年9月『新小説』誌上に発表した名作戯曲。姫路白鷺城の天守閣に君臨する妖姫は、城主の鷹を追って禁断の天守に踏み込んだ若侍・図書之助と恋に落ちる。「鬼縁」は怪談専門誌『幽』18号に発表した短編小説。「鬼談」と銘打つ連作の一篇。現代小説と時代小説の形式で、それぞれに「息子の腕を切断する」ことに憑かれた父親と家族の物語が平行し、鬼気せまる筆致で展開する。

 最近は怪談文芸や幻想文学系の朗読イベントが増えているという。しかしその中でもとりわけ異彩を放つこのイベント、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。

■イベント概要
朗読幻奏【姫と鬼】
開催日:2013年7月28日(日)
時間:19時会場 19時半開演

出演者:京極夏彦(朗読)スガダイロー(Pf)、日比谷カタン(Gt・朗読)、石井千鶴(小鼓・朗読)
会場:東京・深川江戸資料館小劇場

料金:3000円(前売) 3500円(当日)
全席自由
申込:roudokugensou@gmail.com 宛に
お名前/電話/Email/枚数をご記入の上お申し込み下さい

⇒「朗読幻奏【姫と鬼】」公式ブログ

■『天守物語』 泉鏡花 (Kindleストア)
■『幽』18号 メディアファクトリー 1850円