ホラー好き書店員が選んだ恐怖のラインナップ 「ホラーまつり2014」開催中!

更新日:2014/8/18

ホラーまつり2014

書店の中に黒く禍々しい一角が……

 立秋を過ぎて暦の上では秋になったが、世の中はお盆の真っ最中、高校野球も始まったばかりだし、最高気温も30度を超える日が多く秋どころかまだまだ夏本番だ。

 暑い夏を少しでも涼しく過ごしたい。思わず海やプールに行きたくなるところだが、怪談・ホラーで涼をとるのもいいものだ。夏は、遊園地でもお化け屋敷が期間限定でオープンしたり、怪談のイベントなども多く開催されているので“恐怖”で涼しく過ごすというのは案外自然なことなのかもしれない。

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 書店でも、夏は他の季節と比べて、ホラー作品の売上げは上昇するという。まさに書店も読者もホラー本番といえるこの季節、東京・中目黒ブックセンターを中心に複数の書店で「ホラー好き書店員のホラーまつり2014」というユニークな店頭フェアが開催されている。

 同フェアはその名の通り「ホラー作品」を集めたフェアなのだが、その「ホラー作品」を選んだのは、さまざまな書店のホラー好き書店員。自身もかなりのホラーファンという中目黒ブックセンターの佐藤亜希子さんが、twitterなどで呼びかけてフェアの実現に至ったという。

  • ホラーまつり2014

    各書店からの推薦のコメント付き

 書店を横断して本がセレクトされるのは珍しいことだし、さらにホラーという限定されたジャンルなのが面白い。気になるのはそのラインナップだ。

 綾辻行人、平山夢明、岩井志麻子、三津田信三、スティーヴン・キングなどミステリー・ホラー作家がしっかりラインナップする中、森見登美彦『きつねのはなし』や『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』(羽根田治、他/山と渓谷社)といった文芸、ノンフィクションなど、普段ならホラーというジャンルにはくくられないものもラインナップされている。

 主催の中目黒ブックセンターでは「ホラー好き書店員のホラーまつり2014」の棚は漆黒にディスプレイされ、そこから文庫棚にはみ出すようにホラー作品が並べられている。「今月のおすすめ」の棚にも「古きよき怪奇小説のすすめ」として幅広くホラー関連作品が集められており、担当の佐藤さんの熱気が怖いほど伝わってくる。

 その他フェア参加書店でも「ホラー好き書店員のホラーまつり2014」の棚が展開されているので、ホラー小説を読んでみようという人はぜひお近くの書店に足を運んでみてほしい。

  • ホラーまつり2014

    書泉ブックタワーではこのように展開中

 編集部では各書店からのPOPを集めてチラシを作成した。どの書店がどんな本を選んだのか? 恐怖のラインナップは以下のURLより確認してみてほしい。

■「ホラー好き書店員のホラーまつり2014」チラシ(PDF 2.6MB)
■「ホラー好き書店員のホラーまつり2014」チラシ高画質(PDF 20MB)

 

●フェア参加書店
伊野尾書店三省堂書店(神保町本店)書泉グランデ書泉ブックタワー書泉ブックマートときわ書房(本店)戸田書店(山形店)中目黒ブックセンター文教堂書店(三軒茶屋店)山下書店(渋谷南口店)

⇒「WEB本の雑誌」※中目黒ブックセンター・佐藤亜希子さんが週替わりで書評を連載中!
※同フェアも紹介されています!