『Mei(冥)』豪華執筆陣から創刊お祝いメッセージをいただきました!

更新日:2012/11/12

 「怪談」をキイワードに据えた新感覚の文藝エンターテイメント・マガジン『幽』の姉妹誌として、怖いお話が大好きな女子向けの『Mei(冥)』が10月19日(金)に創刊されました。ブックデザインは『幽』と同じく祖父江慎さん(コズフィッシュ)が担当。表紙や本文中のイラストも祖父江さんが描いています。

 創刊号となる第1号では、山岸凉子、辻村深月(※注)、加門七海、東直子、波津彬子、伊藤三巳華ほか、豪華執筆陣が勢揃い。また、特集「闇を歩く」では、闇の魅力を探求し続ける作家・中野純さんが案内する深夜の箱根山ナイトハイクを紹介しています。山歩きの同行人は『鍛える聖地』でナイトハイクしている加門七海さん。

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 そんな生まれたばかりの『Mei(冥)』に、執筆陣のみなさんからお祝いメッセージが寄せられましたので、ここでご紹介します。

※注)辻村深月氏の「つじ」は正しくは二点しんにょうで表記します


©冨永智子
加門七海さん(特集エッセイ、小説連載)

創刊、おめでとうございます!
昔から、怪談というものは、体験者も語り手も、
そして主役も、女性がほとんどを担ってきました。
ゆえに、ガーリッシュな怪談雑誌こそ、
正統であると言えるでしょう。
末永いご冥福をお祈り申し上げます。

©冨永智子
辻村深月さん(小説連載)

創刊おめでとうございます。
幸運なことに誕生に立ち会えた彼女の、
健やかで、そして妖しく、
美しい成長を楽しみにしています。
微力ながら、見守り、
ともに歩ませていただければと思います。

©小松勇二
東 直子さん(小説連載)

子供の頃、怖がりのくせに
日本の怖い昔話が大好きでした。
なんだろうこの怖いものみたさ。
怖いという感情は
それだけが独立して存在しているのではなくて、
悲しみや可笑しみ等、
様々な感情が持ちつ持たれつして時々、
「怖」が際立つのだと思います。
「怖」のめぐりの心のからまりあいが
存分に読める雑誌ができて、
参加できて(!)、とても光栄でうれしいのです。

©冨永智子
伊藤三巳華さん(漫画連載)

『Mei(冥)』創刊おめでとうございます。
女性向け怪談専門誌という
今まで読んだ事のないジャンルの雑誌が
満を持して世に産声をあげたのですね!
どんな雑誌になっているのか、
今から読むのを楽しみにしております。
女性向けという事で
禍(まが)キュンできる事を期待しております。

中野 純さん(特集エッセイ)

創刊おめでとうございます。
闇ガールの友になることを期待しています。
ノーダークネス、ノーライフ。


山白朝子さん(小説連載)

このような本が創刊されることを産まれたときから願っていました。


波津彬子さん(漫画連載)

創刊おめでとうございます!
怪談好きの一読者としてとても楽しみにしております。
でも、自分も描くことになろうとは…!
光栄です(ちょっと怖いけど)。がんばりますので
よろしくお願いいたします。


近藤ようこさん(漫画連載)

創刊おめでとうございます。読者としても楽しみです。


下元智絵さん(漫画連載)

このたびは『Mei(冥)』の創刊おめでとうございます!
このような素敵な企画のメンバーに加えていただけて
とても嬉しい限りです。
どうか末永く皆様に愛されますように! 
お祈り申し上げつつ部屋の隅から
パキパキッとか音がしてビクッてなりました。
よろしくお願いいたします。


三輪チサさん(怪談実話連載)

『Mei(冥)』創刊おめでとうございます!
今宵、女子の黄色い悲Meiが
街に響きわたる、か!?


藤野可織さん(怪談実話連載)

生きているとなにかと怖いことがあって心に傷を負うものですが、
しぜんに負うばかりではなくて、たまにはすすんで負ってみるのも
いいと思う。『Mei(冥)』であなたの心にお気に入りの傷がつきますように。
もし心を落としても、その傷が目印になって自分のだってわかるくらいに
大きくて深い傷がつきますように。


朝宮運河さん(怪談実話連載)

世界各国にさまざまな「美味しい」料理があるように、
「怖い」という感情に色んな形があります。
背筋がゾッとする怖さ、懐かしい怖さ、胸があたたかくなる怖さ――。
『Mei(冥)』の多彩な執筆陣はいったいどんな怖さを見せてくれるのか、
本当に楽しみです。


江原一哲さん(怪談コロシアム)

夜更けに車で街灯の下を通ると、車内が一瞬明るくなる。
そんな時、バックミラーに何かが映ることがある。
車はすぐに光の下を離れ、ミラーは黒一色に変わる。
何かいるのか、いるなら何が?
脳内に、過去に見聞きしたおぞましい事柄が氾濫する。
その数が多ければ多いほど、闇は多彩になる。
『Mei(冥)』は貴女の闇を、
五官で感じられるほど、鮮やかなものにするだろう。


宍戸レイさん(怪談コロシアム)

『Mei(冥)』創刊おめでとうございます!!
ホラーなのにどこかかわいいってストライクです!
怪談女子の増えることを願って。


丸山政也さん(怪談コロシアム)

この度は『Mei(冥)』の創刊、おめでとうございます。
女性向け怪談専門誌が出ると聞いたとき、
「なんとニッチな!」と愕いたものですが、
なんのなんの、昨今の怪談文芸事情は
完全に女性上位ではないですか。
いわば女性が大黒柱なのであります。
本誌が初めて怪談文芸に触れる女性のための
案内書とならんことを祈念しながら、
オジサンの僕もこっそり読むつもりです、ハイ。


立原透耶さん(エッセイ連載)

『Mei(冥)』創刊おめでとうございます!
女子はもちろん男子も楽しめる、ちょっと怖くて、
でも知的で楽しい雑誌と伺っております。
私も読むのがとても楽しみです。
末永く発展していきますように!
祝貴雑誌永遠発展!


宮家美樹さん(エッセイ連載)

“怖い”──。
この言葉に喚起されるイメージは人それぞれに違うのだろう。
老若男女、そうした枠を超えて
背筋を凍らせることのできる物語が、真の怪談なのだと思う。
けれど怖さの中に、女性だけが共有できる感覚というものはある。
詳しく説明しなくとも「そうそう、それ」と共感できる、
肌感覚というか、性(さが)とでもいうべきものに刻まれた恐怖。
申し訳ないが、この“美しき”感性は男性には享受しえない、
いやいや、理解できないものだと自負している。
女に生まれたひとりとして。
女性のためのそんな“美しき恐怖の極み”がたっぷり詰まった、
贅沢な雑誌が発売されるという。
日本が誇る怪談文化もここまで進化したのだなぁ、
と怖い話ファンとしての感慨はひとしお。
ああ、素晴らしきこと哉。
などと書きましたが、とにかく待ちに待った夢のような雑誌に、
大好きな神社の記事で参加できる幸せをただただ噛み締めております。
ぜひ、手に取ってみてください。


佐藤弓生さん(詩歌案内の創作「つくよみ双紙」を連載)

つまさきが溶けだしそうな十月のたそがれどきは『Mei(冥)』をあなたに


町田尚子さん(連載「つくよみ双紙」で絵を担当)

創刊おめでとうございます。
怖い話が苦手なわたしですが
かわいいMeiちゃんに手をひかれ
しばらくコチラの世界をさまようのもいいかも
と思っています。


福澤徹三さん(てのひら怪談)

創刊おめでとうございます。
女性による女性のための怪談で満都の子女を戦慄せしめてください。