僧侶イラストレーターが描く泉鏡花の世界

更新日:2013/8/12


泉鏡花文学賞」制定40周年を記念して泉鏡花の初期の傑作である「化鳥」が絵本化された。僧侶でもある中川学氏がイラストを手がけている。

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 中川氏は『週刊文春』に掲載している万城目学氏の連載小説『とっぴんぱらり』の装画も担当し、仏画なども手がけているという。

 絵本『化鳥』は「泉鏡花文学賞」と同じく創業40周年を迎える国書刊行会から刊行され、監修を務めるのは怪談雑誌『幽』の編集長でアンソロジストの東雅夫氏。中川氏本人は「イラスト屋人生の、ある到達点」とコメントしている。泉鏡花の幻想的な世界を捉えた美しい絵本となっている。

 そしてその刊行を記念して金沢の泉鏡花記念館では「泉鏡花×中川学 絵本『化鳥』原画展」が開催されている。展示会は3期に分かれて行われイラストは全て入れ替えられる。現在は第2期を開催中。展示会そのものは2012年12月16日(日)まで開催されている。泉鏡花の精神世界をさまようかのような色鮮やかな原画が展示されている。

●展示会概要
「泉鏡花×中川学 絵本『化鳥』原画展」
日程:2012年9月29日(土)~12月16日(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は4:30まで)
会場:泉鏡花記念館
料金:泉鏡花記念館の入館料が必要(一般300円 一般団体250円 65歳以上200円 高校生以下無料)
詳しくは公式サイトにて

⇒「泉鏡花×中川学 絵本『化鳥』原画展」詳細ページ(泉鏡花記念館)
■『化鳥』 泉鏡花、中川学 国書刊行会 1995円