ピュアなのにラブシーンがめちゃくちゃエロい！とろけるラブコメ『図書館戦争LOVE&WAR　別冊編』最新2巻も悶絶必至！

　甘々のデレデレでチョコレートと一緒にとろけそう……。

　と、悶絶させられた『図書館戦争LOVE&WAR　別冊編』（弓きいろ：著、有川浩：企画・原案/白泉社）の第2巻。原作を読んだときも、本編以上にアグレッシブな主人公ふたりのラブラブっぷりに身悶えしたものですが、イラストで見せられるというのもかなりの破壊力ですね。文字には文字、絵には絵の力がそれぞれあるのだと思い知らされました。いやあもう、ピュアなのにエロいってどゆことなのさ……。

　過激な表現規制を推進するメディア良化隊に対し、検閲の弾圧に抵抗すべく発足された図書特殊部隊（ライブラリー・タスクフォース）。高校生のころ、大好きな本を守ってくれた王子様に憧れて入隊した純粋無垢で猪突猛進な熱血娘・郁と、郁より背の低い鬼教官、しかしその実態は王子様本人だったという堂上を軸に、本と表現の自由を守る攻防戦が主だった本編に対し、別冊編でメインとなるのはようやく想いが通じ合った2人のラブラブなその後。もちろん本編同様、図書館を舞台にあれこれ事件は起こりますが、「いやもうお前ら、はよくっつけや……！」とじれったかった本編の憂さを晴らすかのごとくイチャイチャしまくりの2人を見せつけられる仕様となっております。

　郁の親友・柴崎が「やってらんない！」と酒を煽りたくなるのも必定。くっついたとたんに憚りなしに互いへの愛情を露呈しまくる2人には、よかったねえ、と見守る気持ちを通り越して、ちくしょうー！ と叫びたくなるほどです。いやもうなんなの、メンタルは10代女子のまま可愛らしくて純粋なのにキスは大人って！ 超絶羨ましいんですけど！！　こんなにかわいい絵なのにラブシーンがめちゃくちゃエロい！ エロいのに爽やかってどういうことだ！ …と興奮させられること必至なので読む方はどうぞ覚悟してくださいね。2巻では、「キスのその先」をちらつかされてさらに悶絶することになりますので。

　と、なんの問題もないような2人ですが、厳格な母に育てられ純粋培養された郁なので、その先に進むにはちょっとした躊躇いや怖さもあり。「もっといちゃいちゃしたいし、その先のこともしたいけど、はしたないって思われちゃったらどうしよう」「それになんだかよくわからないけどちょっと怖い」という気持ちは、女性なら経験したことのある方も多いでしょう。そんな初心な気持ちを思い出させてくれるのもこの作品のいいところ。うずうず、キュンキュンしながらぜひ2人のやりとりを堪能してください。

　個人的には、熱烈な2人の隣でクールにじわじわ恋心を育てている柴崎と手塚のシーンにもぐっときます。原作読みなので展開自体は知っていますが、むしろ「例のあれ早くちょうだい！」なお預け気分なので、3巻以降も楽しみに待ちたいと思います。あー、恋したいなあ（笑）。

文=立花もも