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エディターレビュー

エディターレビュー
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★★★★☆ 芋虫
戦争により廃兵になった夫の姿は想像を絶する酷さだった。四肢は切断され、声帯と内耳の損傷、唯一残るは両目の視界だけ。まるで芋虫のような姿に成り果て戦地から戻ってきた男の余生はなんたる惨めなものか。夫は過去の栄光が載った新聞と勲章を眺めるのを楽しみとし、妻は芋虫のような夫をかいがいしく介護する。周囲からは妻の鑑と賞されているが、その実態は芋虫夫を淫具として扱い、二人は日々淫行に耽っていた。 (続きを読む)
電子ナビ エディター さん
2012年05月17日 17:00
レビュー
★★★★☆ インド家庭料理入門 -アーユルヴェーダで食べる朝昼夕晩-
インド料理を紹介するにあたって、冒頭から、著者の体験談で読者は一気にジモティなインドのレベルに引き込まれます。アユールヴェーダというとなにか怪しげで神秘的な響き、「奥義を伝授」してもらうような気持ちになりますが、実際のところ、インドの生活レベルに浸透している「おばあちゃんの知恵」的食べ物と生活習慣に関する「やりかた」のようなものだと解釈しました。そうなると、「うなぎの後に梅干だめよ」とか、「てんぷらのあとにスイカ食べないで」とかいう日本のなんてことない「お母さんの忠告」を聞いているような感覚と同じなのかと、親しみやすさ倍増。 (続きを読む)
電子ナビ エディター さん
2012年05月17日 11:00
レビュー
★★★★☆ ポー/怪奇傑作集「アッシャー家の崩壊」
作品の色、という表現があります。 映像作品や文学、絵画など、創作物には、少なからず著作者の色、カラーが出る、とも言われたりしますね。例えば、日本が誇る映画監督である北野武監督は、独特な青みがかった絵作りの手法でもって、“キタノブルー”などと評されています。青以外にも、黒や白、あるいは赤。と、世にあふれる作品群は、しばしば様々な色によって表現されてきました。 (続きを読む)
2012年05月17日 06:00
レビュー
★★★★★ 塩の街
みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。今年のゴールデンウイークの思い出は「塩の街」を読破したこと、中國卓郎です。寂しくなんか微塵もありません。ヘッチャラです! と、それはともかく… 本を読んでいるとたまに「あ、キタな」って瞬間があります。僕の場合それは作品の世界に入り込むキッカケであり、つまりその本に夢中になるスイッチが入ったと感じる瞬間な訳です。そりゃ中には最後まで「来ない」本も多々ありますし、辛うじて最終章で「キタ」ってなスロースターターな本もあり、そんな時は諦めずに読み続けた自分を褒めたりもします。 (続きを読む)
電子ナビ エディター さん
2012年05月16日 17:00
レビュー
★★★★☆ デュラララ!!1巻
慣れないうちは「『ラ』がいくつだったっけ?」とラの数を数えてしまう、電撃文庫の人気ライトノベル『デュラララ!!』が電子コミック化。 原作は10巻まで発売されており、発行部数は400万部を超える人気タイトルです。2010年にはテレビアニメが放送。コミックの方は『月刊Gファンタジー』(スクウェア・エニックス)で2009年7月号から連載が続いています。 (続きを読む)
2012年05月16日 11:00
レビュー
★★★★☆ タイニー・タイニー・ハッピー
不覚にも、泣いてしまった。 寝る前にベッドでなにげなく読みはじめ、終えたあとはぼろぼろと涙がこぼれだしてびっくり。かる~い気持ちで読み進めていたのに、知らないうちに琴線に触れられまくっていたようです。そんな、油断していると痛い目にあうこの小説、「タイハピ」と呼ばれるショッピングモールを舞台にした連作短編集です。 (続きを読む)
電子ナビ エディター さん
2012年05月16日 06:00
レビュー
★★★★★ 虚像淫楽 山田風太郎ベストコレクション
山田風太郎といえば、まず忍法帖シリーズを連想する人が多いでしょう。 「甲賀忍法帖」。いいですよね。異形の体質をもった忍者たちが、伊賀甲賀に別れて、はてしないリーグ戦をくり広げていく。このアイデアはそのあと、60年、70年代の忍者ものコミックに多大な影響を与えていくことになります。 (続きを読む)
電子ナビ エディター さん
2012年05月15日 17:00
レビュー
★★★★★ 本日は大安なり
個人的には、辻村作品のなかで2番目に好きな作品(1番は『凍りのくじら』)。 花嫁をこっそり交代してしまった、そっくり美人の双子姉妹。最初から当日までトラブル続きのカップルを担当するウェディングプランナー。なんとか結婚式を阻止するために、灯油のにおいを漂わせながら式場をうろつく男、などなど。大安某日の結婚式場で本番を迎える4組のカップルと舞台裏を描いた小説です。 (続きを読む)
電子ナビ エディター さん
2012年05月15日 11:00
レビュー
★★★★★ トーキョー・ストレンジャー
東京を歩きながら、著者の脳内に入り込み、彼の思考回路をたどる作品です。 日々の雑多なことに追われ東京で生活しているだけでは思い至らないことに、著者は触れていきます。場所は、明治神宮、六本木の国立新美術館、フォーシーズンズホテル丸の内、紀伊国屋ホール、浅草の三社祭、六本木ヒルズ、千鳥ヶ淵、原宿、小笠原伯爵邸、シャネル銀座店、東京証券取引所、新大久保、東京大学、しながわ水族館、神保町・古書店街、国会議事堂、築地市場などなど。 (続きを読む)
2012年05月15日 06:00
レビュー
★★★★☆ 地上はポケットの中の庭
●「オレ、なにやってんだろか」少年と少女と、家の庭で生まれた虫の友情を描いた「五月の庭」。 ●老いてしまっても純粋なままの、名君と庭師の友情の「ファトマの第四庭園」。 ●頑固爺かと思いきや、ただ怖がりなだけの老紳士。家族の笑顔と甘いタルトに囲まれた、表題作「地上はポケットの中の庭」。 ●昔、自分たちの庭のように遊んでいた海で、溺れた友達を救えなかった青年が、数年ぶりに里帰りする、「ここはぼくの庭」。 ●「この人天才だって思ったことある? 私はある」。自分の価値を見出せない女子高生のもやもやを描いた「まばたきはそれから」。 全五編の短編漫画。「このマンガがすごい! [オンナ編]」第5位受賞作品。 (続きを読む)
電子ナビ エディター さん
2012年05月14日 17:00