人間関係が上手くいく「星座あるあるテク」 完璧主義でデリケートは◯◯座、派手で目立ちたがり屋は◯◯座?

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公開日:2016/5/27


『マンガ おもしろいほどよく当たる!12星座あるある』(キャメレオン竹田:著、水口めい:イラスト/アスコム)

・苦手な同僚とのコミュニケーションにストレスを感じている
・気になるあの人にどうアプローチしていいのか分からない
・友人を怒らせてしまったけれど、その理由が分からない

 もしあなたが上記の項目に一つでも当てはまるなら、『マンガ おもしろいほどよく当たる!12星座あるある』(キャメレオン竹田:著、水口めい:イラスト/アスコム)が役に立つだろう。著者のキャメレオン竹田氏は、西洋占星術やタロットを得意とする現役の占い師。テレビ出演歴も多数、新規で鑑定を予約することはもはや不可能と言われている売れっ子が、人気漫画家の水口めいとタッグを組んだのが本書だ。

 12星座をテーマにした本は星の数ほどあるけれど、この本が面白いのは12星座を擬人化している点だ。物語の舞台は、玩具メーカー・ギャラクシーの日常。そこにライバル会社や販売店が加わり、12星座の名を持つキャラクターが様々なドラマを繰り広げている。マンガ形式なので、西洋占星術初心者にも分かりやすく、飽きずに読み進められるのだ。

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 本書を読めば12星座の特徴は十分すぎるほど理解できるが、その内容は星占いにつきものの相性の善し悪しだけにとどまらない。一般的には欠点とみなされがちな星座の特徴をキャラクター同士のエピソードで紹介し、「どう付き合えばうまくいくか」を教えてくれる。

 例えば、音芽(おとめ)と執至(しし)は、ギャラクシーのライバル会社コスモに勤める同僚同士。完璧主義でデリケートな乙女座と、派手で目立ちたがり屋の獅子座を擬人化したキャラたちだ。音芽は自己主張の強い執至の存在にいつもストレスを感じており、一見2人の相性はとてつもなく悪いように思える。ただ実際、アイデアマンだが詰めが甘い執至は、音芽のサポートのおかげで助かることも多い。さらに、その感謝の気持ちをストレートに伝える素直さを持っているため、お礼を言われることが何より嬉しい音芽は、さらに執至を支えるようになる。結果、エピソードの中で実は2人はベストコンビと紹介されている。

 他にも、天然で何度も同じ話をする性質がある魚座と、記憶力が良くそれを指摘してしまいがちな水瓶座の関係は、ギャラクシーの社長、鵜尾(うお)と社員の瑞賀米(みずがめ)のコミカルなやり取りを通じて描かれる。魚座といい関係を築くためには、ある程度のボケは優しく受け止めてあげることが大切なようだ。

 マネジメント能力が高く、普段はよき上司である屋祇(やぎ)は、「親しき仲にも礼儀あり」がモットー。エピソードの中では、思ったことをすぐ口に出す部下の緒日辻(おひつじ)にキレている。あなたが昨日山羊座の上司を怒らせたのは、うっかりホンネを漏らしてしまったからかもしれない。

 また、マンガではないが、各エピソードの合間に挟まれるコラムも見逃せない。12星座の特徴をもとにした「各星座の攻略法」や、「天使の姿&悪魔の姿」など、人間関係を円滑にするヒントが満載だ。

「星座あるある」をネタに仲間内で盛り上がったり、人付き合いの参考にしたり、様々な用途に役立つ本書。付き合い方を見直せば、苦手なあの人が最強の味方になってくれるかも!

文=佐藤結衣