【連載】美味しいBL 第1回
公開日:2017/2/6
BLはもう「女性向け」じゃない! 男性におススメのBLマンガを大特集する『ダ・ヴィンチ』3月号BL特集裏話。

◆特集番外編はこちら(https://ddnavi.com/dav-contents/351493/a/)
はじめまして。ミートミックと申します。
本日(2017年2月6日)発売の『ダ・ヴィンチ3月号』のBL特集をお手伝いしたことがご縁で、ダ・ヴィンチニュースにて、「美味しいBL」の連載をスタートさせていただくことになりました。
BLを好きな方も、ちょっぴり興味があるという方も、おいしく味わっていただけるBLマンガ&小説などをご紹介していこうと思います。
最初なので少しだけ自己紹介をしておくと、記憶に無いくらい小さな頃から本が好きで、乱読派のため当時は言葉もなかったBL(ボーイズラブ)ジャンルを見つけ、長く商業作品を読んできました。
本の世界に編集者として関わるようになり、短い期間でしたが、一時期は仕事でもBLに関わって、某BLレーベルの創刊編集長を務めました。現在はフリーの編集者、ライターをしています。
初回で取り上げるのは、やはり本日発売の『ダ・ヴィンチ3月号』!
特集のテーマが「男性にもおススメのBLマンガ」なので、まるっと、ビギナー向けの、ジャンルを超えておススメできるBLマンガを紹介しています。
思えば、『ダ・ヴィンチ』初のBL特集は2006年でした。実はその特集も関わっていたのですが、当時は、「一般誌には露出したくない」という理由で、作家さんから掲載NGをいただくこともありました。
それが、今回の特集では、作家さんも異口同音に、興味がある方なら男女問わず読んでほしいとおっしゃるし、愛好家座談会ではBL好きの男性から「“女性向け”と称されると肩身が狭い(から言わないでほしい)」というご意見が出たりして、隔世の感があるなあ、と思いました。
この10年余で、「女性向け」として扱うことに違和感があるほどBLは一般的になり、アイドルやアナウンサーが読んでいると公言するジャンルになり、作家も読者もジャンルにしばられず、描いて読んでいるのだ、ということを、特集を作っている最中、さまざまな場面で感じました。
今回の特集自体も、企画したのはダ・ヴィンチ入社2年目のフレッシュな男性編集者Tさんでした。彼自身が、去年仕事で触れたBLに吸引力を感じ、もっとその魅力を知りたい、というところから始まっているのです。20代の男性がまじめに企画したBL特集、というところにも、時代が現れていると思います。
特集のなかで、ビギナー、特に男性におススメなのは、『俺たちのBL論』の著者で芸人のBL愛好家、サンキュー・タツオ氏の手ほどきで、BLの魅力が言語化されていることです。
最初からなんの疑問もなくBLを楽しめる方は良いのですが、そうでない方は、BLの魅力が紐解かれ、解説されることで、楽しみ方や魅力の在り方が腑に落ちると思います。
生粋のBLファンには、雲田はるこ、宝井理人、はらだ、ヨネダコウ各先生(五十音順)がBLの魅力を語るインタビューや、はらだ、宝井、ヨネダ各先生の個性爆発の描き下ろしイラストも必見です。
藤河るり先生と編集部のフレッシュTさんが「池袋男子BL学園」を体験したマンガルポも、特集のおやつのような味わいで楽しいです。
小説家の一穂ミチ先生、カフェオレライター・マルコ氏、サンキュー・タツオ氏、BLマンガから生まれた雑誌『エメラルド』編集部が各5冊をセレクトした有識者が選ぶ20冊+僭越ながら私が選んだ20冊で、ビギナー向けに計40冊をご紹介するブックガイドには、とてもおいしく味わっていただけるBLマンガがラインナップされています。
ビギナーの男性向けとうたっていますが、もちろんビギナーの女性にも、すでにBLにハマっていらっしゃる方にも、きっとなにかを発見していただける特集だと思います。ぜひご一読を。
というわけで、「美味しいBL」第一回は『ダ・ヴィンチ3月号』BL特集のご紹介となりました。ぜひ、特集を読んで、気になった作品を入り口に、百花繚乱、広大無辺なBLの世界へ一歩踏み出してみてください。
この特集の奥には、さらにあなたに響く美味しいBLがお待ちしていることでしょう。
次回から、そんな特集で紹介しきれなかった美味しいBL作品を不定期連載でご紹介していこうと思います。どうぞお見知りおきください。
みーとみっく●フリー編集者、ライター。BLラバー。元BLレーベル創刊編集長。BL歴は1980年代の『小説JUNE』から。商業BL中心。Twitter(@meet_mic)