AKB48・高橋みなみの『リーダー論』に反響続々! 「冒頭から目からウロコ」「1対1の人間としての関わり方について考えることができた」

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/16


 2015年12月21日(月)に発売された、AKB48・高橋みなみの『リーダー論』が、オリコンランキングで三冠を達成した。高橋自身は驚いているようだが、著名人からの評価も高い同書。早々に読んだファンからも「面白いし、当然」「おめでとう!」といった祝福の言葉が、高橋に贈られている。

 14歳のとき、「誕生日が4月8日、身長が148cmという“48”絡みだから」との理由で、AKB48初期メンバーに選ばれた高橋。前田敦子や小嶋陽菜らがいる中、小柄な上にダンスも苦手だったため、インディーズ時代の1stシングル「桜の花びらたち」でセンターに抜擢された際は、とても驚いたという。

 しかし、単独でのセンターは、その1度きり。2ndシングル「スカート、ひらり」では前田とセンターを務め、そしてガラガラだった秋葉原の専用劇場が埋め尽くされるようになったきっかけとも言える、メジャー・デビューシングル「会いたかった」からは、前田が主にセンターを務めた。ただ、「自分はセンターという役割ではなくなったんだ」という思いで、高橋は変化。選抜に選ばれるためには… という問いに、「自分の適性はグループを引っ張ることかもしれない」との答えに気づき始めるのだった。

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 2010年に行われた“組閣”(チームの再編成)で、チームAのキャプテンに任命。公演でMCを務めたり、ライブ前の円陣で声かけをしたりと、確実にリーダーとして頭角を現していった。とは言え、最初はメンバーを叱ることもできず、うまくチームをまとめられないことに悩み苦しんだ高橋。そんなとき、総合プロデューサーの秋元康に「周りを恐れずに、自分の意見を言ってみなさい。そして、嫌われる勇気を持ちなさい」と助言を受け、「しっかりメンバーと向き合おう」という気持ちが芽生えた。

 着実にAKB48全体のリーダーになり始めた2012年、SKE48やHKT48などを含む、AKB48グループ総監督を任されることに。“48”という理由で選ばれた高橋は、秋元に「AKB48とは高橋みなみのことである」とまで言わせるリーダーに成長した。

 2015年12月に発売されたシングル「唇にBe My Baby」では、「桜の花びらたち」以来のセンターとなる高橋も、自身の25回目の誕生日を迎える4月8日をもってAKB48を卒業。『リーダー論』では、結成時から培ってきたチームをひとつにするコミュニケーション術、心を打つスピーチの秘訣、努力することの意味や嫌われる勇気を持つことの大切さなど、リーダーの経験を生かした心得がつづられている。

 発売直後から、SUPER☆GiRLSの浅川梨奈や藤原ヒロシ、ロンドンブーツ1号2号・田村淳など、著名人が絶賛した『リーダー論』は、週間2.4万部を売り上げ、1月4日付の「オリコン“本”ランキング」において、「新書」「自己啓発書」「タレント関連本」の3部門で首位を獲得。驚きを隠せない高橋本人は、Twitterを通じ、「皆さんのおかげでまさかの3冠です!! ビックリしています 沢山の方に手にとっていただき 読んでいただけてるんだなと実感しました とても嬉しいです! ありがとうございます」と感謝を述べた。

 このツイートに対し、ファンは「おめでとうございます!! 沢山の人に読んでもらえて、わたしも嬉しいです!!」「たかみなおめでとう! ぼくも買ったので、これからじっくり読みます」「プロレスで三冠王者はいるが、まさかたかみなが三冠王者になるとは… さすがは総監督!」「わたしの周りの人にも配ってるよ! 『たかみなすごいね』とか『リーダー論気になってるんだ』とか聞くと、こっちもすごく嬉しいの」と、自分のことのように喜び、高橋に祝福を送った。

 また、「10年間、こんなことがあったのか~、思ってたのか~って考えさせられた」「たかみなの本読んで勉強になりました」「冒頭から目からウロコです」「リーダーとしてでなく、1対1の人間としての関わり方について考えることができました」と、感銘を受けたファンからの言葉や、「わたしが買ったのですが、ニュースや会社で話題になったらしく、父が『貸してくれ』と言ってきました。『リーダー論』を介して、久々に親娘の時間が持てました」というファンからの感謝の言葉も見られる。

 出版の話が来た際は、「24歳やそこらで、こんな本書いていいのかな? 変に偉そうにならないように」など、さまざまな迷いや苦悩があったという高橋。しかし、刊行された『リーダー論』は、多くの大人の胸を打つことに成功している。

■『リーダー論
著:高橋みなみ
価格:741円(+税)
発売日:2015年12月21日(月)
出版社:講談社