資産2億円、33歳で早期退職を実現した副業術とは? 安定を手放さず、挑戦を続ける「本業×副業でのWワーク」で圧倒的複利を得る『逆算キャリア戦略』【書評】

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PR 公開日:2026/6/22

逆算キャリア戦略
逆算キャリア戦略(今井康明/翔泳社)

 一社に人生を預けるのは「自滅行為」である――。終身雇用や年功序列が崩壊した現代、本業もけっしておろそかにせず「本業×副業」での自己実現をナビゲートするのは、書籍『逆算キャリア戦略』(今井康明/翔泳社)だ。

■仕事は「ライスワーク」か「ライフワーク」か

 著者の経歴は、興味深い。新卒で大手製薬会社に入社後、社会人1年目で副業をスタート。入社10年で6事業2法人を経営し、資産2億円を築き、33歳で早期退職を実現した。

 ただ、けっして会社員としての「本業」をおろそかにしてきたわけではなかった。朝は4時に起きて、副業の時間を捻出。妻との「共働き×育児」の時間もないがしろにせず、地道に泥臭い日々を積み重ねながらみずからの成功をつかんだ。

 だからこそ、著者の言葉には説得力がある。「本業×副業」の両立に、マインドセットが欠かせないというのも主張の一つだ。

 まず、仕事には生活費や資産形成のための「ライスワーク」、そして、自己実現ややりがいを得るための「ライフワーク」がある。副業ブームのさなかでは、いずれかをみきわめて「何のためにやるのか」と考えるのが、大前提として必要だという。

■ハードルは低く将来的な「複利」をめざして

 長い人生では、早くから「副業」に挑戦するのがよい。20代のアドバンテージはやはり強いと、本書は気づかせてくれる。

 なかでも「複利」の利点は大きい。複利とは投資用語で、本書によると「元本についた利息がさらに利息を生む仕組み」だ。例えば、60歳まで月2万円を年利5%で積み立てると、20歳からはじめると約3000万円となるが、30歳からでは約1600万円となり、わずか10年で倍近くの差になる。副業でも、同じ差が生まれるのは想像にたやすい。

 では、何が必要か。著者はまず「ベイビーステップ」として「目標を短期視点で高く設定しすぎない」よう、すすめる。

 来月に突然、10万円や20万円を稼ごうとスタートすると、挫折しかねない。代わりに“まずは月5000円。半年後には月1万円…”と「少し頑張れば達成できる」レベルの目標をコツコツとクリアして、成功体験と自己成長を「積み重ねていってほしい」と著者はアドバイスする。

■自分の「好きで続けられたこと」から副業をみきわめる

 BBQケータリング、自家焙煎コーヒー豆のEC販売、イベント企画制作…と、著者は数々の事業で成功をつかんできた。副業をはじめようとする人々に向けて、提案する戦略も具体的だ。

 その一つとして、何で副業すればよいか分からなければ「Will×Can×Market」で「己を知ること」が欠かせない。

 まず、やりたいこと「Will」とできること「Can」をかけ合わせて自分が「好きで続けられたこと」を動詞形で掘り下げる。

 例えば、バスケットボールが好きなら「チームで動くのが好き」「体を動かして汗をかくのが快感」などと細分化して、これまで継続してきたことと重ねると、何に「喜びを見出せるのか」、何を「続けられるのか」が見えてくるという。

 そして、最重要なのが市場性「Market」だ。たとえ自分が好きであっても、市場がない場所では結果が出ない。「伸びている市場」でいかに活かせるかを考えるのが、副業における「勝負の鉄則」だと著者は解説する。

 現代ではSNSを使えば、みずからのブランディングによって狙ったターゲットにもアプローチしやすくなっている。著者の主張にある本質は、けっして副業で“稼ぐ”ことではない。いわば、会社に縛られず“思い描くキャリア”を手に入れること。社会人にとって、新たな生き方の選択肢を本書によって学べるはずだ。

文=カネコシュウヘイ

逆算キャリア戦略 20代で「年収1000万円」を達成するWワークの教科書

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