人類滅亡の未来に直面した最強聖剣士が、落ちこぼれの少年に転生!魔と聖の力で滅亡の運命に抗うリベンジファンタジー『超越級聖剣士、魔剣士家の末息子に回帰する』【書評】
PR 公開日:2026/7/2

人類滅亡の未来を塗り替えることなどできるのか。自分に希望を託した仲間のために、もう何ひとつ奪われないために、今度こそ大切なものを守り抜くために。覚悟を胸に、力を求め、次々と戦いに挑んでいく剣士の姿から目が離せなくなってしまった。
そのコミックとは『超越級聖剣士、魔剣士家の末息子に回帰する』(むつきゆうた:原作、Conti Maker:演出、SYNAPSE HEART:作画/LINEマンガ)。未来で敗北した最強聖剣士が、落ちこぼれの少年に転生するリベンジファンタジーだ。戦いの場面は圧巻。前世の知識と前代未聞の力でどこまで戦えるのか。手に汗握る展開の連続に、思わず引き込まれてしまう。
落ちこぼれと蔑まれる末息子・ノアに転身!

舞台となるのは、突然現れた謎の勢力「侵略者」によって、人類が滅亡の危機に追い込まれた未来。人類最高戦力である9星級聖剣士ゼノン・グロリアスは、最後の戦いのさなか、仲間に希望を託され、10年前へと送り返された。だが、目を覚ました彼は、かつての自分ではなかった。聖剣士のグロリアス家と対をなす、魔剣士の名門・ダスクール家の末息子・ノアに転生していたのだ。グロリアス家が、正義の力とされる「聖核」を操る存在である一方で、ダスクール家は、悪魔の力とされる「魔核」を扱う極悪非道な一族。そのダスクール家で「落ちこぼれ」と蔑まれる末息子・ノアに転生したことで、彼の身体には、本来なら共存するはずのない「聖核」と「魔核」が融合した、唯一無二の力「魔聖核」が宿っていた。
聖と魔が融合した、唯一無二の力「魔聖核」

生まれ変わったことで、いままでにない力を手に入れることになった。だが、その力はそう簡単には発揮できない。相反する力が身体に宿っているのだからそれは当然のこと。「魔聖核」には強大な力がある一方で、前世で使い慣れていた「聖核」の力はそのままでは使えないようだし、ダスクール家に伝わる「魔核」の力も自在に扱えるわけではない。最強だったはずの男が、まったく新しい力を前に、もう一度戦うすべを習得していかなければならない。だが、この力を極めれば、未来の絶望に抗えるはず。前世で得た知識と最強の力を掛け合わせることで、彼は未来を変えようとする。その姿はなんて勇ましいことだろう。
兄弟姉妹が牙をむく、命がけの後継者争い
しかし、彼が生まれ変わったのは、極悪非道なダスクール家だ。彼の成長を悠長に待つ者などいるはずもなく、彼はいきなりダスクール家の後継者争いに巻き込まれてしまう。それは、兄弟姉妹で争い、強い者が相手の魔核を奪うという生死をかけた争い。その戦いを制した者が、この家を継ぐことができるのだ。ノアの父親であり、人類最強の剣士とされる現当主ヴィクター・ダスクールに一目置かれた彼は、兄弟姉妹たちから目をつけられる。いままでは落ちこぼれと見下されていた末弟が、どうして突然力を発揮したのか。姉のジュリアをはじめとする兄弟姉妹たちが次々と彼に牙をむいていくから一時も気が抜けないのだ。
圧巻のバトルシーンが、ノアの覚悟を叩きつけてくる!

また、作画の美しさも、本作の大きな魅力だ。アニメを観ているかのように画面は躍動的で、戦闘シーンには思わず圧倒される。剣を交えるバトルシーンの迫力、「魔核」と「聖核」の力がぶつかり合う緊張感、不敵な笑みさえ浮かべるノアの表情。そのすべてが、強くなるしかない彼の覚悟をこちらに叩きつけてくる。
絶望の未来を知る男が、今度こそすべてを奪い返していく。成り上がりの爽快感と、未来を変えようとする切実さが同時に味わえるこのリベンジファンタジーは、きっとあなたの胸にもとびきりのスリルと興奮を与えてくれるに違いない。
文=アサトーミナミ
