2023年の運勢は?「出会い運」を27タイプ別に診断! 当たると話題の水晶玉子インタビュー

暮らし

公開日:2022/10/21

水晶玉子さん

 雑誌やテレビ、ラジオでも「当たる」と評判、“開運のカリスマ”と慕われている占術研究家・水晶玉子さん。販売累計56万部の大ヒットシリーズ「水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦」2022年版では、「茂みから虎が勢いよく飛び出してくるような出来事がある」などの予測を見事に的中させている。そして今年も、同シリーズ待望の最新版が発売された。『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2023』(集英社)だ。

 オリエンタル占星術とは、真言宗の開祖・空海が中国から持ち帰った宿曜経(しゅくようきょう)という占いと、その源となったインド占星術をミックスしたもので、生年月日から導き出す27の「本命宿」タイプ別に運勢を見ていくものだ。

 最新の『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2023』は、水晶さんの開運メッセージつき開運カレンダーが例年の2倍のページで収録されているほか、おなじみゲッターズ飯田さんとの2023年大予測対談、27宿×12星座の運勢ランキング、27宿×27宿の相性辞典など、毎日の過ごし方に役立つ情報がたっぷり。ファンにもうれしい増ページ&よりわかりやすい内容に刷新されての刊行となった。

 まだまだ変革の時期が続く2023年、どんなふうに過ごせば運気が上がる? 水晶さんに聞いてみた!

(取材・文=三田ゆき)

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「井宿」の2023年は、井戸から水を汲み上げるように毎日コツコツと

──「草むらに隠れていた虎が勢いよく飛び出してくる」とおっしゃっていた2022年の予測も、見事的中しましたね。

水晶玉子(以下、水晶) 寅年の「寅」って、2月の月干支ですから、季節でいえば早春のころなんですよ。冬から春へ移り変わるときで、雪が溶けて雪崩が起きたり、春一番が吹いたりと、天候が荒れるときでもあり、思わぬ出来事も起こりやすいんです。

 オリエンタル占星術でも、2022年は“浄化と刷新”がテーマになる「参宿(しんしゅく)」の年でした。激しかった2022年に続く2023年は卯年で、春の季節も進みますからから、わくわくしたり、ほんわかしたムードになるところもありそうですね。

 ただ、時代の大きな転換期という意味では、はまだまだ過渡期。オリエンタル占星術には、「七曜陵逼(しちようりょうひつ)」というすべての人の運気に波乱を呼び込みやすい危険な時期があるのですが、「井宿(せいしゅく)」の2023年は、それが新型コロナウイルス感染症が流行しはじめた2020年並みに長いんです。七曜陵逼はとくに1~7月に集中しているので、2023年は、あわててなにかを決めたり、行動したりする年ではなさそう。時代が変わっていくときではありますが、何度も丁寧に精査しながら進んでいかなくてはいけない年です。

 六十干支でみると、新型コロナウイルス感染症が流行しはじめた2020年は、源頼朝が挙兵した年(1180年)と同じ「庚子(かのえね)」でした。源平合戦が終わってその騒動に区切りがついたのは、5年後の1185年。実は、この時代と今の星の動きが似ている部分もあり、2020年から2025年は、このころに匹敵する大きな時代の曲がり角にいるイメージです。

 ここ20年ほどで、社会常識やコンプライアンス、働き方といったものも、大きく変わってきたことを感じます。何年もかかる変化の中、落ち着かない気持ちになることもありますが、変化に目を向け、変わらなくてはいけない部分、守らねばならない部分を意識しながら過ごすことが大切ですね。

──井宿の「井」は、井戸の「井」ですよね。

水晶 そうですね。井戸って、範囲は狭いけれど深く掘って水脈を見つけるものだし、毎日水を汲み上げるものでしょう? 干支の十干も、静かでこまやかな知性を表す「癸(みずのと)」。深掘りすること、小さなものを積み重ねていくことがすごく大きな力になるのが、2023年の特徴です。「積み重ねるもの」は、本当に小さなことでいいと思うんですよ。

 コツコツ積み上げていけるものであれば…。早起きする、ベランダの植物に水をあげるとか、本をかならず2ページ読むとかね。2023年は、「取り戻す」こともキーワードになる年でもありますから、昔好きだったことをもう一度やってみるのもいいし、中断してしまった勉強を再開するのもいい。毎日の積み重ねが大きな力になる年だと信じて、取り組んでみてください。

 私の経験だと…「吉方位」ってご存じですか? その方角に行くだけ、移動するだけでよい「気」をもらえる開運法で、移動距離が長くなるほど得られるパワーも多くなるというものです。とはいえ、仕事や家庭、学校があると、吉方位がわかっても、なかなかすぐに旅行はできませんよね。そういう場合にどうすればいいか、若いころ、吉方位に詳しい先生におうかがいしたことがあるんです。そうしたら、自宅から350m以上離れた吉方位にある場所に、40日間、毎日同じルートを通って通えば、吉方位に旅行したのと同じことになると教えてくださって。これを私もやってみようと。でも、寄り道はNGだし、ポイントが公園だと夜しか行けない時は怖い。喫茶店は休みがあるし…意外に難しいんです。それで吉方位にあるコンビニで毎日、本をコピーすると決めて、40日間通ったんです。それ自体に効果があったかどうかはわかりませんが(笑)、やり通せたことはすごく自信になりましたね。

 さらに今は、インターネット上のひとりの声がきっかけとなり、みんなの声が集まって、大きな声になるということも起こりうる時代。だからこそ、自分の頭で考えることを意識していないと、小さな声が集まって大きくなっていったときに、「誰かが言っているから」という理由で行動してしまいかねません。2022年の後半から2023年も、平和について、感染症についてなど、引き続きいろいろな考え方の人がいて、さまざまな論点がありますが、「ひとりひとり、いろいろな考えを持っているんだ」ということを、まず認めていかなくちゃいけない時期だと思いますね。

「明日は今日と違う一日」。終わるものと始まるものを見きわめて

──2023年版は、スマホアプリ「COCOAR」を使ってARマークを読み込むと、玉子先生がAR動画で飛び出して開運のアドバイスをくださるとか!

水晶 そうなんですよ! “浄化と刷新”の年と言っているのだから、私も新しい挑戦をしてみました。見てくださる方がいつ、どんな気分で見てくださるかわからないので、すごくテンションを上げて収録しました(笑)。見て元気になってもらえるといいな。2023年は卯年ですから、私が飼っているうさぎを抱いて映ろうかと考えたのですが、収録はうさぎにも負担がかかるし、うさぎが動いたからNGっていうわけにもいきませんしね(笑)。かわりに、小さいけれど、うさぎの飾りがついた仮面でAR動画に映っています。ぜひご覧ください!

──2023年版でリニューアルされたポイントを教えてください。

水晶 2023年は七曜陵逼が5回もあるので、各宿の基本性格と2023年の概況を書いたページに、その5回の「七曜陵逼の乗り切り方」を特記しました。さらに、これまでは「運勢バイオリズム表」として線グラフで表していた一年の運気を、円形の「エナジーパワー」で表現しています。円が大きい月は、なにごとも思いどおりに進めやすい時期なので、積極的に動いてほしいですね。反対に円が小さい月は、積極的に動きたくてもパワーがついていかない可能性がある。行動を絞りましょう。それから開運カレンダーも、ページが倍に増えましたし、これまでエッセンスしか書けなかった月ごとのコメントも長めに書いて、全体的に増ページしています。

──毎日のアドバイスが入った開運カレンダー、見やすくなって、読み応えも大きくなりましたね。私、昨日と今日の違いが感じられるこの開運カレンダーがすごく好きなんです。

水晶 よかった。それはね、占いから読み取ってもらえる、大きなポイントのひとつです。今日、どんなにつらいことがあったとしても、「明日は違う一日だから、元気を出そう」って思えるでしょ? 反対に、今日はすごくいい日で浮かれていても、明日はそうでもないんだとわかっていれば、「ちょっと気を引き締めなきゃな」と思える。運気は巡っていて、同じ日々が続くわけではないんだと知っていれば、毎日を新鮮な気分で過ごせますよね。

 人間って、なにか大きなできごとをきっかけに変わると思うでしょう? もちろん、そういうこともありますが、たとえば大きな災害を経験して、「気をつけなくちゃ」と感じても、数年後にはあまり意識できていなかったりする。それよりも、私は本当に人間を変えるのは、日々の積み重ねだと思っています。むしろ自分の経験したことを、日々誰かに伝えていく毎日の生活の中でいかに生かしていくかということが、その人を変えていくのだと思います。

 2023年は、「終わりと始まり」の年でもあります。2023年の干支の十干は「癸」ですが、これは十干の巡りの最後の「気」。2024年には最初の気の「甲」となって、また新しい十干のひと巡りが始まります。終わるものと始まるものが交差する時期ですから、整理すべきもの、新しく伸ばしたいものを分別することが、すべてのみなさんの開運につながると思います。

2023年、あなたに訪れる「運命の出会い」は? 27宿別プチアドバイス!

水晶玉子のオリエンタル占星術

 ここまでは、どの宿の人にも当てはまる2023年全体の運勢を見てきた。より詳細な運勢が気になる人は、27宿別、2023年に訪れる「運命の出会い」をチェック!

 自分の「本命宿」は、「水晶玉子のオリエンタル占星術」サイトで確認して。

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時代の変化を感じつつ、自分を信じて

「井宿の『井』は井戸の『井』だとお話ししましたが、井戸の水は濁ってしまうと使えません。2023年は、自分にとっての“清らかさ”も問われる年になりそうです」と語ってくださった水晶さん。井戸の入り口は狭くもあるから、欲張ってなにもかも持ったままでは、必要なもの、新しいものに手を伸ばすことさえできなくなるという。「『手放す』ことは、ときに難しいことでもありますが、急ぐ必要はありません。時代の変化を感じつつ、自分を信じて、今、必要なものを残し、あまり必要でなくなってきたものはデトックスする。そんなふうに知性的に行動することで、おだやかに次の時代を考えられる年にしてほしいなと思います」。

 時代ばかりが急速に変わっていくようにも思えるが、私たちひとりひとりも不変でいられるはずがない。ひとり静かに自分に向き合い、今の自分の本当の望みを探り、清らかな希望を抱いて、新しい時代を迎えたいものだ。

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