「関根明良」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2017/9/8

関根明良

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第173回となる今回は、「アイカツ!」の藤原みやび役、「プリンセス・プリンシパル」のプリンセス役などを演じる関根明良さんです。

――女性で「明良(あきら)さん」というお名前はめずらしいですね。

関根:父が「明るくしていれば良いことあるよ」っていう意味をこめて、つけてくれました。「あきよし」って呼ばれることが多くて、女の子だと分かったときに「ええと…『めら』さんでよろしいですか?」って言われたこともあります。

――一瞬、男性かなと思いますよね。

関根:キャスト発表などで、「この役、男なの?」って言われることがあるんですけど、そのギャップを楽しんでいただければと思ってます(笑)。

――放送中のテレビアニメ「プリンセス・プリンシパル」ではプリンセス役を。関根さんから見て、どんな女の子?

関根:ずっと笑顔なのに、じつは何を考えているのか分からない子。すごく心の底が深いんです。監督からも、頭がとてもいいから、いろいろな成り行きを予測しながら行動できる子だと説明を受けています。その反面、天然なんですけど、それが本当に天然なのか、計算なのかは分かりません。

収録時の演じているときと違って、放送を見て「そうだったんだ!」って気づくことも多いです。目線や仕草をひとつひとつ、よーく見ていないと分からないんですけど。主人公のアンジェのことを大切に思う気持ちはブレなくて、一途な印象が強いですね。

――お芝居で心がけていることは?

関根:私は庶民なので、プリンセスなのに「ロイヤルが抜けてるよ!」とアドバイスを受けることが多いです(笑)。基本的に上品なんですけど、はしゃぐときは「ロイヤル4割で!」って言われたりします。

――こうやってお話していると、関根さんにもロイヤルな雰囲気が漂っていますよ!

関根:(笑)。周りの方からは「役そのままだね」って言ってもらえるのですけど、自分では全然そんな風に思ってないんです! 私、シバ漬けと緑茶が大好きですし、そんな私がロイヤル?って(笑)。藤原みやびちゃん(「アイカツ!」)みたいなストレートなキャラではないので、いろんな試行錯誤があって、寝ても覚めてもこの役柄のことを考えてますね(笑)。

――人が殺されていくようなシリアスなシーンも多い作品ですが、アフレコはどんな雰囲気?

関根:第1話のとき、みんなであだ名を決めたんですよ。私は、現場で呼ばれているあだ名がなかったんだけど、「あきらりん」「あきらん」って呼んでもらえるようになりました。女性役者も多く、明るく楽しい雰囲気の現場なので、休憩時間は女子校みたいなノリになったりもします(笑)。アンジェ役のいまむー(今村彩夏)とは、何かある度に相談したりするので、「またイチャイチャして!」って周りから言われたりします。

現場の雰囲気とは違って、人がたくさん死ぬようなシーンも多いんです。みんなで「つらいよ〜」って話しながら、私は下を向いて涙を堪えながら収録することも…。じつは昨日も、台本を読みながら泣いてしまって。今日の撮影を控えているのに、目が腫れないかなって心配になりました。でも、悲しいことばっかりじゃなくて、みんなの絆もしっかり描かれる作品なんです。

――作品自体はスパイもので、女の子たちの活躍が本当にかっこいいです。

関根:私は、父に影響もあってアニメを観ることが多かったんです。スパイものも観ていました。内容はむずかしくてよく分からない部分もあるのですが、アクションも多くて、幼心にも「こういうセクシーでかっこいいお姉さんっていいな」って思いました。今回いただいた『プリンセス』は女の子の夢じゃないですか!スパイもので、『プリンセス』も演じることができて(笑)。役が決まったときは父にいちばんに知らせました。

――お父さんは「プリンセス・プリンシパル」の放送も観てくれている?

関根:いつもは恥ずかしがって観てくれないんですけど、今回は観てくれてます!ただ、同じ部屋では観てくれないです(笑)。「クーラーが効いた部屋で観ようかな」とか言って別の部屋にこもって、終わってから「あのシーンは良かったね」と話してくれたりして、父との距離が縮みました(笑)。

――今後の放送も楽しみにしています! 今までに出演した作品で、「この作品で関根さんを知った」と言われることが多い作品は?

関根:アニメーションで初めて名前のある役をいただいた「アイカツ!」の藤原みやびちゃんですかね。初めて映画に出させていただいた作品でもありますね。私がいちばん最初に演じたのが「ニセコイ」の主人公の楽くんの幼少期で、最初に「結婚しよう」っていうセリフを収録して、「アイカツ!」の映画の初めてのセリフが「結婚してくれ」でした(笑)。

父が私に名前をつけるとき、最後まで迷ったのが「みやび」だったんです。「成長して、名前の通りにうるさい子になったな。みやびにしていたら、もっとおしとやかになったかな」と言われます。役名を知ったときに「みやびだ!」に運命を感じました!

――出会うべくして出会った役かもしれませんね。キャラクターへの思い入れも強い?

関根:みやびちゃんは「セクシータイプ」で、京都出身、何事にもまっすぐ努力をする子なので、自分としては理想とする女の子です。私自身、和風のものが好きなんですよ。成人式の着物も古典柄にしました。京都もよく行きますし、刀や鎧、抹茶も大好きです。そういった私自身が好きなものがたくさん詰まったキャラクターです。ちょっと考えが古風なところは、学生時代の友人から「そのまんまだね〜」って言われます(笑)。

「アイカツ!」キャストのみなさんは、キャラクターの性格そのまんまっていう方が多い印象で。、学園に通うような感覚の現場でした。あかり役の下地紫野さんが「ここ、座りなよ〜」って言ってくれます。学園長も、お芝居でやり直しがあるかもしれないけど、スタッフさんが真剣に役を作っているだけだからノビノビやるといいよって教えてくださったりしました。みやびの役作りは…私はとちりましたけど(笑)、みやびっぽいからそれでいこう!と決まりました。

――他に、「ニセコイ」をはじめ、男の子役を演じることも多いですね。

関根:最初の役が男の子だったからかもしれないです。男の子って奔放に演じられる役が多いので、楽しいです。熱血みたいな役はもっと努力が必要なので、今は賢く真面目な役ができないかなって練習していますね。周りにいる小学校の男の子を観察して。もっと幅を広げて、他の方とは違うタイプの男の子役もできたらいいなと思います。

――それと、ツイッターで天気予報をしているのはどうして?

関根:私、スマホもパソコンもあまり使えないんですよ。自撮りもできなくて、練習したら顔面に分厚いスマホを落としてしまったくらい(笑)。ツイッターを始めたときに、毎日生存確認じゃないですが、何かつぶやきたいなと思いました。

天気予報は、たまたま「今日は折りたたみ傘を持っていかなきゃ」ってつぶやいたときに、「今日、僕も傘を持っていったら、本当に雨が降ったので助かりました〜」ってリプライがあったんですよ。役に立てたことがうれしくて、もっと役に立つ情報をまとめようと思ったら、今のようになりました。もう2年続けてます。

――毎日っていうのはすごいですね。

関根:長く続けたいので、時間は朝にと思っています。「かぜ引かないように」とか「熱中症に気をつけて」とか、お日様マークをつけたら分かりやすいかなと考えています。寝ぼけているかもしれないのですが、朝は3つくらい天気予報を確認しています(笑)。140文字ぴったりに揃えて、「おはようございまする」の「る」は、最初は誤字だったんですけど、武士っぽいからいいかなと思って今もそのままにしています(笑)。フォロワーさんもあたたかい方ばかりなんです。

――朝からフォロワーさんと交流して、あたたかい気持ちのまま現場に迎えそうですね。

関根:そうなんです! フォロワーさんからの返信を見ると「今日もがんばろう!」って思えるんです。私は緊張しやすいので、うまくやらなきゃって思うほど、不安になってしまいます。恩師から「がんばるんじゃないよ、楽しむんだよ」とアドバイスいただいてから、私のモットーは「演じることを楽しむこと」。「楽しもう楽しもう」とつぶやきながらスタジオに入ります。収録後に「もう少しできたのかもしれない…」と落ち込んでしまうときも、フォロワーさんの返信を見ると、あったかい気持ちになります。返信をくれたみなさんにも感謝の気持ちを少しでもお返ししたいなと思って呟いています。

――最近気になっているコトや人など、教えてください。

関根:私、セキセイインコを飼ってるんですけど、「アイカツ!」のまどか役の川上千尋さんはインコ仲間なんです。毎年、川上家のインコカレンダーを自作されていて、それを毎年いただくのがうれしくなってしまいます! 私も、で、ちーちゃん(川上千尋さん)にフクロウ園で買ったお土産を渡したりしています。

――「アイカツ!」の共演者の方と絆が深いんですね。

関根:他の現場で会うことがあると、安心して楽しくなりますね (笑)。あかり世代は本当に仲がよくて、ワイワイ遊びに行ったこともありました。

――これから目指す声優像を教えてください!

関根:演技をするのが好きなので、アニメも吹き替えも、もっといろんな作品に出たいです。そのためにも、役の振り幅を増やしていきたいです。今までにはなかった狂った殺人鬼みたいな役とか、女子同士ならではの裏切る裏切らない心理戦や肉弾戦をする役柄も演じてみたいです。おしとやかな役をやったと思ったら、次はギャル役を演じてみたり、「びっくりした!」「意外だった!」と言ってもらえるような役者になりたいです。応援してくださる方々から、私自身がパワーをいただいているので、もっとたくさんの作品で演じることで、お返ししていきたいなと思っています。そんな気持ちで日々がんばっています!

【声優図鑑】関根明良さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

関根明良

関根明良(せきね あきら) アプトプロ所属

関根明良(せきね あきら)Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト