大人のキレイを叶えるのに重要なのは「品格」と「華やかさ」! 宝島社の初美容誌『& ROSY』に込められた想い

暮らし

2017/3/23

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『& ROSY(アンド ロージー)』創刊号
(宝島社)

 メイクは好き。スキンケアもちゃんとしたい。でも「美容」にこだわっているかと言われると、自信がない。いつまでもキレイでいたいと願う女性は多いけれど、美容成分の名前や効果がスラスラ言えるような“美容偏差値”の高い人はなかなかいないものだ。

 これまで「美容誌」といわれるジャンルの雑誌は、どちらかと言うと美容偏差値が高めの女性向けに作られてきたように思う。だが、この春から月刊化される宝島社の美容誌『& ROSY(アンド ロージー)』は、そんなイメージを払拭する存在になりそうだ。

 これまで、2016年9月と2017年の1月の2回にわたってムック本として刊行された『& ROSY』だが、読者からの大きな反響を受けて2017年3月からの月刊化が決定した。編集長を務めるのは長年、雑誌『sweet(スウィート)』で美容ページを担当してきた梅田美佐子さん。「“美容偏差値”がふつうの人向け」というありそうでなかった美容誌『& ROSY』について、刊行の背景や誌面にこめている思いについてお話を伺ってきた。

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梅田編集長

■「美容」誌なのに、あえて「美容」の部分を引き算してみた!?

── まずはじめに、今回新たに美容誌を創刊することになった背景とご自身が編集長に選ばれたときの気持ちを教えてください

梅田編集長(以下、梅田) もともと弊社(宝島社)には美容誌がなかったんですよ。でもただ「出すだけ」なら意味がないですよね。私はもともと『sweet』編集部にいたんですけど、ずっと一番誌(※)を目指して作ってたんですね。なので、編集長として美容誌を作るなら一番誌を目指してやろうって思いました。

※一番誌:そのジャンルのなかで一番売上部数の多い雑誌のこと。

── 一番誌を目指すうえで、ほかの美容誌との差別化って重要なのかなと思うんですが、『& ROSY』ならではの特徴はどんなところにあるんでしょうか?

梅田 まずはターゲット層をアラフォーにしぼっています。他の美容誌だとアラサーがターゲットのものが多いと思うので。それに私自身も40代ですしね。それと、あえて「美容」の部分を引き算してみました。

── え?「美容」誌なのに、ですか?

梅田 メイクとかスキンケアって、それだけが独立したものではないと思うんです。たとえば、明日デートがだから特別なケアをしようとか、自分が着たい服に合うようなメイクをしようとか、ライフスタイルの一部ですよね。なので「美容」っていうジャンルにとらわれない見せ方をしたいなって。

── たしかに、誌面を拝見すると、美容誌というよりファッション誌の美容ページのような雰囲気ですね。

梅田 美容偏差値が高い人は、物足りないと感じるかもしれないんですが、あえてそれを狙っています。成分の名前とか効果とか、マニアックな内容を追求するんじゃなくて、テクスチャーが気持ちいいとか、香りが好きとか、パッケージが素敵とか、女性ならではの感性の部分を大切にしたいんです。

── 女性ならでは感性を大切にするうえで、具体的にどんな部分にこだわっているんでしょうか?

梅田 『& ROSY』を読んだ女性が「こんなふうになりたい!」と夢見心地になれる世界観を演出するために、ビジュアルにはとてもこだわっています。たとえドラッグストアで買える化粧水だって、置いてあるシーンがドラマティックだったらキュンとしますよね。もちろん美容誌らしく実用的なハウツーも載せていますが、やっぱり雑誌にはうっとりできるような夢と希望をつめこみたいんです。

── たしかに、写真を見てうっとりするような経験って雑誌じゃないとできないかもしれません。

梅田 私自身も、働きながらふたりの子どもを育てているので、雑誌のなかのような生活はまったく送れてません(笑) 本当は部屋着にスウェットを着てたって、雑誌のなかではサテンのシャツワンピースを着せるんです。

── いま梅田さんの仕事と子育ての話が出ましたが、仕事と家庭の両立もバリバリ仕事をするのも、アラフォー女性って忙しい人が多いと思います。正直「美容のことばかりにかまってられない!」って思ってしまいそうですが……。

梅田 そうなんですよ! だから情報という面では、忙しい人が何を選べばいいかすぐわかるようにかなり厳選しています。たとえば2016年のベストコスメもアイテムごとで区切るのではなくて、トレンドキーワードごとに区切るとか。カタログの様な見せ方はネットでもできると思うので、雑誌にしかできない見せ方を意識しています。

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■「品格」と「華やかさ」が、大人のキレイを叶えるキーワード

── 誌面のなかに「品格」というキーワードが多く使われていますが、どんな思いがこめられているんでしょうか?

梅田 自分が40代になったとき、本当のキレイって「歳を取ることを否定すること」じゃないって気付いたんです。無理に取り繕うのではなく、自分のありのままをどうやって見せるかが大切なんじゃないかなって。これまでの経験とか養ってきた知性とか、自分を構成するすべてがキレイにつながるということを表現するのに「品格」っていう言葉が一番しっくりきたんです。

── その「品格」を磨くにはどんなことに気をつけたらいいんでしょうか?

梅田 「品格」は一点集中じゃ身につかないんですよ。美容だけでもダメだし、ファッションだけでもダメ。もちろん、外見だけ磨いても意味がありません。仕事を頑張るとか、なにかお稽古を始めるとか、内面を培う必要もあります。端的に言うと、「品格」を磨くにはとにかく、日々一生懸命生きることが一番です!

── なるほど……! 『& ROSY』という誌名にも、そういった思いがこもっているんですか?

梅田 編集部のなかで、大人になると単に「キレイ」って言われるより「華がある」って言われた方がうれしいよねって話が出たことがあって。なので誌名には花の名前を入れたかったんです。やっぱり花と言えば女王はバラじゃないですか。それで「ROSY」というワードが出てきました。そこに読者と編集部、美容関係のメーカーさんやブランドさんと編集部といった「つながり」を表現するための「&」をつけて『& ROSY』という名前になりました。

── 「品格」と「華やかさ」が大きなキーワードなんですね。たしかに表紙の雰囲気からもそれがうかがえます。

梅田 表紙モデルとして出演してくださった井川遥さんのイメージが本当にぴったりなんですよ。ちょうど井川さんも40歳になられたばかりですし。品格と華やかさ、どちらも併せ持ってらっしゃいますよね。ご本人にコンセプトをお伝えしたら「ぜひやりたい」とおっしゃってくださったんです。

── たしかに、いまお伺いしたメッセージやコンセプトにぴったりのキャスティングですね。ほかにも『& ROSY』の魅力のひとつとして付録の要素も大きいのではないかと思うんですが、いつも内容はどうやって決めているんですか?

梅田 『& ROSY』では、コスメとオリジナルアイテムのふたつの付録をセットにしています。どんなコスメを付録にするかは基本的に「自分たちが使って本当によかったもの」という基準で選ぶんです。オリジナルアイテムはコスメに合わせて考えています。たとえば、創刊号は「アイライナー&アイマスク」という組み合わせ。ちょうどその時期に「モテライナー」がリニューアルするという情報を聞いていたので、メーカーさんに付録にできないか交渉したんです。それで、アイライナーに合わせるなら何かなと思ったとき、目を休ませるためのアイマスクはどうかなって。そのときたまたま保湿効果のある生地があるっていう話を聞いたので、ぜひ使いたいってことになったんです。

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創刊号は2大付録!
(1)コスメデコルテの新美白美容液6mLミニボトル

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(2)『& ROSY』の新キャラクター気品ねこの“ロージー”のマルチポーチ

── すごい……! 常にいろいろな方面にアンテナを張ってるんですね……!

梅田 そうなんですよ。これは『& ROSY』編集部はもちろん、宝島社全体がそうなんです。常になにいい情報はないかアンテナを張り巡らせています!

■アラフォーは血色が命! 春はピンクのポイント使いが正解

── 『& ROSY』はアラフォー向けの美容誌ということですが、30代後半から40代の大人の女性がやってはいけないメイクのポイントとかってなにかありますか?

梅田 盛りすぎはダメですね。たとえば目もと。アラサーまでは「目力命!」って感じだった人多いと思うんですが、つけまつげとかエクステとかすると、逆に目が小さく見えちゃうんですよ。私自身もそうなんですけど、開く力が弱まってるから(笑) ファンデーションの塗りすぎも禁物ですね。隠すべきところは隠して、素肌っぽく見せるところはなるべく薄くする。いま、肌はすっぴん風がトレンドですしね。あと、意外と重要なのがチーク!

── というと?

梅田 チークって色とか入れ方ですごく年齢が出るんですよ。大人は、いかに自分の血色だと錯覚させるかが大事です。あまりに「チーク入れてます!」って感じだと、やっぱり大人のキレイではないんですよね。若いうちはかわいいんですけど。かと言ってチークなしだと一気に顔色が悪くなる。だから「色じゃなくて”血”なの! 内側に血液が流れてるの!」って感じさせるように心がけるといいと思います。

── 大人のメイクは血色が大切なんですね……! ちなみに、春に向けて大人が抑えておくべきトレンドメイクはなにかありますか?

梅田 この春はピンクがトレンドですね。ただ、どこもかしこもピンクにするとこれまたおかしなことになるので……。チークをピンク系にしたらリップはヌーディーな色にするとか、いつものブラウンシャドウにピンクを重ねてみるとか、ポイント使いするのがおすすめです。どこか1か所だけでもシーズンごとに新しいものを取り入れるのって大切だと思います。春夏秋冬ずっと同じ顔っていうのは、できれば避けた方がいいかな。

── コスメって、徐々に使うものが定番化してきちゃってなかなか新しいものに挑戦できないんですよね……!

梅田 それ、よくわかります。だから意識的に各シーズンの新作をひとつは取り入れるようにしたらいいんじゃないかと思います。それだけでも自分の気分が高まるし、ささいな変化が品格や華やかさにつながると思うので。

── 最後に『& ROSY』について、アピールコメントをお願いします!

梅田 『& ROSY』は、コスメやスキンケアの情報やハウツーだけではなく、ビジュアルにもとてもこだわっています。人気の女優さんに「品格美容」について語ってもらう連載や、Instagramを通して読者のみなさんに参加してもらう企画など、内容もおもしろいものになっています。それからクオリティの高い付録もコンテンツのひとつとして楽しんでください。もしかしたら、美容誌って美容好きな人のための雑誌ってイメージが強いかもしれませんが、『& ROSY』は美容偏差値はふつうだけど、メイクやスキンケアは好き、という方にこそ読んでほしいです!

── ありがとうございました!

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『& ROSY』のページをめくると、丁寧に作り込まれたビジュアルが見せる、うっとりするような世界観に心を奪われる。もちろん、メイクやスキンケアに関する情報も多く掲載されているが、要所が押さえられていて無駄がない印象だった。実際、普段から美容誌を愛読している美容偏差値高めの読者からは「ちょっと物足りない」というコメントが寄せられたそうだが、それこそ梅田編集長の狙い通り。

 メイクは好きだし、スキンケアもちゃんとしたい。でも美容誌はちょっとハードルが高い……と思っていた美容偏差値ふつうな女性にこそ、『& ROSY』を手にとってほしい。忙しい日々のなかでも、雑誌にこめられた夢や希望に酔いしれる時間は、きっと心を満たしてくれるはずだ。

取材・文=近藤世菜