「猛暑でもバテない人」御用達のパワーフード「甘酒」のスゴい栄養成分!

健康・美容

更新日:2017/7/31

 日本中をすっぽりと蒸し暑さが覆っている。夜中もムシムシして、よく眠れないという人が多いのでは? 眠りが浅いと、朝起きた時からすでに体がダルい。当然、食欲もわかないから、コーヒー1杯で足どり重く仕事に出かける。
 昼に向かって気温はますます上昇し、うだるような暑さに。ランチはあっさりしたもので軽くすませ、午後の仕事を何とかこなすと、ようやく夜。「やっとビールが飲める~」とばかりに、枝豆や唐揚げをつまみながら、ビールおかわりでお腹はガボガボ。そして、就寝→「夜中もムシムシして、よく眠れない」に戻り、毎日がその繰り返し…。

 こんな生活を続けていると、次第に力が出なくなり、やる気も起きなくなってくる。疲労感と倦怠感のかたまりになった、その状態こそズバリ「夏バテ」です。

 でも、まわりを見回してみると、この暑さをものともせず、パワフルにサクサク仕事をこなしている人がいる。
 え~、なんで~?
 歴史を振り返ってみると、日本では江戸時代から、この蒸し暑さを元気に過ごすための栄養源として「甘酒」が親しまれてきた。天秤棒をかついだ甘酒売りが、町中で冷たい甘酒を売り歩いていたという。その時代、体験的に「甘酒が夏バテに効く」ということを皆、知っていたのだろう。

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砂糖ゼロ、アルコールゼロ、ヘルシーでおいしい「食べる点滴・美容液」

 現代では、その栄養成分は明らかになっている。ここで言う甘酒とは「米麹」からつくられた甘酒のこと。

 まずブドウ糖。これが甘酒の甘さの元で、ブドウ糖はご存じのようにわたしたちのエネルギー源となる。夏バテの体が必要としている栄養のひとつだ。
 次にアミノ酸。これは甘酒のうまみの元。アミノ酸は、疲労回復や体力増強を担ってくれる。
 そしてビタミン類。ビタミンが不足すると、体がダルく、疲労感が抜けないなどの不調があらわれるが、ビタミンB群が豊富な甘酒は代謝を活発にし、疲れをとってくれる。

 また、善玉菌である乳酸菌も含まれていて、腸内環境改善に力を発揮する。腸内環境改善が、私たちの健康に不可欠であることは周知の事実。
 麹で作った甘酒に砂糖は含まれていない。米のでんぷんが分解されてできたブドウ糖が主な甘みの成分。米由来のしつこくない甘さが特徴だ。

 また、「酒」とはいうものの、アルコール分はゼロ。だから朝食にも問題なし。もちろん、子供にもOKだ。豆乳で割ったり、ヨーグルトや果物と一緒にとるとおいしい!と愛好者の間で絶大な人気。


「朝は冷たい甘酒で気分をシャキッと引き締め、エナジーチャージ。夜は人肌にあたためた甘酒でリラックスして、良質な睡眠をとるといい」というのは、『効く!生甘酒』の監修も務める芝大門いまづクリニック院長の今津嘉宏氏。

 麹をスーパーやネットで購入しさえすれば、あとは水を加え、約60℃で4時間保温すれば、自分でもかんたんに作ることができる。保温にはヨーグルトメーカーが最適。これさえあれば失敗知らずだ。



 健康面での効果は医師も認めるところだが、それだけでなく、美容面でもさまざまな効果が期待できる。最近、檀れいをはじめとする女優やタレントに甘酒愛好者が増えているのが、何よりの証拠だ。

「食べる点滴・美容液」とも呼ばれ、クスリやサプリや化粧品に頼らずに、体の中から元気&きれいになれる甘酒。
 私たちが探していた答えは、日本の伝統食にあった。