キャリア初となる原画展のコンセプトは“手紙”-くらもちふさこ・いくえみ綾 二人展「“あたしの好きな人”へ」

マンガ・アニメ

2018/2/6

手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞したくらもちふさこ、『あなたのことはそれほど』がドラマ化され話題になったいくえみ綾。少女マンガをけん引し続ける二人の初となる原画展が開催される。お互いへの尊敬と信頼が色濃く反映された展示コンセプト、展示内容を紹介する。

ポスタービジュアル

展覧会「くらもちふさこ・いくえみ綾二人展『“あたしの好きな人”へ』」
会期:2月9日(金)~25日(日)
場所:パルコミュージアム(池袋パルコ 本館7階)
開場時間:10:00~21:00(入場は閉場30分前まで)
*最終日のみ18時閉場 *21日(木)は休館日
入場料:700円 http://www.parco-art.com
200点を超える原画には初めて展示されるものも。どの世代のファンもときめく展示内容になっている。

 

尊敬しあう二人の少女マンガ家の私的な思いがつまった原画展

くらもちふさこといくえみ綾。その名前を聞いただけで、熱心な少女マンガ読者でなくとも、それぞれの心に大切な作品が浮かんでくるだろう。

共に70年代にデビューして以来(くらもちふさこ72年、いくえみ綾79年)、時代ごとにヒット作を世に送り出し、今も新しい読者を獲得し続けている二人の少女マンガ家が、キャリア初の原画展を開催する。

本展の一番のポイントは、深く尊敬しあう彼女たち――先輩作家くらもちふさこへの憧れと尊敬を自身の作品に色濃く反映させてきたいくえみ綾いくえみ綾の才能にデビュー時から注目し、やはり尊敬し続けてきたくらもちふさこ――にしかできない「二人展」であるということ。

企画を立ち上げた本展のプロデューサー・重藤瑠衣さんは「研究者の方などが第三者的な視点で作品を分類していくような展示ではなく、ご本人たちの私的な思いを感じることのできる展示にしたかった」と語る。事前に両氏の対談・インタビューを敢行、キャリアの中で自作に、そしてお互いの作品に抱いてきた様々な思いを聞いた。さらにその思いを少女マンガ的なモチーフでもある“手紙”を送り合うような形で、会場にも掲出する。

天然コケッコー原画
潔く柔く原画

「いくえみ先生の視点からくらもち先生の魅力をひもとき、くらもち先生の視点からいくえみ先生の魅力をひもといています。二人の視点に沿って作品を見ていくことで、知っている作品にも、新たな発見があるはず」(重藤さん)

展示する原画は、デビュー作、なつかしい名作、メディア化も記憶に新しい近作・新作の中から200点を超えるカラー・モノクロ原画を厳選。また読者が恋焦がれてきた「くらもち男子」「いくえみ男子」――『いつもポケットにショパン』のきしんちゃん、『天然コケッコー』の大沢くん、『POPS』の三島、『I LOVE HER』の新ちゃんほか多数――をフィーチャーしたコーナーや、相手の作品に登場するお気に入り男子キャラをそれぞれが描きおろしたメイキング映像も。会場限定販売(期間限定でオンライン販売予定あり)の図録やポストカードセット、複製原画、卓上カレンダーなどの公式グッズも多数販売を予定している。

原画展のサブタイトル「“あたしの好きな人”へ」(ファンなら思い浮かぶ作品が……)にあるように、二人のお互いへの、二人から読者への、そして読者から二人への、大好きな気持ちが詰まった原画展。大人読者からティーンまで、どの世代もときめかずにはいられない空間へ、足を運びたい。

 

花に染む原画
くらもちふさこ
くらもち・ふさこ●1972年「メガネちゃんのひとりごと」でデビュー。96年『天然コケッコー』で講談社漫画賞、2017年『花に染む』で第21回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。現在『ココハナ』にて「とことこクエスト」を連載中。ほかの代表作に『いつもポケットにショパン』『東京のカサノバ』『アンコールが3回』など。

様々な漫画原画展に通っては、美しさに溜息していた私は、自分もいつか…とはなりませんでした。なぜなら印刷で思い通りに出ていればそれで良し、とやってきた私の原稿はホワイト修正だらけ。ある日、元担当編集者が、私の沢山の消しゴム後で、お世辞にも綺麗とは言えない原稿を指し、これがいいんだよ、と一言。ああ、そういう見方をしてくれる人もいるんだと、考え方が少し変わりました。見えない裏側を楽しんで頂けると嬉しいです。

 

POPS原画
いくえみ 綾
いくえみ・りょう●1979年「マギー」でデビュー。2000年『バラ色の明日』で第45回小学館漫画賞、09年『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門受賞。現在、「太陽が見ている(かもしれないから)」「G線上のあなたと私」「そろえてちょうだい?」「私・空・あなた・私」「おやすみカラスまた来てね。」を連載中。『プリンシパル』実写映画が3月3日公開。

くらもちふさこ先生と二人展。なんと贅沢なのでしょう! こんな日が来ることを過去に戻って中学生の私に教えてあげても、まず信じるわけがありません。今回の原画を出すに当たり、過去の絵を色々見ましたが、これまた過去に戻って「もっとちゃんと描け!」と言っても聞く耳持つわけがありません。なので過去は過去として、そしてこの積み重ねがあったからこそ今回のようなご褒美があるのだと腹をくくって、くらもち先生とご一緒させていただきます! 是非見にいらして下さい。多分色々と楽しいです。

 

文:門倉紫麻 (c)くらもちふさこ/集英社 (c)いくえみ綾/集英社

 

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