気分転換におすすめ! 都内の仕事場5選(覗き見&寝られる編)

暮らし

2018/2/28

フリーランスで働き始めて2年、生来の怠け癖もあり、モチベーションの維持に苦労している。家で仕事をするには集中できないし、かといってずっと外にいるのも疲れてしまう。適度に刺激的で、それでいてリラックスできるような仕事場があれば一番いいのに。

あるわけないよな……と探してみたら、意外とあった。というわけで今回は、なかなか仕事に集中できない人に向けて、気分転換にもなる仕事場を紹介する。ふだんなかなか見ることのできない他業種の仕事が見られる「覗き見編」と疲れたら横になって休憩できる「寝られる編」、気分に合わせて使ってみてほしい。

〈目次〉
・他人のお仕事覗き見編
【1】エディトリー神保町で「編集仕事」を覗き見
【2】お台場MONOで「モノ作り」を覗き見

・疲れたら即寝られる編
【3】疲れたら寝っ転がって本を読もう「TSUTAYA BOOK APARTMENT」新宿
【4】家でマンネリしたら麻布十番で気軽に旅行気分「Book Tea Bed」
【5】アットホームな距離感が嬉しい「BOOK AND BED TOKYO」池袋

【1】エディトリー神保町で「編集仕事」を覗き見

 神保町駅A4出口から徒歩1分、コワーキングスペース「EDITORY」はある。

 黄色い看板を目印に、ビルの4階へ。
 古本屋や書店が立ち並ぶ神保町にあるというだけあって、モチーフは「本」。天井から吊るされているライトのカバーが雑誌になっていたり、

 コンセントの差し込み口が本の模型で覆われていたり、と、随所に遊び心がちりばめられていて可愛い空間。利用者は紙媒体でフリーの編集者をしている人が多いらしく、資料をたくさん並べても大丈夫なようにデスクスペースが広めにとってある。以前は、デジタルで漫画を描いている人がこのコワーキングスペースで作業をしていたこともあったのだとか(ちなみに、その作家さんが描いた漫画の掲載誌は本棚に入っている)。

 本棚には、様々な書籍や雑誌が並ぶ。もともとスタッフが用意したものだけではなく、会員の方が置いていったものもたくさんあるそうだ。心理学の書籍と国語辞典、業界地図、日本の配色についての本、が横一列に並ぶ本棚もなかなか見ない。ライターや編集者など、企画を考えてもアイデアが詰まってしまったときなどは、逆にこういったざっくばらんな並びの方がいい刺激になる気がする、とふと思った。

 出版社が多い神保町にあるということもあり、近くの出版社と仕事をしている編集者が取材後などにここで作業することが多いそうだ。資料を広げて編集作業をしている仕事風景を外で見る機会はなかなかない。同業はもちろんのこと、編集業に興味がある人にとっても、何か新しい出会いがあるかもしれない。

 会員同士の交流も活発だという。本棚の上には、会員が持ってきたボードゲームがたくさん重ねられていた。スタッフの方に尋ねると「たまに会員同士で気分転換にボードゲームをすることもあるんですよ」と返ってきた。仕事柄だろうか、コミュニケーション能力の高い人が多いらしい。
 3ヶ月に一度の交流会に加えて、積極的に交流したい人はその旨を伝えればスタッフからのフォローもあるそうだ。

 神保町という本の街で、編集者の仕事現場も見られるコワーキングスペース。本好きにとっては最高に居心地のいい空間である。

店舗名:EDITORY 神保町
所在地:東京都千代田区神田神保町2-12-3 安富ビル
公式URL:http://www.editory.jp/
ドロップイン料金:4F:1日/2000円、2F:3時間/500円 1日/1000円

【2】お台場MONOで「モノ作り」を覗き見

 ゆりかもめ「テレコムセンター」駅直結、テレコムセンタービル東棟14階にコワーキングスペース「MONO」はある。

 その名の通り、モノ作りができる環境が整っており、エンジニアやデザイナー、スタートアップなど業種を問わずモノ作りに携わる人が多く集まる。ワンデイの場合、工作室は追加料金を支払うことで利用可能。広々とした空間に様々な機材が並び、初心者の場合はスタッフがサポートをしてくれる。

 工作室にある机の上には、様々な作りかけの製品が置いてあった。これは利用者の私物となるのでここで掲載することはできないが、取材中も机で作業している人がいたり、隣同士の机でも全然違ったものを作っていたりと、不思議な空間が広がっている。立地から、窓をのぞくとお台場の綺麗な海の景色が見える。都心の喧騒から離れて、黙々と作業するにはぴったりの場所だ。

 3Dプリンターやレーザーカッター、CNC(数値制御装置)、3Dスキャナー、電動木彫機、ボール盤、カッティングマシン……などなど、様々な機材が自由に利用可能。

「入居者同士で起業した方もいるんですよ」とスタッフの方はいう。意気投合した同士でコラボレーションすることもあるそうだ。とてもアットホームな空間が特徴で、利用者同士や、利用者とスタッフの距離が近い。毎日お昼の時間は利用者とスタッフが一緒に食べているというから驚きだ。そんなふだんの雑談の中から、新しいアイデアが生まれることもあるという。

 ちなみに、スペース内には仮眠室やシャワーなどもあり、入居者の場合は24時間利用可能。夜通し利用する人も多いのだとか。
 周りには研究機関も多く、月に一度は200人規模の人工知能セミナーも行われる。毎回100人はキャンセル待ちとなる人気イベントだ。会員同士のコミュニケーションはもちろん、海や東京タワーを眺めてのんびりしたり、気さくなスタッフと話したりとリラックスしやすい空間であった。

 都心の喧騒を離れて静かに仕事をしたい人やモノ作りの現場を覗き見したい人におすすめのコワーキングスペースだ。

店舗名:MONO
所在地:東京都江東区青海二丁目5番10号 テレコムセンタービル東棟14階
公式URL:https://mono.jpn.com/
ドロップイン料金:1日2000円、2時間利用500円 ※工作室の利用は1日3500円(利用料1500円、サポート料2000円)

【3】疲れたら寝っ転がって本を読もう「TSUTAYA BOOK APARTMENT」新宿

 新宿駅東口、もしくは新宿三丁目駅A5出口から徒歩1分、2017年12月6日にグランドオープンしたばかりのTSUTAYA BOOK APARTMENTがある。24時間、「本」を軸としたくつろげる空間とワーキングスペースとして、新宿ミニムビルI・IIの4F~6Fがそれぞれ用途別にリラックスできる空間として提供されている。

 建物5階の男性・女性共用エリアは、グランピングをイメージしたフロア。本棚には旅行関連の書籍が並び、複数の雑誌を開きながらデートプランを立てているカップルもいた。

 窓の外には新宿の街が広がるが、中は想像以上に静かで穏やかな空間だ。一人で来ている人も多い。ベッドに寝転びながら、まるで自分の家のようにくつろぐ人が多くいた。

 もうひとつのエリアは個室ゾーン。のんびりと自分の時間を楽しむ人たちに向けて、大量の小説や漫画が棚に並んでいる。

 コンパクトながら、一人で寝そべったり本を読んだりするのには十分だ(筆者は身長162cm)。中にはライトや小さなテーブル、電源もある。窓もなく、先ほどのオープンな空間からライトもひとつ暗くなり、秘密基地のようなワクワク感のあるエリアだ。

 続いて、ひとつ上の6階は女性専用エリア。入った途端、カモミールの香りにふんわりと包まれる(ちなみにどの階もアロマを焚いているそうだ。女子専用の方が少し強めかも)。

 横長のソファや、小上がりの広々としたスペースなど、大勢で来ても話せる空間なので女子会にも使えそう。実際、3~4名のグループで来る人もいるそうだ。取材で訪れたときは、友達同士で来ている人もいれば、一人で本を読んでいる人もいて、各々に楽しむ自由な雰囲気であった。

 女性専用エリア、どこが特別なのだろう……と奥に進んでいったら、あった。アメニティも豊富、まるでホテルのような充実したパウダールーム。ドライヤーだけではなく、ヘアアイロンも完備。これなら化粧を落として休んでから、再びフルメイクでデートへ、なんて使い方もできてしまう。女性しかいないから、すっぴんなのも気にならない。

 おまけにマッサージチェアまで……。もちろん追加料金無料で使える。女性でよかった、と正直な声が何度ももれてしまうエリアであった。

 用途に合わせて利用できるTSUTAYA BOOK APARTMENT。最後にフロントのある4階。こちらはいわゆるコワーキングスペースで、デスクで仕事ができるエリアだ。スタートアップの人の利用も増えているらしく、今後はこのエリアでイベントなども開催する予定なのだとか。仕事をする人向けに、本棚にはビジネス関連の書籍が並ぶ。いるだけでやる気が出てきそうだ。

 2018年2月10日には、TSUTAYA BOOK APARTMENTにテイクアウトで持ち込みができるダイニングレストラン「W shinjuku」「dining lounge concept B」の2店舗が同ビルの7・8階にオープンした。

 外でリラックスしながら、本格的な食事もできる環境は貴重だ。しかも新宿駅から徒歩1分。都心でちょっと疲れたときは気分転換に使いたい。

店舗名:TSUTAYA BOOK APARTMENT
所在地:東京都新宿区新宿3丁目26-14 新宿ミニムビルI:4F・5F・6F/新宿ミニムビルII:5F・6F
公式URL:http://tsutaya.tsite.jp/feature/store/tba_shinjuku/index
ドロップイン料金:〈コワーキングスペース〉利用料金:500円(時間)、〈リラックススペース〉室利用料金:500円(時間)

【4】家でマンネリしたら麻布十番で気軽に旅行気分「Book Tea Bed」

 麻布十番駅から徒歩6分ほど、住宅地の中を少し入っていくと「Book Tea Bed」が現れる。

 その名の通り、1階のラウンジや地下1階の宿泊スペースにはたくさんの本がある。本に囲まれて眠る「HONDANA STYLE」は地下1階。本棚にはジャンル問わず様々な本が並んでいる。

 1日しかいない人も多いから、と、その日のうちに読める写真集や図録も多く置いてある。海外からの宿泊客も多いので、英語版のコミックなども並んでいた。

 寝心地にもこだわっていて、枕はすべてテンピュール。住宅地で静かな上に、受付には無料で耳栓も置いてある。外で寝るとなるとどうしても眠りが浅くなって寝不足気味になってしまうことがあるが、ここならそんな不安もなさそうだ。

 ちなみに、利用客は国内と国外とで半々らしく、都心在住にもかかわらずこちらを宿泊で利用する人も多いらしい。終電を逃したときや、気分転換をしたいときに利用するのだそう。たしかに「STANDARD STYLE」であれば3800円からと価格も手頃で使いやすい。シャワーのみの利用も可能らしく、ちょっとしたリフレッシュで気軽に使いたいスポットだ。

 最近はモーニングメニューも開始したという。ワンコインでグラノーラにドリンクがセットでついてくるというお手頃感が嬉しい。グラノーラもドライフルーツがたっぷり入っていて、気さくなスタッフの方とお話ししながらすっかり長居をしてしまった。ちなみにコーヒーもプレスで入れているというこだわりっぷり。

 夜は近所の人たちがバーカウンターで一杯飲みに来たり、みんなでテレビのスポーツ中継を見たりすることもあるという。都心ながらアットホームで居心地のいいBook Tea Bed。第二の家代わりに使うのも良さそうだ。

店舗名:Book Tea Bed
所在地:東京都港区東麻布2-22-6
公式URL:https://bookteabed.com/ja/azabu-juban/
ドロップイン料金:カフェタイム(14:00~18:00)は2時間ワンドリンク制、18:00~24:00はキャッシュオン
※銀座店もあり:Book Tea Bed 銀座(https://bookteabed.com/ja/ginza/

【5】アットホームな距離感が嬉しい「BOOK AND BED TOKYO」池袋

 池袋駅C8出口を出てすぐ、泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」がある。

 受付は8階。エントランスでベルを鳴らすとスタッフが現れる。

 オープンスペースはゆったりとしたソファが並ぶ。本を読みながらリラックスすることもできるし、ここで利用客同士のコミュニケーションが生まれることもあるそうだ。

 大きく連なる本棚には、おしゃれな雑誌や写真集、海外の書籍、絵本、今は手に入らない花椿コレクションなど、ジャンルレスに様々な書籍が並ぶ。

 開店当初に用意していたものに加えて、毎月スタッフがセレクトした書籍が20冊ほど増えるらしく、どんどん蔵書量は上がっていく一方だそうだ。海外からの旅行客が、自身が買った日本のコミックを、持ち帰るのが大変だからと置いていく、なんてことも多々あるのだとか。

 棚の中に配されている個室には、ひとつひとつにサプライズで本が1冊ずつ用意されている。ふだん自分が手に取らないような本を見るのは、なんだか刺激的で楽しい。

 ちなみにサプライズといえば、最近は書籍の表紙を隠して置いておく、なんていうスタッフの遊び心が光る試みもしているのだそう。

 開くまでは何の本かわからない。試しに表紙を開いてみたら、スタッフからのコメントが入っているというちょっと嬉しいサプライズも。

 スタッフと利用客の距離は近い。気さくで雰囲気のいいスタッフの方々が揃っており、コーヒーのプレス体験は常に希望があれば対応する、コミュニケーションを取りやすい空間だ。常連客も多いらしく、Instagramでのやりとりや一緒に出かけるなど、お店を超えてのつながりもあるというから驚きだ。

 土日は観光客も多く混み合うらしいが、平日のデイタイムは一人で仕事をしている人も多いらしい。ホステルではあるが、旅行客だけではなく都心在住の人たちが泊まりに来ることも多々あるという。13:00~17:00の間は、フリータイムで1500円というのも良心的な価格で行きやすい。

「一人でいらっしゃる女性も多いんですよ」とスタッフ。たしかにゆったりとした落ち着いた雰囲気や気さくなスタッフの方々と接してみて、私も一人で気軽に来られそうだと感じた。書籍のラインナップ的に、サブカル好きには特にオススメかも。
 4月には新宿にも新店舗がオープン予定。

店舗名:BOOK AND BED TOKYO 池袋本店
所在地:東京都豊島区西池袋1丁目17−7 ルミエールビル
公式URL:http://bookandbedtokyo.com/tokyo/index.html
ドロップイン料金:デイタイム(13:00~17:00) 1時間ごと:500円(税抜) フリータイム(デイタイム営業時間内):1500円(税抜)

取材・文=園田菜々

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