「モテたいならまずブスを自覚するところから」相席スタート・山崎ケイが語る“ちょうどいいブス”がモテるコツ

恋愛・結婚

2018/5/2

『ちょうどいいブスのすすめ』(主婦の友社)

 お笑いコンビ・相席スタートって不思議なコンビだ。一見、高身長で鼻筋の通ったハンサムと、髪がツヤツヤとした大人っぽい美女。しかし失礼ながら、よくよく見れば二人とも「美男美女……ではないな」と気づく。なんというか、“雰囲気がいい”男と女のコンビなのだ。

 自身を「ちょうどいいブス」と称する、相席スタートの山崎ケイは、情報サイト「Tokyo Cawaii Media」でちょうどいいブスだからこその恋愛哲学やテクニックを語るコラムを連載。そのコラムをまとめた上に書き下ろしパートも加えた書籍『ちょうどいいブスのすすめ』(主婦の友社)が4月25日に発売された。

 本書では、ちょうどいいブスの判定方法や、ちょうどいいブスはどうすればモテるか、恋愛ブスにならないためにはどうすべきか、などについて具体的なメソッドが語られている。山崎ケイの経験から語られる“ブス哲学”はどれも目からウロコなものばかりだ。

 特に、今この記事を読みながら「でも私はブスじゃないしな」と思っている方々には、この一節を読んでもらいたい。

世の中の女性って、自分のことを「美人じゃないけどブスでもない」ぐらいに思っている人が大多数だと思うんです。でもね、ブスなんですよ、だいたい(笑)。中にはブスなのにいい女ぶってる人すらいますよね。

 私は、なんとなく斜にかまえて読み始めて、序盤のこの部分で早くも「ウッ」となってしまった。そうなのだ、我々は毎日自分の顔を鏡で眺めているから慣れてしまっているかもしれないが、自分が思っているよりも顔の他者評価は低い。

 ちなみに、ちょうどいいブスかどうかの診断項目もあるので、この本を買う前にまずはこちらで試してみるのもいい。

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 全問チェックがついた人は正真正銘の“ちょうどいいブス”。5問以上チェックがついた人もなかなかの“ちょうどいいブス”。4問以下の人は、“ちょうどよさのない逃げ場のないブス”か“美人”の二択だそうだ。この診断項目についても、書籍にはケイさんなりの根拠が記されており、どれも納得のいくものだった。ちなみに私は7問チェックがついた。…なかなかの“ちょうどいいブス”がこの記事を書いている。

 この本の面白いところは、「ブス」という言葉が連発されるが、そこに卑屈さは感じられないところだ。卑屈、というよりは、謙虚。ブスだからといって男に媚びへつらうようなテクニックは書かれていない。だからといって、高飛車になるべきだ、と言っているわけでもない。「自分は美人なのではなく、ちょうどいいブスなのだ」と自覚した上で、改めてモテよう、と言っているわけである。

 恋愛テクニックも、精神論ではなくかなり具体的で役立つ。

 カウンター席で男性の好意をチェックする方法では、偶然を装って男性の脚に自分の脚を軽く当てたときの彼の反応でチェック。すぐに距離を取ろうとしたら脈なし、でも、だからといってがっついてきたらカラダのみ目当ての可能性ありで要注意。相手がそのままの距離を保って脚を離さず、かといってグイグイもこなかったらイケるのだという(ちなみに、このテクニックに関しては、本書でも山崎ケイと対談している相方の山添寛も相当リアルだと褒めていた)。

 他にも、DJあおいや尼神インター・誠子との対談や、“ちょうどいいブス”たちが編み出した「男を落とすリアルな戦術」が本当に効果があるのかの検証などが収録。100人の男性にアンケートをとるなど、細部まで説得力のある一冊である。

 そしてこの「“ちょうどいいブス”は魅力的なんだ」と思える一番の説得力は、やはり山崎ケイ自身が醸し出す“いい女”感溢れる雰囲気だろう。自信に満ち溢れる彼女の立ち姿や落ち着いたトーンの語り口には、もはや美人ですら勝ち目のないモテオーラを感じてしまう。

 チェック7個がついたちょうどいいブスな私は、読み終えたあと「この容姿でもモテる道はある」と自信が湧くのを感じた。美人じゃないけど、モテは諦められない、という人にとっては大きな救いの一冊となるのではないか。

文=園田菜々