桐島かれんさんが提案! もう一度「自分らしく」衣食住を楽しむヒントが詰まった『ラブ オブ ライフ』

暮らし

2019/7/23

『ラブ オブ ライフ』(桐島かれん:著、上田義彦:写真/学研プラス)

 子育てや仕事が一段落したアラフィフ女性に、出産前のキャリアを生かして再就職をしたり、資格の取得を目指したりという人が増えている。人生100年と言われる今、育児や仕事に区切りがつけば、あとは余生というわけではなくなってきた。年齢を重ねるほどに見えてくるもの、できることが増えてくる──そんな気分になれると評判の一冊が、『ラブ オブ ライフ』(桐島かれん:著、上田義彦:写真/学研プラス)だ。Amazonの売れ筋ランキング「住まい・インテリアのエッセー・随筆」ジャンルで第1位を獲得したことからも、女性たちの関心の高さがわかるだろう。

一生の長さを八十年として、人生を時計に重ねると、
赤ちゃんが産声を上げる〇歳が「深夜〇時」。
二十歳は、親の懐という寝床から起きだす自立の時間の「朝六時」。
三十歳は、バリバリ一人前に働き、家庭をもち、巣づくりがはじまる「朝九時」。
四十歳は、子育てや仕事が充実する女盛りの「昼十二時」。
五十歳は、「午後三時」。
これからまだ楽しい夜の時間も待っている、ティータイム。

 著者の桐島かれんさんは、作家・桐島洋子さんの長女として生まれ、10代のころからモデルや歌手として活動。写真家の上田義彦さんと結婚してからは、4児の母として、ブランド「ハウス オブ ロータス」のクリエイティブディレクターとして、ラジオパーソナリティーとして、家庭の内でも外でも活躍してきた。本書には、そんなかれんさんが「人生のティータイム」である50歳を迎え、自分の暮らしの中に見出した愛すべき物事や時間のかけら──“ラブ オブ ライフ”が詰まっている。

 たとえば、“Love of Things”、彼女が愛する“物事”の章では、「自他ともに認める『バスケットマニア』」のかれんさんが、カゴやバスケットの魅力について語る。

 バスケットには、かしこまらない優しさがあると思うのです。小物を入れても食べものを入れても植物を入れても、受け入れてくれる包容力があります。一見華奢に見えて、実は強くて懐が深いアイテムです。

 かれんさんの感性で綴られた身近な“物事”への愛情は、読んでいて心が洗われるよう。さらに本書では、彼女がそれらを日々の中でどう活かしているかについても紹介される。バスケットやカゴなら、入手方法、彼女が日常的に使っているカゴの利点、大きさ別の使い方からお手入れの仕方まで、わたしたち読者が暮らしに取り入れたいと思ったとき、すぐに役立つヒントが盛りだくさんだ。

“Love of Things”の章では、ほかにも和食器やベッドルームのリネン、手織りのラグやシルバーカトラリーについての愛が語られる。“Love of Home”の章では家やインテリアについて活かせるアイディア、“Love of Fashion”の章では、おしゃれ更年期前後の変化など、この本で取り上げられているのは、わたしたちにとっても身近なトピックばかり。

 幸せとは、一朝一夕で成り立つものではない。わたしたちも、それは実感として知っている。インテリアやファッション、食、花、旅などの“Love of〜”=愛すべき物事や時間をていねいに積み重ねたものが、“Love of Life”、みずからの人生を楽しみ、愛することなのだと、素直に納得できる一冊。あなたもかれんさんとともに、身近な暮らしを見つめ直してみては?

文=三田ゆき