『見える子ちゃん』と「無駄づくり」の藤原麻里菜がコラボ！ 怖いシーンをスルーできるマシーンを発明

こんにちは、無駄なものを作っている藤原麻里菜です。

『見える子ちゃん』という漫画をご存知でしょうか。

ある日突然、幽霊のような”化け物”が見えるようになってしまった女子高生の日常を描くホラーコメディ漫画で、めーっちゃめちゃおもしろいんです。とんでもない化け物たちがうじゃうじゃと絡んでくるんだけれど、主人公・みこちゃんの、それに立ち向かうでもなく精一杯”シカト”し続ける様に、なぜか勇気づけられます。

そんな『見える子ちゃん』なんですが、登場人物の女の子がめちゃくちゃ可愛いのに比例して、化け物たちがとんでもなく怖いんです。この化け物、実際に目の前にしたら、みこちゃんのようにスルーできる自信がありません。というか、『見える子ちゃん』で突然でてくる化け物たちに「ひえ〜〜」となります。

ということで今回は、怖いシーンをスルーできるマシーンを作りたいと思います。目指せ、みこちゃん！

■「怖いシーンをスルーできるマシーン」を作ろう

まずは設計図を書きます。

怖いことがあると、両手で目を覆い隠しますよね。でも、本を持っていたりして両手が塞がっていたらそれができません。ということで、マネキンの手が自動的に目を覆ってくれるマシーンを作ったら便利なんじゃないかと思うのです。クリームパンに見えるやつが手です。間違えないでください。

使うのはサーボモーターという角度を調整できるモーター2つと、それを制御するためのArduinoという基板です。

ボタンが押されたらモーターが回転するという回路とプログラムを組んだら完成です。

マネキンの手を軽量化するためにちょっとだけ切って、中身をくりだします。このシーンが、わりとホラーではありますが、目標達成のために頑張りましょう。

そして、モーターとマネキンの手をなんとかくっつけたら完成です。

■さっそく使ってみよう

「怖いシーンをスルーできるマシーン」の完成です！ 拷問器具のような見た目になってしまいましたが、かっこいいのでよしとしましょう。かっこいいよね？

頭にはめ込みます。赤ちゃん一人分くらいの重みを感じます。マシーンとは生命。
命の重みということです。

では、怖いシーンが豊富な『見える子ちゃん』を読み進めてみましょう。
ページをめくると……。

はっっっっっっ！

すかさずボタンを押して……。

ギュイーン……。

ふぅ。スルーできました。見開きで怖いシーンはほんと反則だよね。

これで完全に怖いシーンをスルーできます。作者の泉朝樹先生ごめんね……。いやでも、やっぱりちょっとは見たいので、

ジジジ……。

少しずつ手が開く仕様にしました。これでちょっとずつ体がホラーに慣れることができそうです。

ホラーが苦手な人にとって有益なものを作ってしまいました。よーし特許でも取るか～！　「そんなマシーンとか使わずに、目、つむればいいじゃん」という気持ちはそっと心の奥にしまっておいてください。

■化け物フェイスパックを作ろう

怖いシーンをスルーすることができるマシーンを作ったけれど、私にはもう一つ作りたいものが沸いてきました。それは「化け物フェイスパック」です。

私は乙女ですので、お風呂上がりに化粧水が染みこんだパックを顔に貼って「これ以上きれいになってどうするの〜？」と一人でテンションをあげるやつをやっているのですが、パックをしている姿って、端から見ると完全にホラーなんですよね。

『見える子ちゃん』に出てくる化け物とフェイスパックを組み合わせたら、よりホラー度が増すんじゃないかと思うんです。ホラー度が増すことによって、誰も得はしないけれど、増せるものは増したほうがいいと思うんです。よし、作りましょう。

『見える子ちゃん』の中でいい顔をしている化け物を布にプリントします。プリントできる布をひらめいた人、天才！

それをパック型に切ったら完成です。コットンでできているので、液体をすごく吸収してくれます。

これで、いつものパックタイムも

ホラーに早変わり！

鏡にうつる自分をみて「ひえ！」という声がでるのは親知らずを抜いた日ぶりです。夢にでてくるレベルで怖い。

人を怖がらせて、さらに、化粧水が自分の肌に浸透するなんて、一石二鳥ですね。

■おわりに

ということで、今回は「怖いシーンをスルーするマシーン」と「化け物フェイスパック」を作ってみました。これでホラー耐性ばっちりになったぜ。

『見える子ちゃん』の7巻は現在好評発売中なので、ぜひ読んでみてね！ 次は怖くて眠れない夜に一緒に添い寝してくれるマシーンを作ろうと思います。

■書籍情報

タイトル：『見える子ちゃん　7』
著者：泉 朝樹
定価：640円＋税
発売日：2022年03月22日
ISBN：9784046812193
書誌ページ：https://www.kadokawa.co.jp/product/322111000311/
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

“さんかい”の一件の結末、更にみこのクラスに転校生が――。
ミツエやロムを取り巻く“さんかい”の一件がついに決着――。更にみこたちのクラスへ転校生が。一見見目麗しい彼女は、みこにとってはただの美女には見えないようで…。話題沸騰のホラーコメディ第７巻。

■『見える子ちゃん』は「Web Comicアパンダ」にて連載中！最新話もここから読める！

WebComicアパンダ：https://comic-walker.com/apanta/
連載ページ：https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF00000090010000_68/
WebComicアパンダTwitter：https://twitter.com/WebComic_APANTA