人間関係は「うわべ」で十分!? 親しい友人がいないからと嘆く必要なし!/気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント

暮らし

公開日:2022/10/31

 マスクで表情が見えにくくなり、さらに直接会って人とコミュニケーションする機会も格段に減ったこの頃。相手との距離感に悩んだり、人間関係で必要以上に気疲れをためてしまいがちでは?

気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』では、心理学者の内藤誼人さんがネガティブな感情を手放して、もっと楽に毎日を送るヒントを伝授。世界中の心理学の最新研究をもとに、すぐに使えて役に立つ、人間関係での「チカラの抜きどころ」をご紹介します。

「上っ面の人間関係ではダメだ」そんなふうに考えているなら、それは間違いかもしれません。幸福感が高まる人付き合いとは?

※本作品は内藤誼人著の書籍『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』から一部抜粋・編集しました

気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント
『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』
(内藤誼人/明日香出版社)

9 人間関係は「うわべの付き合い」でも満足できる

「上っ面の人間関係ではダメだ」

「人間関係というのは、濃さや、深さが大事なんだ」

 

 もし読者のみなさんがこのように考えているのなら、それは間違いだと申し上げておきましょう。人間関係というものは、うわべの付き合いでも十分なのです。

 もちろん、濃密な人間関係を否定するものではありません。ものすごく親密な付き合いができるのなら、そうしてください。

 だけど現実問題として、職場の人や、ご近所の人たちと、そんなに濃密な付き合いができるものではありません。

 付き合うことの労力やコストを考えれば、どうしてもうわべの付き合いにならざるを得ないのです。

 ですから、かりにうわべの付き合いばかりをしているのだとしても、そんなに気にしないことです。それが当たり前なのだと割り切ってしまいましょう。

 

うわべの付き合いでも幸福感は高まる

 

 ちなみに、うわべの付き合いでは、満足が得られないのかというと、そういうこともありません。

 カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のギリアン・サンドストロムは、200名を超える大学生に、講義の前と後に、どれくらいクラスの人とおしゃべりするかを記録しておくように伝えました。どんなに短い挨拶でも、おしゃべりしたということでカウントしてかまわないことになっていました。

その一方で、「どれくらいしあわせを感じるのか」の記録もつけてもらいました。

 その結果、講義の前や後に、ちょっぴりクラスメートとおしゃべりするだけでも、おしゃべりした日には幸福感が高まることがわかりました。

 親しく付き合うような強い絆などなくとも、うわべの付き合いからでも、私たちの幸福感は十分に高まるようなのです。

 ですから、親しく付き合う友人がいないからといって、嘆く必要はありません。うわべの付き合いでも、それなりにしあわせを感じられているはずなのですから。

 

「人間関係はうわべで十分」と割り切ると、心がラクになります。

 なにしろ、知っている人に出会ったら、「こんにちは~」と挨拶するだけでいいのです。それだけで通りすぎてかまいません。

 長く話する必要はありませんし、相手の相談に乗ってあげる必要もありません。たまには世間話をしてもかまいませんが、したくなければそれもしなくていいんですよ。

「なんだ、そんなことだけでいいんだ!」と思えば、人間関係もそんなに苦痛にならないものです。

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