鏡に映った自分から目をそらさないで！ “でぶメンタル”を変える方法／きれいな女優がやっているやせメンタルのつくりかた①

「いまの自分」と向き合い1カ月後をイメージする

鏡に向かってつぶやこう！ 「大丈夫！ これがいちばんぽっちゃりな私！」

　演じる役が決まると、必ず女優がやることがあります。それは「日常の中で演じる役をイメージして動くこと」です。

　役柄をつねに頭の中で具体的にイメージし、どう演じるかを考える。しかし、それだけでは不充分です。なぜなら、いまの自分がどのような状態にあるかによって、求められる演技が変わってくるからです。大切なのは、「いまの自分に気づくこと」。

　そのための重要なツールが、「鏡」です。

　鏡に映っているのは、ありのままの自分の姿です。

　体は引き締まっているか？　背筋は伸びているか、それとも猫背か？　表情は明るいか、あるいは暗いか？　など自問自答して、いまの体の状態を理解します。

　そこから、登場人物になりきるために、想像力を働かせていきます。その人物が美女だったら、それにふさわしい美しい姿勢に変えますし、人を魅了するような微笑みをつくります。そして、時間をかけてスタイルもその人物へと変化させていくのです。

　自分とは違う人になりきるための鏡、僕はこれを「なりきりミラー」と呼んでいます。

　このなりきりミラーは、やせメンタルづくりにも応用できます。

　まずは1日に1回、鏡の前に立って全身を確認してください。ほんの1分間で構いませんので、できるだけ体のラインが見える服で、鏡の前に立つ。

　鏡は、あなたに何を語りかけてきますか？

　ぽっこりと突き出たお腹や、全身を覆うお肉、二重になったあごのライン……。

　この「鏡に映った自分」から目をそらしてしまいたいと思う心理こそがでぶメンタル。見て見ぬ振りをしているあいだに、お肉は着々と蓄えられていたのです。

　やせメンタルの扉を開いたあなたは、鏡に向かって、こうつぶやいてください。

「大丈夫！　これがいちばんぽっちゃりな私！　ここからはやせるだけ！」

　そう、ダイエットすると決めた以上、これからの人生でいまがもっとも太っている状態のはず。あとはやせるだけ。

　そして、鏡の前であなたが理想とする姿を具体的に想像してみてください。

　いまの自分のどこが好きじゃないのか？

　誰みたいになりたいのか？

　モデルでも女優でも、誰でも構いません。鏡の前でその人になりきってみるのです。ポーズだけでもその人の真似をして、鏡に映してみましょう。

　それから、1カ月後の姿を想像してみてください。鏡の前で同じポーズを取っている自分が、すらりと美しくなっている様子を。

　口角を上げて表情をつくる。顔から全身へ、まるで変身していくように、なりたい自分が広がっていく。具体的に想像を広げていくほど、わくわくが止まりません。

　すると、あら不思議！　いつもならつい手が伸びるスナック菓子の袋も「これは明日の自分のために残しておこう」となるでしょう！　それこそが、やせメンタルです。

＜第2回に続く＞