何気ない一言で傷つくことも…。うつのつらさは見た目だけではわからない/マンガでわかるうつ病のリアル

マンガ

更新日:2021/9/10

マンガでわかるうつ病のリアル

うつ病の人が知り合いに会うと「何だ元気そうじゃん!」と言われることがある。

 けど、よくよく考えてみれば元気そうに見えるのは実は当たり前の話。なぜなら体調がマシな時にしか外に出ない…というより出られないですし、体調が最悪の時に人に会う余裕なんてとてもないからです。それに、あまり体調が酷い状態で無理やり会ったら余計に心配をかけるかもしれませんし、わざわざ会いに来てくれた知り合いにつまらない思いをさせてしまうかもしれません。そう考えると体調がマシな時にしか人と会わないのはごく自然な話でしょう。なので、おでかけや人と会う予定がある時は、その日の体調が比較的マシになるように何日も前からガッツリ休んでエネルギーを溜め込んでいたりします。そして帰宅する頃にはそのエネルギーを使い果たし、家に着くなり即ゴロン。

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そろそろ仕事に戻れそう?なんて言ってくる人に分かってほしいこと。

「何だ元気そうじゃん!」という言葉に悪意はないのかもしれません(もちろんある人もいるでしょうけど)。むしろこちらを心配してくれていたからこそ出る言葉なのかもしれませんし、もしかしたら気を遣ってそんな言葉をかけているのかもしれません。けど、何だか病気が軽く見られているような、うつ病と言っても軽い方なのだと見なされたかのような、どこかモヤモヤした気持ちになってしまうこともあります。まして「何だ元気そうじゃん!」の後に「もう治ってるんじゃない?」「そろそろ仕事に戻れば?」などと続いたら、会いに来たこと自体を後悔するくらい傷ついたとしてもおかしくはないでしょう。

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自分が頭痛の時をイメージしてみて!

 知る由もないし仕方ないところもあるのですが、なるべく心配をかけないようになるべく元気に見えるように、少しでも楽しい時間になるようにと、普通の人にはちょっとイメージしづらい努力をしているのです。いまいちピンと来ない人は頭痛をイメージしてみてください。いくら頭痛があっても誰かと会ったらなるべく心配をかけまいと「痛い痛い」などと言わずに、元気そうに振る舞ったりするのではないでしょうか。目に見えない病気なぶん難しいですが、会った時の状態は「かなりマシな体調+空元気」なのだと覚えておいていただけたら嬉しいです。

<第2回に続く>


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