日常の音や光が急に苦痛になることも…。うつ病による感覚の変化/マンガでわかるうつ病のリアル

マンガ

公開日:2021/9/14

マンガでわかるうつ病のリアル

部屋の灯りやスマホの画面にすらストレスを感じるんだ。

 著者を含めうつ病患者さんの中には、音や光に敏感になり、ずっと当たり前に過ごしてきた日常生活の一部までもが急に苦痛になってしまう人がいるようです。

 …と言っても『音や光に敏感になりそれが苦痛になる』とはどういうことなのか、いまいち想像がつかない人が多いかもしれません。

 そこで、ちょっとした実験を考えてみましたので、もしよかったら試してみてください。何となくイメージが掴めるかもしれません。

マンガでわかるうつ病のリアル

うつ病患者の気持ちを想像できる、ちょっとした実験スタート。

 まず音ですが… 普段よく見るテレビ番組はありますでしょうか? もしありましたら、それを見ている途中で一気にテレビの音量を最大にしてみてください(もちろんご近所様へご迷惑にならない範囲で)。…おそらく最大まで上げ切る前に途中で「うわっ!!」となって、元の音量に下げるなりテレビを消すなりするかと思います。

 次に光ですが… まずスマホを普段通りに操作してみてください。そして目とスマホの距離を保ったまま、画面の明るさを一気に最大にして操作をし続けてみてください。…おそらく目がチカチカシパシパして、思わず目を細めたりスマホを遠ざけたりするかと思います。

 好きな番組やいつも見ている愛用品でさえ、急に音量や明るさが変わるだけで苦痛になるということを実感していただけたかと思います。

マンガでわかるうつ病のリアル

日常の音が、怒鳴り声や、水中の音のように聞こえる恐怖。

 この耳や目がビックリする苦痛が、「生活音」「外から聞こえる音」「話し声」「部屋やお店の灯り」なんかで起きる。それも自分で実験するときのように苦痛を感じるまでの段階も心の準備も飛び越えて。

 中にはちょっと大きな声を聞くと怒鳴られているときのような感覚になったり、筆者のようにテレビの声が水中に潜ったときのゴボゴボ音を大きくしたような音に聞こえたりする人もいるようです。

 「…とりあえずめっちゃ大変なんだろうな…」というのはお分かりいただけたでしょうか? もしうつ病のお知り合いに「ごめん、テレビの音量下げて…」と言われたら、ちょっとだけ音量を下げてテレビに近づくなど、ご無理のない範囲ででも配慮していただけるとありがたいです。

<第15回に続く>


『マンガでわかるうつ病のリアル』を楽天Kobo(電子)で読む >

『マンガでわかるうつ病のリアル』をU-NEXTでお得に読む >

『マンガでわかるうつ病のリアル』をAmazonで読む >