歌手であり母親でもあるUA「歌手を続けられたのは子どもたちの存在があったから」自伝で30年の軌跡を振り返って【インタビュー】

ダ・ヴィンチ 今月号のコンテンツから

公開日:2026/3/28

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年4月号からの転載です。

 デビュー30周年を迎えたUAが、これまでの歌手活動を語り下ろす自伝『おとぎ話を聴かせて』を発売する。

「30年間も歌手を続けてこられたことは奇跡的であり、この本を出せるのはご褒美ではあるんですが、それと同時に振り返る作業は生々しく、吐き気がするほど自分を追体験する作業だったんです。でも、そのおかげで今の自分の現在地をはっきりと捉えることができました」

advertisement

 本著では、歌手としてのアイデンティティーに悩みながら、4人の子育てをしていくなかで、自分の“不器用さ”を受け入れていく過程が描かれていく。

「デビューしてからすぐに虹郎くんを授かり、4人目の子どもがいま10歳なので、歌手と同時にずっと子育てが続いているんです。子どもがいる=帰る場所という責任感のおかげで、歌手を続けられていたんですよね。いなければ私は魚のように地球を泳いでいたと思います。だからこそ、ある程度は母の威厳を持っていた気がしていたんですが、最近は取り繕うことが難しく、末っ子に心配されることも(笑)。さらに、多感な時期に歌手になったので、ずっと自分探しをしていたんです。そのまま紆余曲折を経て、デビューから20年後の作品『JaPo』でやっと、自分の為ではない音楽に向き合い、ポップに帰化することができました。かなりの時間がかかりましたが、不器用なので仕方がないと受け止めています(笑)」

 そんな彼女が2月に発表したアルバムのタイトルは『NEWME』。

「過去のインタビューを読んでいたら、どれも自己肯定感が低い発言をしていて驚いたんです。ただ、そこからまったく新しい自分になるのではなく、今日という二度とない日を新鮮な目線で迎えたいという意識で、このタイトルをつけました。ツアーで歌うのが楽しみです」

取材・文:吉田可奈

うーあ●歌手。大阪府出身。“UA”とは、スワヒリ語で“花”という意味を持つ言葉。1995年デビュー。『情熱』『悲しみジョニー』『ミルクティー』などの名曲を世に放ち、AJICOやUA×菊地成孔としても活動中。2005年に都会を離れ、現在は4人の子どもの母親となり、カナダに居住。www.uaua.jp

『UA自伝 おとぎ話を聴かせて』
『UA自伝 おとぎ話を聴かせて』 3月13日発売 (UA/シンコーミュージック・エンタテイメント) 2500円(税込)

2025年にデビュー30周年を迎えたUAが、1995年のデビューから現在までの30年間の心情、環境の変化などを語り下ろす初の自伝が完成。96年にヒットしたシングル『情熱』から、浅井健一とのロックバンド・AJICOでの経験、さらに子育てをする中で変化してきた考え方や、音楽との向き合い方などを赤裸々に綴る。大阪、東京、神奈川、沖縄、そしてカナダの居住生活を経て、いま彼女がどんなことを考えているのか。30周年の集大成本。

NEW RELEASE

『Heart Beat』
『Heart Beat』 DXTEEN 3月25日発売 UNIVERSAL SIGMA/ LAPONE ENTERTAINMENT(©UNIVERSAL SIGMA / LAPONE ENTERTAINMENT)

初回限定盤A(CD+DVD) 6600円(税込)
初回限定盤B(CD+Photobook) 3500円(税込)
通常盤(CD) 3080円(税込)
『両片想い』で注目を集め、初のアリーナ公演を成功させるなど、波に乗る彼らのニューアルバム。恋心を詰め込んだ『ハルコイ』のキュートな歌詞は彼らの青春感にピッタリ。初主演ドラマの主題歌など様々なタイプの曲を収録。

『よあけのうた』
『よあけのうた』 jo0ji 発売中 Ki/oon Music(©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会)

初回生産限定盤A(CD+BD) 2750円(税込)
初回生産限定盤B(CD+BD) 6600円(税込)
初回仕様限定盤(CD) 1650円(税込)
洗練されたビジュアルと、どこか泥臭さを持つ歌声が印象的なシンガーソングライターの新曲は、アニメ『呪術廻戦』「死滅回游 前編」エンディング曲。ドラマティックで疾走感のあるメロディーに、力強い歌声が響き渡るナンバー。

『Letters』
『Letters』Furui Riho 発売中 LOA MUSIC / PONY CANYON

初回限定盤(NeSTREAM 視聴コード封入) 5500円(税込)
通常盤(CD) 3300円(税込)
すべての曲を誰かに宛てた“手紙”をテーマにした、愛に溢れる全11曲。楽曲制作の大変さを遊び心たっぷりに歌った『ハードモード』や、夢を語り合った仲間に向けた『Hello』など、彼女をすぐ近くに感じられる、温かい1枚だ。

あわせて読みたい

ダ・ヴィンチ 2026年4月号

試し読み *電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します