動物病院を嫌がって大鳴きする愛猫… 診察室で見た“猫かぶりな姿”がかわいい!【書評】
公開日:2026/6/16

2匹の保護猫と暮らす日常を猫コミックエッセイ『ネコトラビット』を描く、漫画家のコトラさん。猫溺愛漫画である同作には愛猫サレちゃんとソワちゃんのかわいさがたっぷりと詰め込まれている。
猫と暮らす日々の中では、驚かされることが多々ある。サレちゃんの場合は、動物病院への通院時がユニークだ。動物病院が苦手なサレちゃんは家を出てからも大鳴きが止まらない。車内では「キャリーケースから出せ出せ」コールの連発。
ところが、診察時に態度が一変する。喉をゴロゴロ鳴らし、別猫のような姿に…。獣医師からは「賢い」「こんな子は珍しい」とベタ褒めされるそう。動物病院に着くまでの姿を知っている家族は、「猫を被ってます…!」と言いたい気持ちに駆られてしまうのだとか。
なお、サレちゃんは日中にたくさんおひさまを浴びているからか、夜、発光しているように見えることもあるそう。どうやら、サレちゃんは飼い主だけが知っている顔をたくさん持っているようだ。
別人ならぬ“別猫”のような愛猫の姿を目にするとコトラさんのようにもどかしくなったり、嫉妬をしたりすることもあるもの。けれど、「私の前でしか見せない顔がある」と、愛猫の豹変をプラスに捉えることができたら、心のモヤモヤは落ち着くはず。
本性を見せてくれるのは信頼関係が深い証――。そう受け止め、TPOによって変わる愛猫の姿を愛でていきたいものだ。
文=古川諭香
