「こんなパパがいたら最高…!」完璧すぎるスパダリ元カレ×健気でかわいい息子に全方向から癒やされる【書評】
PR 公開日:2026/8/10

とある事情があって別れた元カレと再会したら、“スパダリ”だった……! そんな最高の彼とかわいすぎる息子との日々を描き、読者にときめきと癒やしを届けてくれるのが『紡ぐはひとひらの光』(もるわん:作画、晴日青:原作/スターツ出版)だ。
主人公・心春(こはる)はシングルマザー。両親を早くに亡くし頼れる人もいない中、5歳の息子・紡久(つむぐ)を女手ひとつで育てていた。ある日、何かとよくしてくれる大家さんと立ち話をしていたところ、彼女が突然胸を押さえて倒れてしまう事態に。慌てながらも救急車を呼び到着を待っていると、そこに現れたのはかつての恋人・雅久(がく)だった。

思いがけない再会に動揺する心春。雅久は自分に気付いていないだろうとそのまま病院を後にしようとする。しかし慌てて追いかけてきた雅久は一目見た時から心春に気付いていた様子。改めて会いたいと言われ受け入れた心春だが、脳裏には彼と別れた時の辛い記憶がよみがえり……。
全方位完璧! ずっと自分を思ってくれていた元カレにときめく
本作を読めば、きっと誰もが「こんな人が現実にいてくれたら……!」と願ってしまうはず。その理由は雅久の全方位に完璧な“スパダリ”ぶりにある。消防士らしい頼もしさと甘いマスクという外見だけでも十分魅力的だが、本当に心を奪われるのはその中身。再会してすぐ「最後に会った時より綺麗になったな」と自然に褒めてくれ、会う約束をした日には心春のオシャレにすぐ気付き、嬉しそうな表情を見せてくれる。好意をストレートに伝えてくれる姿に、思わず胸がときめく。

もうひとつ、雅久の魅力が伝わってくるのが幼稚園でのエピソード。心春は、幼稚園でボスママから執拗な嫌がらせを受け続けている。先生も他の保護者も見て見ぬふりで、ずっとひとりで耐え続けてきた心春。しかし雅久はそんな彼女を見過ごさない。ふたりが話している姿を見たボスママが「パパがいないから媚びているのかしら?」と陰口を叩くと、雅久はすぐに察知。その場ではっきりとボスママに言い返し、心春を守る。心春と紡久を守ることだけを考えた雅久の男気溢れる行動は、まさにヒーロー。読者の気持ちもスカッと晴らしてくれる。


ママを守る息子の姿がかわいすぎる! 親子3人の物語に心温まる
もうひとり、忘れてはいけないのが息子の紡久。この子がとにかくかわいい! 幼いながらもママを守ろうとする優しさも、ボスママの嫌味にもまったく動じない姿も、思わず応援したくなる愛おしさばかり。大人同士の恋愛にときめきながらも、気付けば紡久の幸せを一番に考えている読者も多いはず。


本作はラブストーリーであると同時に、親子の絆を描いた物語。全肯定で雅久を受け入れる紡久。そんな紡久に愛情たっぷりに接する雅久。心春だけでなく、子どもにも相手を尊重しながら自然に寄り添う雅久の姿には「こんなパパがいたら最高!」と思わずにはいられない。親子3人が少しずつ家族になっていく過程も、心温まるストーリーだ。


3人で暮らすことを決意した心春。ようやく幸せな日々が始まるかと思いきや、ラストにはかつて彼女が雅久との別れを決意する原因となった、彼に近しい女性が再び姿を現す。再び波乱を予感させる終わり方で、今後の展開が早くも気になる1冊だ。
文=原智香
