【黒歴史】の告白から始まる地獄のウェディングロマンス。アメリカ在住者とそれ以外とで受け止め方が違う?『ドラマなふたり』【映画レビュー】

ダ・ヴィンチ 今月号のコンテンツから

公開日:2026/8/30

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年9月号からの転載です。

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 片や「トワイライト」シリーズ、一方は「スパイダーマン」シリーズに抜擢されて以来、スター街道を歩むパティンソンとゼンデイヤ。ゴージャスなルックスを誇るふたりながら、ときに“攻めた”作品を選ぶチャレンジャーたちでもある。そんな彼らが『ドリーム・シナリオ』の鬼才とタッグを組んだW主演作は、ドラマの如き出逢いを果たした男女が繰り広げる、地獄のウェディングロマンスだ。

 美術館キュレーターのチャーリーと文芸編集者のエマは相性抜群。出逢いから2年を経たふたりは、結婚式の準備に忙しくも幸せな日々を送っていた。一大イベントを7日後に控え、親友のマイク&レイチェル夫妻と過ごした夜。軽い気持ちで始めた〈告白ゲーム〉が、取り返しのつかない事態を招くことに……。

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 新たな門出に、人生最大の危機を迎えるチャーリーとエマ。ふたりの愛は、試練を乗り越えられるのか?

 ノルウェー生まれの監督がアメリカで新生活を築くなか感じた、様々な文化の違いが着想のきっかけという今作。確かにエマの黒歴史に対する反応は、アメリカ在住者と非在住者では、少し温度差があるかもしれない。個人的には未遂に終わったエマ以上に、レイチェルのエピソードこそグロテスクに思うのだが。ただし物議を醸した本国では、レイチェルの反応が多数派なのだろう。ロマンティックな恋愛劇として幕開けながらデリケートな問題をはらみ、ホラー展開やブラックユーモアも楽しめるユニークな一作となっている。

 果たしてパートナーにはすべてをさらけだすべきか、あるいは知らぬが仏か――自問自答が、止まらない。

文:柴田メグミ

しばた・めぐみ●フリーランスライター。『韓国TVドラマガイド』『MYOJO』『CINEMA
SQUARE』などの雑誌のほか、映画情報サイト「シネマトゥデイ」にも寄稿。韓国料理、アジアンビューティに目がない。

ドラマなふたり
監督:クリストファー・ボルグリ 出演:ゼンデイヤ、ロバート・パティンソン 2025年アメリカ 105分 配給:ハピネットファントム・スタジオ 8月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
●完璧なカップル、チャーリーとエマ。結婚式を目前に控えた夜、酔った勢いで親友夫妻と、過去にやらかした最悪の行為を打ち明け合うことに。軽いお遊びのはずが、エマの黒歴史に全員がドン引き。幸せの絶頂から一転、周囲を巻き込み出口なきデスロードへ!?

ダ・ヴィンチ 2026年9月号 [雑誌]

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