小説部門
-
オルタネート
加藤シゲアキ
新潮社
- 若者と一口に言ってもSNSや恋愛などに対する距離感はそれぞれ。若者の世界を解像度の高いレンズで覗かせてくれる群像劇(35歳・男)
- 主人公3人の物語が入り組み、どんどん盛り上がる終盤の展開が熱かった。小説を読む楽しさを今一度教えてくれた(26歳・女)
-
正欲
朝井リョウ
新潮社
- 多様性の概念を覆された。ダイバーシティの響きに翻弄される現代だからこそ響く物語(27歳・女)
- 朝井リョウの人間の心の奥底にあるものを炙り出す試みは10年を経て、過激さを増した(54歳・女)
- 価値観が180度変わる。そんな体験をした本は初めて(26歳・女)
-
白鳥とコウモリ
東野圭吾
幻冬舎
- 誰もが加害者にも被害者にもなり得る現代社会への警告がこめられていた。それだけに微かな希望が見えるラストが胸に沁みた(62歳・女)
- 罪と罰について、小説を通して考えさせられた。罪を憎んで人を憎まず。真実とはなにか。自分にとって信じるべきものはなにか。(30代・女)
-
スモールワールズ
一穂ミチ
講談社
- 楽しくて面白くもあり、悲しくて恐ろしくもある物語たち。この世界はきっとたくさんの人達を飲み込む(40歳・男)
- 優しさや愛だけでは語れない世界の本質を描いている(42歳・女)
-
テスカトリポカ
佐藤 究
KADOKAWA
- 血と臓物が匂い立つ極上エンタメの世界。こんなに残酷で面白い直木賞が今まであっただろうか(32歳)
- 圧倒的な質量。アステカ信仰を絡め、単なるノワール物となっていない(女)
-
リボルバー
原田マハ
幻冬舎
- これからはゴッホの絵の見方が変わってしまうだろう。心に残る壮大な物語(37歳・女)
- ゴッホがまとう孤独のイメージをひっくり返して見せてくれる優しさに救われた(40歳・女)
-
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
東野圭吾
光文社
- ここにまた、新たなクセ強キャラが誕生!(40歳・女)
- 登場人物の発想や行動が想像できず、展開が面白い(40代・男)
- ストーリーにコロナを扱っていて今どきだと思った(60代・女)
-
お探し物は図書室まで
青山美智子
ポプラ社
- 本好き、図書館好きをくすぐる物語。本と人の生き方がリンクされ、心が温かくなった(40歳・女)
- 図書室の主ともいえる小町さんが素敵。沢山の心に響く言葉をもらった(42歳・女)
-
犬がいた季節
伊吹有喜
双葉社
- 3年で離ればなれになってしまう高校生活。その切なさや甘酸っぱさが伝わり、たまらなくノスタルジーな気持ちになった(54歳・男)
- 10代後半特有の揺らぎを追体験できた(42歳)
-
追憶の烏
阿部智里
文藝春秋
- シリーズ10冊目にして最高傑作。これまで読んだ本の中で最大の衝撃を受けた(34歳・男)
- 予感を上回る展開! 既存巻の伏線も回収しつつ、続きが気になる新たな謎も(33歳・女)