下腹やせに腹筋は逆効果だった!? モデルが秘密にしたがる“本当の体幹ダイエット”って?【佐久間健一さんインタビュー前編】

健康・美容

2019/2/20


“ダイエットのバイブル”とも言われるヒット本『モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット』の第二弾、『体幹リセットダイエット 究極の部分やせ』が刊行され、すでに話題となっています。1日5分のエクササイズを約2カ月続けてやせられる第一弾につづき、第二弾ですすめるのは「部分やせ」。ウエストや太ももなど7つのパーツにフォーカスし、1部位につき1日4分で美しく引き締める方法を紹介しています。

 こんなにシンプルなのに、なぜやせられるのでしょうか? 著者・佐久間健一さんのインタビュー【前編】では、体幹リセットダイエットの考え方や、ダイエットとボディメイクの違いなどについて伺いました。

佐久間健一さん
パーソナルトレーナー、ボディメイクトレーナーとして活躍。モデル体形ボディメイクスタジオ「CharmBody」の代表として、表参道、銀座、名古屋、大阪、ニューヨーク、ロサンゼルス、シンガポール、上海にパーソナルジムを展開。ミス・インターナショナルの日本代表をはじめ、一流モデルから一般人まで幅広くボディメイクを行う。トレーナー歴10年の経験を生かし、2017年に『モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット』(サンマーク出版)を上梓。発行部数120万部を突破、テレビなどに取り上げられて話題に。

やせるために行う本当の体幹ダイエット

――第一弾は、おもに独自で編み出された“モデル体幹筋”を使ってやせる方法を紹介して、大きな反響を呼びましたね。

佐久間 驚きでいっぱいです。そもそも初めての著書ですし。「モデルが秘密にしたがる」といった内容から読者は20代の方が多いと思ったら、60代や70代、80代の方まで読んでくださったようです。娘さんにプレゼントされた、お母さんにプレゼントした、という話もよく聞きました。

――「使える筋肉を増やして、基礎代謝を上げる」ことの大切さが伝わる内容でした。

佐久間 1日の消費カロリーの約7割は、基礎代謝が占めているんです。運動をしてやせるダイエットもありますが、運動で消費できるのは約2割にすぎません。だから、基礎代謝を上げてやせるほうが、効率がいいと考えています。

――驚いたのは、他の体幹本とはまるで違っていたことです。

佐久間 そうですね。他の本では、体幹を鍛えるものが多いように思います。スポーツなどでは、たしかに体幹がブレなければ無駄なエネルギーを使わないので有利です。でも、ダイエットは無駄なカロリーを消費したいものだから、「体幹リセットダイエット」とは目指す方向が異なると感じています。


ダイエットの常識は間違いだらけ!?

――つまり、体幹を鍛えるのは逆効果だと…。他にも、ダイエットの常識を覆されるような内容がいくつもあり、驚かされました。たとえば、下腹を引っ込めるために腹筋をしてもやせないのだとか。

佐久間 じつは、一番やってはいけないことなんです。腹筋運動って体を丸めるじゃないですか。骨盤を後傾させることで下腹の筋肉がますます使われず脂肪がつくので、結局はやせません。筋肉でお腹の厚みを増したいのならいいですが、やせたい場合は逆効果です。

――ジムでは腹筋をすすめられますが…。

佐久間 どうしてかというと、スポーツのためなんですよね。スポーツクラブですから。基本的にはスポーツのための運動を推奨している場所なんですよ。腹筋もそうですし、機械で太ももを動かして鍛えるのもそう。やせたい人には別のアプローチが必要です。

――今までの努力はなんだったのでしょうか(笑)。

佐久間 世間の常識になってしまっているので、あと30年くらい主張しても変わらないかもしれませんね(笑)。

1日5分のエクササイズには理由がある

――「体幹リセットダイエット」は、幅広い知識を組み合わせて考えられたそうですね。ブログを拝見して、生理学、運動力学、看護や医療にいたるまで、幅広く学ばれていることを知りました。

佐久間 はい。理系なので、物理学なども学びました。ボールを落としたら重力でまっすぐに落ちますよね。体が重力の負荷をいちばん受けないのは、姿勢がまっすぐ一直線のとき。傾いているとその分広い面積で重力を受けます。太ももやせのエクササイズも物理学の発想を利用して、脚がまっすぐ一直線になるよう前後と左右に均等に負荷をかけていきます。そうすれば太ももの前だけに筋肉がつく、といったことがなくなります。

――膨大な知識をまとめた結果、「体幹リセットダイエット」というシンプルなエクササイズに行き着いたということですね。

佐久間 シンプルすぎて拍子抜けするかもしれませんね。骨盤リセットエクササイズなんて「名古屋のシャチホコ」なんて言われてますが(笑)。誰にでも試してもらえるものだと思っています。

――たしかにシャチホコ(笑)。

佐久間 ただし、首の血管の流れを邪魔するほど体を反りすぎると、頭が痛くなってしまうおそれがあります。第二弾のほうに、そういったことを防ぐポイントの解説を入れましたので、その通りに行ってもらえれば安心です。


ダイエットとボディメイクで理想的な体に

――第二弾はどんな内容になっていますか?

佐久間 第一弾で紹介しているのは、全身のダイエットです。やせにくい方でもやせられますし、リバウンドしてしまった方はやせやすい体質にしていきましょうと。第二弾は、各パーツの引き締めです。やせた後に出てくる、ウエストをもっと絞りたいとか、太ももを細くしたいといった願いを叶えます。短期間で確実に効果を上げたいのなら、第一弾でダイエットをしてから、第二弾のボディメイクという流れがおすすめです。


――第一弾での読者の声が反映されているとか。

佐久間 はい。第一弾を読んだ方から、「二の腕をもっと細くしたい」「下腹だけ細くしたい」といった声があったため、「部分やせ」を紹介する第二弾を出しました。

――やせたい部分を細く引き締める、という意味では、“ボディメイク”という受け止め方もできそうです。

佐久間 そうですね。サッカーボールをソフトボールの大きさに絞っていくのがダイエットだとしたら、ソフトボールをボウリングのピンにするように形を変えていくのがボディメイク。第二弾では、絞るところと残すところを決めて体の形を変え、さらに理想のボディラインに近づけていきます。


※佐久間健一さんインタビュー【後編】では、食事制限の考え方や、ダイエット中にモチベーションを保つための方法などについて伺いました。

取材・文=吉田有希 撮影=内海裕之 取材協力=BRENTWOOD TERRACE