コロナの状況を受けて注目を集める「遠隔診療(オンライン診療)」とは

健康・美容

2020/5/1

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

 今回のコロナの状況を受けて、これまでなかなか普及しなかった「遠隔診療(オンライン診療)」のニーズが急激に高まり、それに合わせて厚生労働省が次々に遠隔診療に関する制約を緩めてきています。

 もともと遠隔診療は、離島などの医師が不足しているエリアにも適切な医療を届けるために、通信機器を用いて間接的に診療を行うことを目的として作られた診療形態です。ビデオチャットなど、画面を通して患者の状態や画像を見ることで、医師と患者が離れていても診療が行えるようにするというものです。なので、これまでは、遠隔診療の対象となる病気が限定されていたり、初診は必ず対面で診察が必要とか、3カ月に1回は対面で診察が必要、といったさまざまな制約がありました。

 それが、まず2月末に対象となる病気の制約がなくなり、4月13日の発表で「初診は必ず対面で診察しなければならない」という条件も、暫定的に外れることになりました。これは、「発熱や咳などコロナ『かもしれない』症状」がある方が、病院に行かずに適切な治療を受けられるようにするということが第一の目的でとられた、緊急措置です。コロナかどうかわからない方が、普通に近所の内科を受診しても、診療してもらえなかったり、逆に受け入れた病院が院内感染のリスクを背負ってしまったりするからです。

 遠隔診療を行うもうひとつの目的が、コロナとは関係ない、定期処方が必要な方が病院に何度も足を運んで感染リスクを高めないようにする、というものです。特に、高血圧や糖尿病などの基礎疾患があって内科に定期通院している高齢者の方は、お薬が途切れると病状が悪化してしまいますし、かといって病院に行けばコロナに感染するリスクが発生します。このような方に対して、電話やビデオチャットで状態を伺って薬を処方し、処方箋または薬剤を自宅に配送するのが遠隔診療(オンライン診療)です。

 遠隔診療を行うためのネット上のシステムもいろいろありますが、高齢の方はこれらのシステムがうまく使えないことも考えられます。なので、「通信」の手段は電話でもよいということになっています。病院によって、単純な電話での診療後に処方箋を薬局にFAXまたは郵送したり、ご本人の自宅に郵送したりしているケースもあれば、スマホのアプリを使って遠隔診療を行っているところもあります。

 ちなみに、私のクリニックでは、スマホのアプリで問診票のやり取りやビデオチャットを行い、診察代はクレジット決済する方法を採用しています。

 遠隔診療を行っている病院は、まだ限られているため、現在厚労省が各自治体を通じて、遠隔診療対応可能な病院のリストを作っているところです。自分のかかりつけが、遠隔診療に対応してくれているかどうかは、個々に問い合わせてみるとよいでしょう。また、初診から遠隔診療が可能になったので、かかりつけが遠隔診療に対応していないという場合、ひとまずこの先の3カ月くらいを遠隔診療を行っている病院に転院して処方を継続してもらうという方法もあります。

 症状や服用している薬剤によっては、遠隔診療が困難なケースもありますが、できるだけ感染リスクを作らないためにも、上手に利用していくとよいでしょう。