初邦訳! 世界の一流経営者も信奉する「ほんとうの成功」に至るための究極メソッド

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2017/5/9

 自分を変えたい。成功したい。仕事においてもプライベートにおいても、より幸せに成功したい――。でも、どうすれば? たぶん、その答えが今、もっとも奥深く優しい形で見つかるのが本書だ。

 日本初公開。世界の一流企業経営者、トップアスリート、ハリウッドセレブなどのメンター(心の師)として活躍する全米トップクラスの臨床心理学者による、ほんとうの成功を手にするための行動メソッド34。とはいえ、この本のメソッドが導くところの「ほんとうの成功」とは、たんに経済的なサクセス(Success)だけを意味するのではない。

「スライヴ/Thrive」とは、大地に落ちた一粒の種が芽吹き、嵐や風や雪に見舞われながらも、やがてたくましく成長し、大きな樹となり、花を咲かせ、実を結び、新たな命をつないでいくこと。その青々と繁茂した存在が、周りのすべてに豊かな実り、安らぎ、幸せを与えること。自分を愛し、人を愛し、感動と幸せを周りのすべてと分かち合うこと

 プロローグ「自分を愛することを知る」のなかに綴られている一節にもあるように、たんなるサクセス(Success)ではなく、スライヴ(Thrive)こそが、著者の目指す「ほんとうの成功」なのである。しかも、この本は、いわゆる自己啓発書や心理学書とも、かなり趣きを異にしている。この本で読者が体験するのは、いってみれば心の冒険だ。劣悪な環境で生まれ育ち、最愛の弟を自殺で失い、ドラッグに溺れ。そんなどん底の生活から蘇り、26歳で大学に入学、37歳で「バイクに乗った心理学者」となった著者の波乱万丈の半生を追体験しつつ、自らの「生きる勇気、成功する勇気」を取り戻し、「運命の犠牲者」から「ほんとうの成功者」へと生まれ変わるための内なる冒険の旅――。

 そして、その旅のなかには、もちろん、全米トップ臨床心理学者ならではの画期的なセラピーメソッドと、「人生の扉を開く黄金の鍵」も随所に散りばめられている。自分を愛すること。トラウマを癒すこと。自尊心を取り戻すこと。悪習慣を断ち切ること。人間関係をよくすること。仕事を楽しむこと。自信を持つこと。成功すること。幸せになること。本来の完璧な自分=コアセルフ(根源的自己)に辿り着くこと――。ゆえに本書を読んだある編集者は、「この本を一冊読めば、もう他の心理学の本は読まなくてもいい」という感想を述べていた。

 とはいえ、本の読み方は、もちろん人それぞれ。そして、この本はまさに、手にとった人それぞれの苦しみ、痛み、迷い、疑問に寄り添い、根本的な癒しと成長に導いてくれるもの。だから個人的には、「占いよりも、こっち」というのが正直な感想だ。

 誰もが自分で自分の「運命の設計者」になる力を持っている。誰もが幸せに成功するために生まれてきている。あなたはすでにスライヴする運命にある――。真摯に語りかけるエピローグも、ほんとうにすばらしい。まさにタイトルそのまま「優しいのに無敵」。理不尽な出来事に心折れそうになったとき、それだけでも一読、心癒され、前に進む勇気が湧いてくる。

文=藤原理加