PDCAはもう古い!「やるか、すぐやるか」が肝! 働き方を14日間で変える“驚異のCAPDメソッド”とは?

仕事術

更新日:2017/7/3

 

 大学在学中に公認会計士試験に合格。その後、外資系一流企業の激務をこなして成果をあげつつ起業準備の時間を捻出し、退職後は起業4年で7億円を売り上げた金川顕教さん。その成功のために編み出した超効率化のメソッドを、誰もが実践できる2週間のプログラム形式で伝えた新刊『すごい効率化』のすごい内容について本人に話を伺った。

 

選択肢を極力減らして、やることを徹底的にシンプルにするべし!

 まず金川さんが徹底したのは、無駄を極力減らすことだった。たとえばパソコン操作の高速化、ペーパーレス化と情報の集約化、財布ではなくカードによる金銭管理、店舗ではなくネット通販の利用、不要なアプリの削除……。さらに洋服やレストランのメニューの選び方など、迷う時間をなくして即断即決する独自のルールまで伝授している。

「無駄を省くと、選択肢が減ります。選択肢が減ると、やることがシンプルになるので時間の無駄が驚くほど減るんです」と金川さん。

advertisement

 

効率化のカギは「PDCA」ではなく「CAPD」だった!

『すごい効率化』の画期的なポイントは、ビジネス手法として一般的な「PDCA」ではなく「CAPD」を提唱している点である。P(計画)→D(実行)→C(検証)→A(改善)が従来、重要とされてきた仕事の進め方だが、金川さんは、C→A→P→Dの順番に入れ替えたことで成功できたと断言する。その際、注意すべきは完璧主義にならないこと。見切り発車ではじめて修正しながら進めていくやり方が一番効率的だという。

「いい加減でも適当でもいいから、まずはやってみる。“やるか、やらないか”ではなく、“やるか、すぐやるか”なんですよ。方法がわからないと不安だという人は、成功している人を探して、評価・検証してから自分流に実行すると断然早く進みます」

 

情報収集はネットではなく読書で。毎日1冊は必ず目を通す習慣を!

 検証からはじめる場合、必ずやるべきこととして勧めているのが読書だ。朝夜30分ずつの読書習慣で、誰でも効率化を身につけることができるという。

「興味あることや、やりたいことの分野の成功者の本を見て、ポイントをパソコンやスマホに一行メモで記録してください。そのやり方で1日1冊本を読む習慣を身につけて、できることはどんどん実行していく。そうすれば日々成長していきます。目標が決まったら、周りの意見や環境に流されないことも大切です。大学時代、僕は“いつも勉強しかしてないヤツ”という目で見られていましたが、全然気になりませんでした。祖父に言われたんですよ。“出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない”って(笑)。だったら、勉強で突き抜けてやろうと思いました」

 

「パフォーマンス」=「スキル」×「コンディション」。体力と健康の維持も!

 もちろんそのためには、体力と健康が欠かせない。「パフォーマンス」は「スキル」×「コンディション」で高まると実感している金川さんは、本書で寝具や食事へのこだわりも披露している。それもこれもすべて目標があってはじめて意味を持つことだ。

「この本の裏テーマは、効率化は手段であって目的ではないということです。人生で大事にしたいことに目を向ければ、誰でもひとつやふたつやりたいことがあると思う。それを実現するためにも、ぜひ本書を活用してほしいですね」

取材・文=樺山美夏

(インタビューロングverは6月6日発売の『ダ・ヴィンチ』7月号でお楽しみください)