なぜ“生きにくい”人々は「れいわ新選組」を支持するのか?『「れいわ現象」の正体』に「電車の中だったのに涙が出てきた」と反響続出

社会

2019/12/24

『「れいわ現象」の正体』(牧内昇平/ポプラ社)

 いったい誰が「れいわ新選組」を支持したのか? 貧困、性の悩みなど、さまざまな「生きづらさ」の本質とは何か? 徹底した支持者への取材と有識者へのインタビューで迫る『「れいわ現象」の正体』が、2019年12月11日(水)に発売された。“生の声”を取り上げた熱量あふれる内容に、ネット上では「一気に読みました。電車の中だったのに涙が出てきた」「支持者じゃない人にも読んでほしい!」と話題を呼んでいるようだ。

 元俳優の政治家・山本太郎が設立し、2019年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされるほど大きな注目を集めた「れいわ新選組」。同書では新聞記者として過労死などの社会問題を取り上げてきた著者が、数十人のれいわ支持者たちに取材を行っている。

 貧困にあえぐシングルマザーから大企業のエリートサラリーマンまで、様々な人々と話をする中で浮かび上がってきたのは“生きづらさ”というキーワード。貧困や性の悩みなど、多様な生きづらさを抱える人びとが「れいわ新選組」に何を期待し、どんな風に行動を起こしたのか明らかになっていく。

 さらに同書では、参院選で「れいわ新選組」から立候補した東京大学教授・安冨歩へのインタビューも収録。政党の躍進を捉えた内容に、「れいわ新選組のこれまでの活動を振り返る上で、とても便利な1冊になってます」「安冨教授の考察にうむーっと唸る」「どんな人々がなぜれいわを支持するようになったのか、具体例が盛りだくさん」と評価する声が続出している。

『下流老人』や『貧困世代』などのベストセラーを持つ「ほっとプラス」代表理事・藤田孝典は、Twitter上で同書についてコメント。「山本太郎氏が支持される理由として、相変わらず放置されている社会問題の数々、それ故に苦しむ人々、社会統合の揺らぎに不安を有する支援者など、等身大の姿が写し出されている。丁寧な取材から現代日本が見えてくる」と賛辞を贈っていた。

 著者は「まえがき」の中で、「れいわ新選組」や山本を肯定する言葉の意味よりも、背後にある状況に想いを馳せてほしいと説く。それは「政治家に『生きててくれよ!』と語りかけてもらう必要があるほど、生きづらい人びとがたくさんいるという現実」について考えることだという。

 現代社会を覆う“生きづらさ”と真摯に向き合った1冊を、手に取ってみてはいかがだろうか。